サプリメント(supplement)は補助、補充、補完の意味があって、不足しているものを補うことであることから、何も栄養補給を意味するわけではない、ということを前回(Age free岡山42)説明しました。そして、栄養面での不足をアドバイスする専門職のアドバイザリースタッフについても紹介しました。
健康づくりのために不足しているものがあれば、それを補うことは第一段階となるわけですが、そのためには何が不足しているのかを知ることから始まります。栄養素であれば、基本的に必要な栄養素をベースとして、それぞれの対象者の性別、年齢、身体状況(身長、体重、腹囲など)、活動量、疾病リスクなどから増減すれば、処方箋のように増やすべき栄養素、減らすべき栄養素がわかります。
それに合わせて、実際に食べるべき食品の種類と分量を示せば、食事面での健康デザインとすることができます。これで完成ではなくて、運動面で不足している人に対して、示した運動の種類と実施法、時間などによって栄養素を増やすことも必要になり、そのために食べるべきもの、食べるタイミングなども違ってきます。
運動量が多くなれば消費エネルギー量が多くなるので、それに合わせた食事による摂取エネルギー量も違ってきます。違ってくるというのは、運動で増えた消費エネルギーの分を食事の摂取エネルギーを増やすことだけではなく、体脂肪の減少を目指す人の場合には、どこまで摂取エネルギー量を増やすのか、場合によっては同じ量であったり、逆に減らすこともあります。
こういったことも配慮して、それぞれの人に対しての補充を考え、実践のための後押しをする体制づくりも、地域の健康づくりには重要なことと考えられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕