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「西京漬の日」京都一の傳(京都府京都市)が西京漬のうち魚を二昼夜以上漬ける本漬けを製造することからサ(3)カナ(7)の二昼夜後を制定。

「サンクスサポーターズデー」日本生命保険相互会社が支えてくれている人に感謝を伝える日としてサン(3)キュー(9)の語呂合わせで制定。

「3.9デイ(ありがとうを届ける日)」HAPPY & THANKS(千葉県千葉市)がありがとうを言葉に託して感謝を伝える日としてサン(3)キュー(9)の語呂合わせで制定。

「さくさくぱんだの日」カバヤ食品がチョコビスケットさくさくぱんだの普及のために、さ(3)く(9)さ(3)く(9)の語呂合わせと3.9デイから制定。

「さくさくポテトスナックの日」かとう製菓(愛知県西尾市)が、さ(3)く(9)さ(3)く(9)の語呂合わせで制定。

「ミックスジュースの日」おおきにコーヒー(大阪府大阪市)がミックスジュースの普及のためミ(3)ック(9)スの語呂合わせ、おおきにをサン(3)キュー(9)にもかけて制定。

「雑穀の日」日本雑穀協会が、ざっ(3)こく(9)の語呂合わせで制定。

「脈の日」日本脳卒中協会が脳梗塞の予防に脈のチェックが役立つことから、みゃ(3)く(9)の語呂合わせで制定。

「子宮体がんの日」子宮体がんの会ももとうふが、子宮頸がんを予防する日の4月9日の1か月前を子宮体が頸部よりも上であることから制定。

「さく乳の日」ピジョンが、さ(3)く(9)乳の語呂合わせで制定。

「さけるチーズの日」雪印メグミルクがチーズを裂く動作から、さ(3)く(9)の語呂合わせで制定。

毎月9日:「クレープの日」(モンテール)

がん患者を対象にして、キノコから抽出した成分を三大治療(手術、抗がん剤、放射線)と併せたエビデンスが存在することは前回(日々修行190)紹介しました。

そのキノコは槐耳です。

槐(えんじゅ)の木に寄生する硬質のキノコで、半円形で形が耳に似ていることから槐耳と書いてカイジと名づけられました。

薬用キノコとして知られるサルノコシカケと似た形をしていますが、サルノコシカケが1つの半円形であるのに対して、槐耳は3つの半円形が重なっています。

槐はマメ科の落葉広葉樹で、原産地の中国ほかに日本にも自生していますが、槐耳が生えることは稀です。中国では自生が確認されているものの、その数は少なくて、研究が始まった1970年代でも、すでに幻のキノコとされていました。

槐耳の漢方素材としての歴史は長く、1500年以上前の唐時代の医学書『新修本草』には「槐耳には治風、破血、主治五痔、心痛に効果がある」と記載されるほか、多くの文献に効果が記されています。

現代医学による研究は1979年から始まり、中国の8つの医療機関から100人近い研究者が集められ、国家プロジェクトによって薬理作用、臨床試験などが20年に渡って続けられました。

研究対象となったのは、実際のがん患者で、これは日本とは異なる研究ができる中国だからこそ実現できたことです。

手術、抗がん剤、放射線による西洋医学の抗がん治療とともに使うことを目的として、槐耳菌糸体の培養が行われました。槐耳菌糸体エキスを用いた免疫研究、毒性試験、臨床試験を繰り返し実施することによって国家Ⅰ類漢方新薬として認められました。

これは医療機関だけで販売することが認められている医薬品の分類です。

有効成分は多糖たんぱく質PS‐Tで、6種類の単糖と18種類のアミノ酸が結合して構成され、エキス顆粒に占める有効成分の割合は40%を超えています。

有効成分による免疫細胞の強化、アポトーシス(がん細胞の自滅)の誘発のほか、肝機能向上などが認められています。

このような成果を文献だけで知るだけでなく、実際に研究に参加した研究者や臨床医に取材する機会を得ることが重要ということで日本からも多くのアプローチがあったとのことですが、初めて中国で取材をして、国内で雑誌記事として紹介したのは私です。

北京オリンピックが間近に迫った時期でしたが、研究者や医療機関の取材だけでなく、製薬会社の工場まで取材させてもらい、文献に書かれたことが事実であることを確認しました。

中国では医薬品であり、他の国に持ち出すことができません。しかし、日本では、あくまで健康食品として販売することを条件として1社が輸入と販売が許可されています。その中身は、中国の医薬品の金克槐耳顆粒と同じ成分が同じだけ使われています。

これを国内の医療関係者は、あくまで治療の補助の健康食品としてすすめていることを知っています。中には、自分だけが使っているという医師もいます。私自身は幸いにして使うことはなかったものの、親戚縁者や知人の医師が使う機会があり、その結果もデータを見せてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

カルシウム・パラドックスは「カルシウムの矛盾」と訳されています。

カルシウムの摂取量が少ないと血液中のカルシウム濃度も低くなると想像されがちですが、想像とは逆にカルシウム濃度は高くなります。この現象がカルシウム・パラドックスです。

血液中のカルシウム濃度は比較的狭い範囲(8.5〜10.4mg/dl)に保たれていて、カルシウムの摂取量が少ない状態になってカルシウム濃度が低下すると、副甲状腺ホルモンが多く分泌されるようになります。

副甲状腺ホルモンには骨からカルシウムを溶け出させて、血液中のカルシウム濃度を保つ作用があります。

不足した分だけ溶け出させるように分泌量が調整されていればよいものの、微妙な調整ができないことから副甲状腺ホルモンが多く分泌されて、不足しているよりも多くのカルシウムが溶け出してしまいます。

これがカルシウム・パラドックスの原因で、血液中のカルシウム濃度が高くなるということは骨から溶け出るカルシウムが多くなっているということで、骨密度が低下するようになります。この状態が長く続くと、骨がスカスカの状態になる骨粗鬆症のリスクが高まります。

血液中で濃くなったカルシウムが再び骨に蓄積されればよいのですが、濃くなったカルシウムは余分なものとして腎臓を通して尿に混じって排泄されます。

カルシウムの継続的な不足状態は、骨にカルシウムが蓄積されにくくなるだけでなく、さらに骨のカルシウムが排泄され続けることになるのです。

血液中のカルシウムが過剰になると、尿路結石の可能性が高まります。尿路結石は、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。結石のある部位によって腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分類されます。

結石の元の成分はカルシウムで、シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、尿酸カルシウムといった結晶になります。

そのため、カルシウムの摂りすぎが尿路結石の原因と考えられがちですが、実際は逆で、カルシウムの摂取不足が原因になっているということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

100kcalで考える栄養学は理解しやすく、そのツールとして100kcalのチケットを使って、食品を選んでいくという方法は、実践しやすい方法です。

100kcal単位で1日に食べるものを選択して組み立てていくのは、単にわかりやすいだけでなく、栄養バランスも確保されるように、大学や医療機関などによって内容が詰められてきました。

栄養指導は栄養士と管理栄養士の役割ですが、その指導を受けることがなくても、100kcal単位で意味が理解できれば、誰でも使えるようになります。それこそ“子どもでもわかる”ということまで考えて普及に取り組んできました。

子どもといっても中学生くらいからを想定していますが、逆に理解してくれない人たちがいます。その多くが栄養士と管理栄養士です。理解してくれない原因の一つは、「理解できない」ことです。

日本の栄養学は100kcal単位で始まったことは、これまでに紹介してきました。そして、戦後の緊急措置として80kcal単位で取り組むことになりました。

戦後は第二次世界大戦が終わった1945年(昭和20年)からを指していますが、1954年(昭和29年)に100kcalから80kcalに変更になったことは以前(100kcal栄養学9)に書きました。

現在の栄養士と管理栄養士は、80kcalの栄養学を学び、それで過ごしてきた人がほとんどです。80kcalこそが栄養学の基本との考えを、今さら100kcalにすることを言われても、そのことが理解できないということです。

理解できないことを、理解するように普及することには強い抵抗感があって、わかっていても力も貸してくれないということも起こっています。

「100kcalに変えることは自分が学び、実践してきたことを否定すること」という声もあることから、栄養学を学んだ方ではない人による普及に、あえて取り組んでいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「ミツバチの日」日本養蜂協会が、みつ(3)はち(8)の語呂合わせで制定。

「レモンサワーの日」サントリースピリッツがレモンの酸(3)味と炭酸のパチパチ(8)の語呂合わせで制定。

「サバの日」鯖や(大阪府豊中市)がサ(3)バ(8)の語呂合わせで制定。

「鯖すしの日」すし慶(滋賀県長浜市)がサ(3)バ(8)の語呂合わせで制定。

「サヴァ缶の日」東の食の会、岩手缶詰、岩手県産がサ(3)ヴァ(8)の語呂合わせで制定。

「さやえんどうの日」和歌山県農業協同組合連合会が3月はさやえんどうのハウス栽培が最盛期で、さ(3)や(8)の語呂合わせで制定。

「サワークリームの日」中沢乳業(東京都港区)がサ(3)ワー(8)の語呂合わせで制定。

「日本列島たこせんべいの日」スギ製菓(愛知県碧南市)が創業の月や幸(3)、たこの足が8本であることから制定。

「ギョーザの日」味の素冷凍食品が同社の冷凍ギョーザが発売された1972年3月8日と、み(3)んなでハ(8)ッピーキョーザの日の語呂合わせで制定。

毎月8日:「お米の日」、「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)、「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「にわとりの日」(トリゼンフーズ)、「スッキリ美腸の日」(日本美腸協会)

健康対策としてのキノコで最も有名になったのはアガリクスです。

ブラジル原産のハラタケ属ハラタケ科のキノコで、学名はアガリクス・プラゼイ・ムリル、日本名はカワリハラタケです。

日本で栽培されているものは姫マツタケとも呼ばれています。

アガリクスを初めてテレビ番組で取り上げさせた企画&営業マンが、ブラジルまで取材に行ったときに、姫マツタケという名前に似合わない形をしていたことから、マツタケに似て見えるように植え直して撮影させた映像が、その後の日本のアガリクスのイメージとなりました。

なぜ、そのようなことを知っているかというと、納豆と豆腐の全国PRを担当するきっかけを作ったのが、その企画&営業マンで、キノコ関連の健康食品のPRにも力を貸していたからです。

アガリクスは、元アメリカ大統領が、がんの対策に使ったことから世界に知られるようになり、免疫賦活作用、血圧調整、自律神経調整、アレルギー疾患の改善のほか、インスリンの効能を高めるなどの研究成果が次々と出されていました。

アガリクスには免疫細胞のマクロファージの働きを活性化させるβ‐D‐グルカンなどの多糖類が豊富に含まれています。

アガリクスは日本に輸入されるものは乾燥した状態ですが、これはブラジルでも他の国(ブラジルに次ぐ生産量が中国)でも成長しきった段階で、すぐに乾燥させます。というのは消化酵素の働きが強すぎて、生の状態では自らを溶かしてしまうからです。

乾燥させても多糖類が変わることはないのですが、それは多糖類が細胞膜の中に含まれているからです。初期の段階では、乾燥アガリクスを煮て、成分を煮出すことがすすめられていました。

初めに弱火で煮てミネラルを出したものが一液、次に強火で煮て多糖類を出したものが二液で、これを混ぜて飲むのがよいとされていました。メディアも盛んに広めていたのですが、これは後に間違いであることがわかりました。煮たくらいでは多糖類は出てこなかったからです。

圧力をかけて細胞膜を破壊する方法、発酵させて細胞膜を菌に食べさせる方法によって多糖類が効果的に取り出されるようになって、やっと本来の効果が引き出されるようになりました。

ところが、アガリクスの一部の商品で、がんが進んだという研究発表があり、人気は急に下がることになりました。

アガリクスのほかに、免疫強化で知られるメシマコブ、シイタケ菌糸体も多糖類が効果的に取り出されるようになりました。

しかし、実際の患者に対する試験で得られた結果ではなく、がん患者の三大治療(手術、抗がん剤、放射線)と併せて使用した臨床エビデンスが知られるようになってから、信憑性が疑われるようなことになりました。

このエビデンスについては次回(日々修行191)に紹介します。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

テレビ番組は目で見る情報と耳で聞く情報では、目で見るほうが伝わりやすく、印象にも残りやすくなっています。

登場する人が間違った言葉づかいをしても、テロップに正しい言葉を文字で入れることによって、発言やインタビュー内容を変えることなく放送することができます。

場合によっては、実際の発言なりを修正(捻じ曲げる)ことも可能ですが、そこまで突っ込むのではなくて、ここではテレビ番組でよく見る「すごい」との発言をテロップでは「すごく」と変えていることに関しての話です。

「すごい人がいる」とテレビから聞こえてきたので、どんな優れた人が登場するのかと思っていたら、大勢の人がいるというだけのことで、それを言うなら「すごく人がいる」だろうと突っ込みたくなることがあります。

「すごい」を「すごく」に修正するテロップを流すのはNHKも民放も同じだったのですが、最近はNHKの全国放送でレポーターが「すごい○○ですね」と言っても、生放送ではないのにテロップなしでした。

「国語に関する世論調査」(文化庁)では、「すごい」について取り上げています。

「あの人は走るのがすごく速い」ということを、「あの人は走るのがすごい速い」ということがあるかについて質問しています。

「すごい+形容詞・形容動詞」が使われているかの実態調査(2021年度)ですが、「すごい速い」を使うのは59%と、「すごく速い」よりも多く、過去の調査と比べても増加傾向にあるという結果でした。

そのうち「すごい」を「すごく」に修正するテロップが流されない時がくるのではないかと感じさせる出来事です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

正しく文字を書くためのアドバイスは、鉛筆を正しくつまむことができたら、次は自由に動かすための指づかいをすることができるかを確認します。

鉛筆で書く線の種類によって、主に使う指が違っています。大きく文字を書くときには指全体を動かすことになり、小さなマス目の中に文字を書くときには手首の位置を変えずに、指の動きで鉛筆を動かします。

横に線を描くときには親指を横に押すようにします。縦に線を描くときには人差し指を下方向に押します。

丸まった線を描くときや細かな動きによって描くときには、鉛筆が触れている中指の側面の第一関節近くを上げたり、中指の曲がりを調整することでスムーズに動かすことができます。

この動きのときに、薬指と小指は固定されているのではなく、鉛筆をつまんでいる3本の指の動きに合わせて、微妙に変化させることによって、指のバランスをとっています。

このような指の動きをするのは、指の関節は可動域に制限があるからです。その制限の中で鉛筆を自在に動かすことによって、脳が認識した文字を、そのまま書くことができるようになります。

指の動きは、書く文字によって力加減の増減があり、主に動かす指も親指から人差し指に、人差し指から親指にと移っていきます。3本の指の動きが細かく変化していくことで、書きたい文字が書けるように、書きたい文字に近づいていけるようになります。

主に動かす指の動きが他の指へと移っていくことがわかり、その切り替えが、文字のどの部分で起こっているのかがわかるようにすることが必要となります。

漫然と指を動かし、ペン先を動かすのではなく、文字の形と、その途中の形の変化、指づかいの変化を順序立って教えていくことが必要になってきます。

文字は形をなぞっていけばよいわけではなくて、鉛筆のペン先の紙への当たり方の強弱、ペン先によって描かれる線の濃淡も必要になります。そのための指の動きと力の入れ方を 、文字を書きながら感覚的に身につけていくようにすることが求められます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「さかなの日」さかなジャパンプロジェクト推進協議会が、さ(3)とな(7)の日に魚を食べることを提案していることから制定。

「サウナの日」日本サウナ・スパ協会がサ(3)ウナ(7)の語呂合わせで制定。

「メンチカツの日」味のちぬや(香川県三豊市)がメンチカツを関西ではミンチカツと呼ぶことからミ(3)ンチ(7)の語呂合わせで制定。

「ななつのしあわせミックスナッツの日」九南サービス(宮崎県都城市)が7種類のナッツをミックスした、ななつのしあわせミックスナッツの普及を目的にミ(3)ックスナ(7)ッツの語呂合わせで制定。

毎月7日:「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「Doleバナ活動の日」(ドール)

日本メディカルダイエット支援機構は特定非営利活動法人(NPO法人)として内閣府から認証された2008年は、メタボリックシンドローム対策の特定健診・特定保健指導が始まった年でした。

メタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群と訳されていますが、メタボリックは代謝を意味していて、代謝が低下することによって内臓脂肪が多く蓄積された状態を指しています。

その対策としては、食事の摂取量を減らすことと、脂肪を代謝させる運動を増やすことが中心となっていましたが、私は臨床栄養の出身であったことから、食事を減らすことに関する仕事が多く持ち込まれました。

日本メディカルダイエット支援機構は、メタボリックシンドローム対策が主な仕事ではなくて、むしろ代謝を高めるほうを中心にしていくつもりでした。症候群と呼ばれるほどに蓄積された内臓脂肪を効果的に減らすためには、食事療法だけでは限界があり、運動療法も必要となります。

その両方を組み合わせた効果的な内臓脂肪のコントロールこそがメディカルダイエットの真骨頂で、そのことを指導に当たる団体やメディアにも伝えていました。このことを理解してくれる人がいなかったわけではないのですが、最も多く寄せられたオファーは、効果的なサプリメントの要望でした。

初めにテレビ局から寄せられた希望はキノコの活用で、キノコに含まれる成分の有効活用という切り口でした。キノコでダイエットといえば、水溶性食物繊維による脂肪の吸収抑制、水溶性食物繊維によって食べたものがゆっくりと胃から小腸へと運ばれていくことによる血糖値の上昇抑制が特徴的でしたが、これは言い古された感がありました。

2003年には、保健機能食品のアドバイザリースタッフ養成の講師をしていて、また同じ年から脂肪代謝促進成分のL–カルニチンの研究も始まっていたので、サプリメントでメタボリックシンドローム対策というのは想定される範囲でのオファーでした。

そのときに提案したのは、エノキタケの活用です。エノキタケには「キノコキトサン」という特殊な成分が含まれていて、運動をしなくても運動をしたのと同じように、脂肪細胞の中で中性脂肪の分解が起こることが確認されていました。

この基礎研究をされた専門家の先生は、キノコ研究の第一人者で、現在は東京農業大学の学長を務められています。

キノコキトサンは食用キノコの中に少量含まれている植物性キトサン、β‐グルカン、複合糖質などの複合成分で、エノキタケに多く含まれるといっても、ごくわずかな量です、しかも細胞膜の中に含まれているので、普通に食べても摂ることはできません。

正式名称はキトグルカンですが、これはテレビ番組向けにはわかりにくいということで、私と一緒に活動していたメンバーが「キノコキトサン」の名称で提案書を提出しました。それがきっかけとなり、サプリメントの素材としても当たり前に使われるようになりました。

キノコキトサンには脂肪の吸収抑制と分解促進の作用があり、β3アドレナリン受容体を介さずに脂肪細胞に蓄積される中性脂肪を脂肪酸に分解して血液中に放出する作用があります。

他には中性脂肪値、LDLコレステロール値、血糖値の上昇抑制というメタボリックシンドローム対策に合致した効果があり、さらに腸内細菌の善玉菌の増殖、免疫の活性などの働きも認められています。

サプリメントとして摂るしか方法がないのではテレビ番組や雑誌の記事になりにくいということで、考えに考えて提案したのが「えのき氷」です。製氷器に刻んだエノキタケを入れて、水を加えて冷凍させます。これが解凍されるときには細胞膜が破壊されてキノコキトサンが出てきます。

えのき氷を汁物や煮物に入れれば、美味しくなるうえに、キノコキトサンも摂れるわけですが、これが面倒だという人はサプリメントという方法もあるという流れでプッシュしていきました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕