テレビ番組は目で見る情報と耳で聞く情報では、目で見るほうが伝わりやすく、印象にも残りやすくなっています。
登場する人が間違った言葉づかいをしても、テロップに正しい言葉を文字で入れることによって、発言やインタビュー内容を変えることなく放送することができます。
場合によっては、実際の発言なりを修正(捻じ曲げる)ことも可能ですが、そこまで突っ込むのではなくて、ここではテレビ番組でよく見る「すごい」との発言をテロップでは「すごく」と変えていることに関しての話です。
「すごい人がいる」とテレビから聞こえてきたので、どんな優れた人が登場するのかと思っていたら、大勢の人がいるというだけのことで、それを言うなら「すごく人がいる」だろうと突っ込みたくなることがあります。
「すごい」を「すごく」に修正するテロップを流すのはNHKも民放も同じだったのですが、最近はNHKの全国放送でレポーターが「すごい○○ですね」と言っても、生放送ではないのにテロップなしでした。
「国語に関する世論調査」(文化庁)では、「すごい」について取り上げています。
「あの人は走るのがすごく速い」ということを、「あの人は走るのがすごい速い」ということがあるかについて質問しています。
「すごい+形容詞・形容動詞」が使われているかの実態調査(2021年度)ですが、「すごい速い」を使うのは59%と、「すごく速い」よりも多く、過去の調査と比べても増加傾向にあるという結果でした。
そのうち「すごい」を「すごく」に修正するテロップが流されない時がくるのではないかと感じさせる出来事です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕