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「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、日間変動を説明しています。

エネルギーと栄養素摂取量に日間変動が存在することは広く知られています。

日間変動の程度は個人と集団によって異なります。例えば、日本人の成人女性では、個人レベルで習慣的な摂取量の±5%または±10%の入る摂取量を得るために、それぞれ必要な調査日数は栄養素や年齢によっても異なります。

集団を対象として摂取状態の評価を行うときには、集団における摂取量の分布のばらつきが結果的に無視できない影響を与えます。日間変動のため、調査日数が短いほど、習慣的な摂取量の分布曲線に比べ、調査から得られる分布曲線は幅が広くなります。

そのため、食事摂取基準で示された数値を用いて摂取不足や過剰摂取を示す者の割合を算出すると、その割合は、短い日数の調査から得られた分布を用いる場合と習慣的な摂取量の分布を用いる場合では異なります。

例えば、50〜69歳の男女を対象に、12日間にわたって秤量食事記録法を用いた調査では、調査日別にみた栄養素摂取量が不足または過剰している可能性のある者の割合の結果が報告されています。

日間変動だけでなく、季節間変動すなわち季節差の存在も推測されますが、日本人の明確な季節差が存在する栄養素としてビタミンCが報告されています。

その他の栄養素についても季節差を認めた報告もあるため、季節によって食事内容が大幅に変動することが予測される場合には、留意することが望ましいとされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

4月1日
「こころのヘルスケアの日」ティーペック(東京都台東区)がメンタルヘルス相談サービスを始めた1993年4月1日にちなんで制定。
「居酒屋で乾杯の日」居酒屋甲子園(東京都文京区)が良(4)い(1)と酔(4)い(1)の語呂合わせで制定。
「黒ラベルの日」サッポロビールがサッポロびん生の誕生日の1989年4月1日にちなんで制定。
「サントリー赤玉の日」サントリーワインインターナショナルが赤玉ポートワインの発売日の1907年4月1日にちなんで制定。
「ジャパニーズウイスキーの日」ジャパニーズウイスキーの日実行委員会が日本初の国産本格ウイスキーが販売された1929年4月1日にちなんで制定。
「熊本甘夏の日」熊本県果実農業協同組合が4月に販売量が増えることから制定。
「ほぼカニの日」カネテツデリカフーズ(兵庫県神戸市)がエイプリルフールに本物のカニとカニ風味かまぼこの「ほぼカニ」を食べ比べて楽しい嘘をついて食卓を盛り上げてほしいとの思いで制定。
毎月1日:「あずきの日」(井村屋グループ)、「釜めしの日」(前田家)、「Myハミガキの日」(ライオン)、「もったいないフルーツの日」(ドール)

4月2日
「CO2削減の日」富士金属興業(静岡県浜松市)がシー(4)オー(0)ツー(2)の語呂合わせで制定。
「木曽路しゃぶしゃぶの日」木曽路がしゃ(4)ぶ(2)しゃぶの語呂合わせで制定。
「歯列の日」OCAjapan(京都府京都市)が歯(4)列(02)の語呂合わせで制定。
「巻き爪ケアの日」メディカルケア(埼玉県さいたま市)が良い(4)爪(2)の事合わせで制定。

4月3日
「みずの日」全国清水寺ネットワーク会議が、し(4)み(3)ずの語呂合わせで制定。
「葉酸の日」母子の健康を考える会が葉(4)酸(3)の語呂合わせで制定。
「ケシミンの日」小林製薬がシ(4)ミ(3)の語呂合わせで制定。
毎月3日:「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)

4月4日
「あんぱんの日」木村屋総本店が1875年4月4日に明治天皇にあんぱんを献上したことにちなんで制定。
「どらやきの日」丸京製菓(鳥取県米子市)が3月3日の桃の節句と5月5日の端午の節句にはさまれた4月4日に、あんこを間にはさむどらやきを食べて皆んな幸せ(4合わせ)として制定。
「C.C.レモンの日」サントリー食品インターナショナルがシー(4)シー(4)レモンの語呂合わせで制定。
「しあわせ写真の日」全日本福祉写真協会が4と4が重なることで、し(4)あわせの語呂合わせで制定。
「猪肉の日」肉の鈴木屋(長野県飯田市)がシ(4)シ(4)の語呂合わせで制定。
「歯周病予防デー」goodbye perioプロジェクトが歯(4)周病予(4)防の語呂合わせと2012年4月4日のプロジェクト開始にちなんで制定。
「脂肪0%ヨーグルトの日」日本ルナ(京都府八幡市)が脂肪(4)0%(0)ヨーグルト(4)の語呂合わせで制定。
毎月4日:「みたらしだんごの日」(山崎製パン)

4月5日
「横丁の日」アスラボ(東京都港区)が横丁の横(45)の語呂合わせで制定。
「新子焼きの日」旭川名物“新子焼き”の会が新(4)子(5)の語呂合わせで制定。
毎月5日:「みたらしだんごの日」(山崎製パン)

4月6日
「マシュマロの日」エイワ(長野県安曇野市)がマシュマロ=ま(0)し(4)ま(0)ろ(6)の語呂合わせで制定。
「春巻きの日」味のちぬや(香川県三豊市)が春が4月、巻きがロール(6)から制定。
「天塩 塩むすびの日」天塩が塩(4)む(6)すびの語呂合わせで制定。
「コンビーフの日」1875年の4月6日にアメリカでコンビーフを詰める台形の缶の特許が登録されたことから制定。
毎月6日:「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)、「手巻きロールの日」(モンテール)

4月7日
「セルフケアの日」プラスプ(東京都千代田区)がWHO(世界保健機関)の定めた国際保健デーに合わせて制定。
「歯垢なしの日」アイオニック(千葉県流山市)が電子イオン歯ブラシで歯垢をなくして歯周病を予防することを目的に歯(4)垢な(7)しの語呂合わせで制定。
「プリン体と戦う記念日」明治がプリン体と戦う乳酸菌の発売日の2015年4月7日にちなんで制定。
「花王グループ健康の日」花王がWHO(世界保健機関)が設立された1948年4月7日を記念して設けられた世界保健デーに合わせて制定。
「おなかと腸活の日」ビオフェルミン製薬が4月7日を407と読んで、よい(4)おなか(07)の語呂合わせで制定。
「夜泣き改善の日」樋屋製薬(大阪府大阪市)が夜(よ=4)泣(な=7)きの語呂合わせで制定。
毎月7日:「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「Doleバナ活動の日」(ドール)

4月8日
「おからの日」日本乾燥おから協会が、おからの別名の卯の花から卯月の4月と花祭りの4月8日にちなんで制定。
「木曽路すきやきの日」木曽路が、す(4)きや(8)きの語呂合わせで制定。
「高級食パン文化の日」銀座仁志川(東京都中央区)が高級食パンの普及を目的に食パン=し(4)ょくパ(8)ンの語呂合わせで制定。
「ベビーリーフ記念日」エム・ヴイ・エム商事(兵庫県神戸市)が幼葉=よ(4)うば(8)の語呂合わせで制定。
「貝の日」渥美商工会(愛知県田原市)が貝がおいしい季節で貝は目と八になり、目は横にすると四と似ていることから制定。
「炭酸水の日」サッポロ飲料が炭酸の飲み口のシュ(4)ワ(8)の語呂合わせで制定。
「指圧の日」日本指圧協会が指(4)圧(8)の語呂合わせで制定。
「白肌の日」コーセーがシロ(4)ハダ(8)の語呂合わせで制定。
「ホヤの日」まぼ屋(宮城県仙台市)がホ=フォー(4)ヤ(8)の語呂合わせで制定。
毎月8日:「お米の日」、「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)、「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「にわとりの日」(トリゼンフーズ)、「スッキリ美腸の日」(日本美腸協会)

4月9日
「鍼灸の日」日本鍼灸協会が鍼(4)灸(9)の語呂合わせで制定。
「よいPマンの日」がんばる国産ピーマンプロジェクトが、よい(4)とPが9の形に似ていることからP(9)マンで制定。
「食と野菜ソムリエの日」日本野菜ソムリエ協会が、し(4)ょく(9)の語呂合わせで制定。
「子宮頸がんを予防する日」子宮頸がんを考える市民の会が子(4)宮(9)の語呂合わせで制定。
毎月9日:「クレープの日」(モンテール)

4月10日
「駅弁の日」日本鉄道構内営業中央会が行楽シーズンの4月と、べんとう(10)の語呂合わせで制定。
「よいトマトの日」カゴメが、よい(4)トマト(10)の語呂合わせで制定。
「ほうとうの日」たべるじゃんほうとう推進協議会(山梨県中央市)が、ほう(4)とう(10)の語呂合わせで制定。
「お弁当始めの日」ニチレイフーズが弁は数字の4に似ていて当(10)の語呂合わせで制定。
「酔い止めの日」浅田飴が酔(4)い止(10)めの語呂合わせで制定。
「辛ラーメンの日」農心ジャパン(東京都千代田区)が辛ラーメンの辛いの英語のホッ(4)ト(10)の語呂合わせで制定。
「タネの日」日本種苗協会が種のseedからシー(4)ド(10)の語呂合わせで制定。
「しろえびせんべいの日」日の出屋製菓産業(富山県南砺市)が、しろえびせんべいが世に出た日(1999年4月10日)で、しろえび漁の解禁月の4月にちなんで制定。
「みんな大好き!シーフードサラダの日」マリンフーズがシー(4)フード(10)の語呂合わせで制定。
毎月10日:「植物油の日」(日本植物油協会)、「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)

「サンミーの日」神戸屋(大阪府豊中市)が菓子パンのサンミーがデニッシュ生地にクリームを包み、ケーキ生地をトッピングして焼き上げ、チョコを線描きすることで三味が味わえることからサン(3)ミー(31)の語呂合わせで制定。

「山菜の日」出羽屋(山形県西川町)が山(3)菜(31)の語呂合わせで制定。

毎月31日:「菜の日」(ファイブ・ア・デイ協会)

東京から岡山に移住して丸8年になるという段階で、地方で何ができるのかを、今さらと言われることを承知して言い始めました。8年といっても、移住の目的であったことが違えられて別の道を模索するまでに2年半、模索して結論が出るまで半年がかかり、これから再スタートという段階になって新型コロナウイルス感染症の蔓延が始まりました。

コロナ禍の猖獗(しょうけつ)に振り回される期間が3年間も続いたので、岡山に移住して実質的に自分の活動を始められたのは2年間だけでした。これからが本格的始動という時期が古希を迎える時期と重なり、別の道も考えたこともありした。

東京に再Uターンをして、やり残した仕事をすることを示して好条件を出してくれた永田町のお役所(霞が関ではなくて)もありました。

それを断ったのは、30年以上もかかって変えることができなかったことの後始末をするだけということがあり、中央の仕組みを地方で受け入れるだけではなくて、中央の欠けている部分、不足している部分を補う地方独自の活動を最後の仕事にしようと考えたからです。

不足している部分があれば、それを認めて補っていくべきで、臨床栄養の世界でたとえるなら「栄養素は食事で摂取するべきで、サプリメントに頼るべきではない」という考えは今では通じなくなっています。これは摂取する側の意識が変わったことを、臨床栄養の医師や管理栄養士が気づいて対応してきたからのことです。

そのスタートは、外圧(主にはアメリカからの)によってサプリメントの規制緩和が行われた1996年のことです。医薬品と似た形状の錠剤やカプセルでの食品摂取が認められたというのが規制緩和の中心として歴史の本にも記載されているのですが、大きく変わったのは中身です。

今ではサプリメントや食品成分として当たり前の存在となったビタミン、ミネラル、アミノ酸は以前は医薬品成分で、食品成分としての使用が認められていなかったのです。1997年にビタミンが、1999年にミネラルが、2001年にアミノ酸が相次いで食品として許可されました。

そして、2002年には厚生労働省から「サプリメント等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」という通知が出されました。これは現在では「保健機能食品等の〜」と名称が変更になっています。

いわゆるサプリメントアドバイザーの養成ついて厚生労働省が考え方(要は基準)を出したもので、その審議の委員として加わっていたこともあって、サプリメントの事情に詳しくなり、翌年からは複数の養成機関の法律講師を務めさせてもらいました。

サプリメントの専門家が消費者にアドバイスをすることによって消費者が正しい商品選択、使用法などが身につけられるようにすることが大きな目的でしたが、それが達成できているのかというと「何も進んでいない」との指摘があっても反論はできません。

前回(日々修行212)、医師が栄養学を充分に学べない事実について触れましたが、これを改善しようと医学・科学・栄養学などの専門家が学会と協会を組織して挑戦してきたものの、消費者に当たる患者が充分な知識を得て、実践しているかというと、これも疑問です。

日本臨床栄養協会は医師と病院勤務の管理栄養士・栄養士が、お互いに学び合う場として設立され、初代の副会長(医師が会長、管理栄養士が副会長の体制)は、私が主任研究員を務めていた病院栄養管理研究所の所長(国立病院の管理栄養士のトップを務め、日本栄養士会の理事長も務めた)でした。

日本臨床栄養協会の事務局の一部や広報も務めさせてもらう中で、ずっと討議してきたことは今も解決されているとは言いにくい状態です。

欠けていることがあることを知って、それと自分のギャップに気づき、それを解決する方法を専門家からリードしてもらいながら自分の健康は自分で守っていくということを岡山の地で広めていくためには、これまで継続してきた活動を短期間のうちに一気に取り組むしかないと判断して、それに相応しい岡山の中心となる地に移り住むことを決断しました。

これについては「日々修行」だけでなく、複数の連載コラムでも具体的なことを伝え、健康情報の発信をプロ向けに比重を移していくなど、驚くような(周りも自分も)スピードとスケールで進めていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

こんにゃくの健康効果がメディアを通して、ここのところ多く伝えられるようになっています。その手法は、私たちが2002年から継続して手がけてきた納豆、豆腐、豆乳の全国PRと同じ手法を取っています。

全国納豆協同組合連合会のPRを成功させたときに、日本豆腐協会と同時期に日本こんにゃく協会からも同様の手法でのPRのオファーがありました。そのときには豆腐を選択して、続けて豆乳と同じ大豆の加工品による健康づくり活動に取り組みました。

こんにゃくはこんにゃく芋が原材料で、材料そのものにも加工食品としても食物繊維くらいで、年間を通じたPRがしにくいこともありました。また、あまりエビデンス(科学的裏付け)がないという理由もありました。

こんにゃく業界も頑張って、それなりの効果を引き下げてテレビでも取り上げられるようになりましたが、私たちが取り上げなかった理由の一つである加工食品のこんにゃくと材料のこんにゃく粉を混同したPR内容でした。

こんにゃくには食物繊維が多く含まれていることから便通をよくすることが第一にあげられています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、水溶性食物繊維には水を吸って膨らんで満腹感を得やすく、また便を軟らかくする作用があります。不溶性食物繊維は腸壁を刺激して便通を促進します。

こんにゃく製品は凝固剤を使って固まると不溶性食物繊維の性質となって、水溶性食物繊維の性質はなくなります。それなのに水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の効果を群馬県の大学の先生が説明していました。

また、こんにゃくは粘性が強く、ゆっくりと胃から小腸まで運ばれるので、一緒に食べた糖質の吸収が遅くなって、血糖値の急上昇を抑えられるという説明もされていましたが、これは水溶性食物繊維のこんにゃく粉の性質です。

こんにゃくセラミドについても語られていて、この説明が中心となっていました。セラミドは皮膚を構成する成分で、肌のバリア機能を高める効果があることは以前から知られていました。大手化粧品会社が、こんにゃくセラミドの研究成果を用いて新商品のPRを始めたことも聞いていました。

セラミドが多いのはこんにゃく芋から作られたこんにゃくで、こんにゃく粉は少ないという事実は語られていたものの、そもそもセラミドは特殊な抽出法によって取り出すことができるものです。

含まれていれば吸収されるものではないので、こんにゃく芋から作られたこんにゃくでセラミドを摂るという話は破綻しています。しかし、テレビ番組などでは最後までセラミドが多く含まれる、こんにゃく芋から作られたこんにゃくの話を徹底させていました。

このようなことが起こることがわかっていたので、こんにゃくのPRには手を出さなかったということもあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

牛乳が苦手だという子どもは、色や味、喉の通り方といった五感に関する理由で飲めない、飲めなくなったということがありますが、そのほかにも五感とは違った感覚のために飲めないことがあります。その中で多いのは、牛が怖いから、臭いで嫌な思い出があるからということです。

この記憶のために、感覚過敏の反応が強く現れることもあります。牛の絵を見ただけで嫌な思い出が蘇り、牛乳は飲めてもパッケージに牛が描かれていると飲めないという例や、友だちが牛乳を吐いたことがあり、その記憶から飲めないという例もあります。

味覚過敏では、なんとか対応できる状態であっても、それに心理的なダメージが加わることで、完全に飲めなくなったということも起こります。

感覚過敏は視覚や聴覚、嗅覚が過敏であるために、刺激的な記憶が起こりやすく、このような状態では一般的な食事指導や食べ方指導では対処できなくなります。

学校では飲めるのに、家庭では親に叱られるなどした記憶から飲めないということもあります。また、学校では他の子どもは飲めているのに、自分だけが飲むのに時間がかかる、飲めないということは、その子どもにとって大きなプレッシャーになります。

こういったことは自閉症スペクトラム障害の感覚過敏だけが原因ではなく、注意欠陥・多動性障害など他の発達障害でも起こりやすいことでもあります。そのことを周囲から責められるようなことがあると、もっと苦しさを感じることにもなります。

そのことは親や教師なども気づいてあげて、すぐに対処するべきですが、なかなか気づいてあげられない、気づいたとしても何をしてよいのか、何から始めてよいのかがわからないために、改善できなくなっている例もみられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「スポーツ栄養の日」日刊スポーツ新聞社がスポーツ栄養サイトのアスレシピの開設が2016年3月30日でアスリートの栄養バランスが主食・主菜・副菜・汁物・果物・乳製品の6種類であることから3+3+0=6であることに見立てて制定。

「サラサーティの日」小林製薬がサラ(3)サーティ(30)の語呂合わせで制定。

毎月30日:「EPAの日」(日本水産)、「サワーの日」(宝酒造)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)

前回に続いて、また歩く伴歩(ばんぽ)からの始まりです。

この連載コラムを書いている私は、岡山に移住して8年ほどになりますが、東京にいたときには“歩くことが仕事”でした。私は日本メディカルダイエット支援機構の理事長も務めていて、多くの人が取り組みやすい運動としてウォーキング団体の事業活動のサポートをしてきました。

歩くというのは簡単に思えても、身体の状態、希望する健康状態などによって的確な歩行法が違ってきます。誤った歩き方をしているために、かえって健康を害するということは、よくあることでした。

正しいウォーキング法を学んでいたとしても、道の状態、その日の気象条件によって変化させないと、これも健康的な歩き方とは言えない状況も、よくあることでした。

こういったことを改善する意味もあって、ウォーキングの指導者養成が各地で始まり、日本ウオーキング協会の健康ウオーキング指導者の養成に加わりました。(「ウォーキング」は一般名称、「ウオーキング」は日本ウオーキング協会の固有名称)

いわば指導者の指導役です。歩き方や歩行中の注意点が中心だった養成講習に、私が付け加えたのは歩いている人の表情や歩き方の変化に気づいて、それぞれの人に適した歩き方をアドバイスすることで、ただ横を一緒に歩いて、励ましの言葉を投げかけるのは「伴歩ではない」と言っていました。

今から20年以上前から伴歩を使っていましたが、一緒に歩く人の個別の伴歩のためにサポートの体制を作り、それを維持していく大きくサポートも伴歩として重要になることです。

ただ、健康ウオーキング指導者の養成講習では一つだけ悔いが残ることがありました。それはウォーキングの健康効果に期待して参加する生活習慣病の改善への期待に応じられていないことでした。

そこから転じて、学ぶことを応援する「学びの伴歩」では、学びたいと希望する人を理解して寄り添っていける気持ちと器量が重要で、そのための体制と伴歩の仕組みを作ることが重要だということを伝えようとしています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

「今ほど科学が発展している時代はない」という認識があり、「情報の伝達は最高レベルに達している」と認識されることも多くなっています。

しかし、科学の発展の恩恵を存分に受けているとは言いにくい現実が一方にはあります。

そのギャップを生み出しているのは、どこに原因があるのか、常に考え続けてきて、それぞれの“単独”のことには結論らしきものを明確にしてきたつもりです。

明確になったら、次はギャップから生じる問題点を改善していく段階に移っていくべきだと承知をしていても、それができないこともありました。

そのギャップを生み出していることが制度上の問題であったり、その改善を図るには当たり前と思い込まれている(常識になってしまっている、変えることができない)ことがあり、手がつけられないまま過ごされてきたことがあります。

国の制度や大きすぎる仕組みは、現状では基本的に変えることができないことと認識されてきたところがあります。(アメリカのように強権をもって大変革をする人物の登場があれば別なのかもしれないのですが)

これまで私が関わってきたことで、絶対に改善されるべき、改善されないと望みがかなえられない、他に解決が求められない、自分で解決するしかない、そのためには自分で学ぶしかないと思い続けてきたことが複数あります。

その中から、ここでは一つだけあげることにします。それは健康と食に関することで、日本では健康の専門家のトップにいると認識されている医師が栄養学を充分に学んでいないまま指導がされていることです。

医師になるための教育機関(大学の医学部)の中で栄養学講座があるのは3分の1以下で、講座があっても選択科目(必修ではない)で、その内容は栄養不足によって発症する疾患についての講義がほとんどです。

このことは、これまでにも日々修行の中で触れてきましたが、私たちが知りたい栄養摂取による健康増進については学ぶ機会がないのが事実です。

これは栄養指導に関する保険点数の条件があるからで、保険点数がつくのは医療機関の管理栄養士による栄養指導が行われた場合に限られています。医師が栄養指導をしても保険点数がつかないことが医師の学習意欲を低下させ、それが医学教育の中でも重視されていない原因になっていることが指摘されています。

この制度の設立に動いたのは国立病院出身の管理栄養士で、私が主任研究員として身近に臨床栄養について学ばせてもらった病院栄養管理研究所の所長でした。

治療食に詳しい管理栄養士が栄養指導を行うのは栄養管理の専門家には、よい制度であったものの、栄養学の基本を知らない医師がいること、食と健康に関する情報が溢れかえっていて、何を信じればよいのかわからなくなりつつある今の時代に合っているのかというと、疑問のほうが大きくなっています。

そんな中で、自分の健康を守っていくためには、誰の言うことを聞いて、何を信じればよいのかを判断する基準が求められます。それと同時に、知識や実践法として欠けている部分があったら、それを補ってくれる存在が必要です。

医師の中には、本当に勉強をしてきて、栄養と医療を合致させて的確なアドバイスをしてくれる方もいます。東京にいたときには、そのような臨床栄養や予防医学などの学会のトップランクにいる医師と付き合ってきました。

その活躍は認めるものの、全国各地で、そのような医師の指導が受けられる状態ではありません。以前から育成と体制づくりを願っていて、その手助けもしてきました。しかし、私が東京を離れる8年前までに、それはかなえられず、地方に身を置く現在も達成できていないことを実感しています。

となれば、私がいる地方の狭いエリアだけでも、欠けている部分、不足している部分を補って、自分の健康を自分でデザインしていくことができる体制を残すことが、今の自分の役割ではないかと考えて、新年度からの活動を始める準備をしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害の感覚過敏は発達障害の自閉症スペクトラム障害で多くみられることから、自閉症スペクトラム障害にだけ現れるものと思われがちです。実際に、感覚過敏を自閉症スペクトラム障害の特性として紹介している書籍なども存在しています。しかし、他の注意欠陥・多動性障害にも学習障害にも感覚過敏はみられます。

これは自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害、自閉症スペクトラム障害と学習障害が重なり合って現れた結果と考えられることもあります。

つまり、注意欠陥・多動性障害に感覚過敏がみられた、学習障害に感覚過敏がみられたというのは、実は自閉症スペクトラム障害であったのが気づかれず、感覚過敏がみられて自閉症スペクトラム障害であることがわかったという考えです。

この考えが当たっているのか、それとも注意欠陥・多動性障害にも学習障害にも感覚過敏があったのに、これまで表立っていなかったのか、そこはまだ明らかにはされていないのですが、学習障害には感覚過敏が出ることは事実で、そのことが学習障害の状態を悪化させることも事実として認識しておくべきことです。

感覚過敏は通常なら問題なく過ごせると思われることであっても、非常に過敏に反応してしまい、日常生活にも支障が出ることを指しています。感覚過敏には触覚過敏、視覚過敏、聴覚過敏、嗅覚過敏、味覚過敏があります。

このうち味覚過敏は学習障害とは無関係と考えられていますが、それぞれの感覚過敏の特性と学習障害の関わりについて紹介します。

感覚過敏の、すべてが学習障害に関わるわけではないものの、それぞれの感覚過敏の特性がわかると、なぜ学習障害に影響を与えることとなるのかが理解できるようになり、対応についても見えてくるようになります。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕