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すべての歯を使って食べ物をよく噛んで、消化しやすい形にしてから飲み込む一連の動作は咀嚼(そしゃく)と呼ばれます。

口から入った飲食物は、口腔の中で唾液腺から分泌された唾液と混じり、咀嚼によって細かく刻まれ、咽頭を経て、食道を通り、胃へと運ばれます。咀嚼は、歯を使って食べ物を消化しやすい形にするためのもので、門歯(前歯)で粗く噛み、奥の臼歯ですり潰してから嚥下されます。嚥下は食べたものを飲み込むことを指します。

咀嚼というと食べ物を噛み砕くことによって胃腸での消化・吸収を助ける働きが初めに注目されますが、咀嚼をすると歯の歯根膜やあごの咬筋から中脳にある咀嚼中枢に神経伝達として伝わり、神経ヒスタミンが分泌されます。

神経ヒスタミンは満腹中枢を刺激して、満腹感が得やすくなります。それによって食べすぎを抑制することができます。また、神経ヒスタミンには脂肪細胞から分泌される食欲を抑えるホルモンのレプチンも増えることによって、余計な食べすぎを抑えることができます。

アメリカの研究では、咀嚼の時間を普段の1.5倍にすると、10%ほど少ない食事量でも普段と同じ満腹感が得られると報告されています。
しかし、実際に噛む回数は日本では全体的に少なくなっています。

咀嚼のためには、前歯で粗く7〜8回噛み砕いてから、奥の臼歯で10回以上細かくするように噛むことが必要です。以前は一口について30回以上噛むことが推奨されていました。

しかし、全体的に軟らかな料理が増えて、野菜の中でも食物繊維が多くて硬いものが避けられる傾向から、20回ほどの咀嚼で充分な食事内容になっています。このような状態は正常な状態とはいえません。

2歳の幼児は噛み方を教えていなくても、一口あたり17回は噛んでいるといいます。2歳児よりも硬いものを食べているなら子どもでも大人でも20回以上は噛んでもよいはずです。

ところが、実際には多くても7~8回で、軟らかなファストフードやハンバーグ、カレーライスなどだと4~5回くらいと粗噛みの段階で飲み込んでいる人が多くなっています。これでは胃液の少なさを唾液で補うことができずに、食品に含まれる栄養素が分解されにくいために吸収も悪くなりかねません。

このような食べ方だと、よく噛んだ場合に比べると10%ほども栄養吸収率が低下するとの報告もされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

11月11日
「介護の日」厚生労働省が介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者、介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から高齢者や障害者などに対する介護に関して国民への啓発を重点的に実施するための日として制定。
「ピーナッツの日」全国落花生協会が落花生の出始めと、ピーナッツが1つの殻に2粒の豆が同居する双子であることから11のゾロ目から制定。
「鮭の日」鮭の日委員会が鮭に十一十一が含まれていることから制定。
「ポッキー&プリッツの日」江崎グリコがポッキーやプリッツを4つ並べると1111に見えることから制定。
「生ハムの日」日本生ハム協会が生ハム生産が盛んなイタリアでサン・マルティンの日である11月11日に生ハムを作る習慣があることから制定。
「キリン一番搾りの日」キリンビールが1が最も多く並ぶ11月11日を制定。
「棒ラーメンの日」マルタイ(福岡県福岡市)が棒ラーメンを発売した1959年11月、1パックに2食入りが11に似ていることから制定。
「めんの日」日本製麺協同組合連合会が細く長いめんのイメージと、いい(11)の語呂合わせで制定。
「うまい棒の日」やおきん(東京都墨田区)が、うまい棒を4本並べると1111に似ていることから制定。
「スティックパンの日」山崎製パンがスティックパンが1111に似ていることから制定。
「岩下の新生姜の日」岩下食品(栃木県栃木市)が新生姜が1111に似ていることから制定。
「たくあんの日」全日本漬物協同組合連合会が、たくあん用の大根が並んで干してある形が1111に似ていることと、たくさんの1(わん=あん)があることから制定。
「きりたんぽの日」かづのきりたんぽ倶楽部(秋田県鹿角市)が、たんぽ串が囲炉裏で焼かれている姿が1111に似ていることから制定。
「串カツ田中の日」串カツ田中(東京都品川区)が串カツが並んでいる形が1111に見えることから制定。
「磁気の日」ピップが磁気治療器の普及を目的として11と11がN極(+)とS極(−)にちなんで制定。
「おさかなソーセージの日」ニッスイがソーセージを4本並べると1111、おさかなソーセージの公式キャラクターのギョニママの誕生日が11月11日であることから制定。
「豚饅の日」KOBE豚饅サミット実行委員会が2011年11月に第1回KOBE豚饅サミットが開催されたことと、豚の鼻の形が11に見えることから制定。
「長野県きのこの日」JA全農長野が11と11できのこがニョキニョキと生えている形に似ていることから制定。
毎月11日:「果物の日」(全国柑橘宣伝協議会、落葉果実宣伝協議会)、「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)

11月12日
「皮膚の日」日本臨床皮膚科医会が皮膚科の専門医療の理解を深めることを目的に、いい(11)皮膚(12)の語呂合わせで制定。
「いいにらの日」高知県農業協同組合が、にらの出荷量が増える11月、いい(1)に(2)らの語呂合わせで制定。
「コラーゲンペプチドの日」日本ゼラチン・コラーゲン工業組合が第1回コラーゲンペプチドシンポジウムが開かれた2009年11月12日にちなんで制定。
毎月12日:「パンの日」(パン食普及協議会)、「育児の日」(神戸新聞社)

11月13日
「いいひざの日」ゼリア新薬工業が膝関節痛の治療と予防を呼びかけることを目的に、いい(11)ひざ(13)の語呂合わせで制定。
「チーかまの日」丸善(東京都台東区)が11月11日が「チーズの日」、11月15日が「かまぼこの日」との説があることから中間に日を制定。
「いい焼き芋の日」いい子のやきいも阿佐美や(埼玉県戸田市)が、さつまいもの日(10月13日)の1か月後を制定。
「いい瞳の日」千寿製薬が、い(1)い(1)ひと(1)み(3)の語呂合わせで制定。
毎月13日:「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)

11月14日
「医師に感謝する日」Dプラス(東京都港区)が医師への感謝の気持ちを込めてハンカチを贈る日として、11が人と人(医師と患者)、14が医師と読めることから制定。
「アンチエイジングの日」アンチエイジングネットワーク(東京都千代田区)が良い(いい)11と歳(とし)14の語呂合わせで制定。
「タルタルソースの日」キユーピーが週間カレンダーで「かきフライの日」(11月21日)の真上にくる11月14日を制定。
「人生100年時代の日」アサヒ飲料が良い(11)歳(14)の語呂合わせで制定。
毎月14日:「ひよこの日」(ひよ子本舗吉野堂)、「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)

11月15日
「かまぼこの日」日本かまぼこ協会が、かまぼこが初めて文献に登場した1115年と、昔は11月15日に七五三のお祝い料理に紅白かまぼこを用意することにちなんで制定。
「昆布の日」七五三に子どもに昆布を食べて元気に育ってほしいとの願いから制定。
「のど飴の日」カンロが、いい(11)ひと(1)こ(5)えと読む語呂合わせで制定。
「イベリコ豚の日」TAISHI Co.(大阪府大阪市)が、いい(11)イ(1)ベリコ(5)の語呂合わせで制定。
「敬護の日」リハプライム(埼玉県さいたま市)が人生の大先輩を敬って護る介護を意味する敬護の普及を目的に、いい(11)けいご(15)の語呂合わせで制定。
毎月15日:「お菓子の日」(全国菓子工業組合連合会)、「惣菜の日」(日本惣菜協会)

11月16日
「いいビール飲みの日」ビール酒造組合が、いい(11)ビール(16)の語呂合わせで制定。
「自然薯の日」麦とろ童子(静岡県熱海市)が、いい(11)い(1)も(6に似ている)の語呂合わせで制定。
毎月16日:「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)

11月17日
「れんこんの日」1994年の11月17日に茨城県土浦市で全国の蓮根産地による蓮根サミットが開催されたことから制定。
「肺がん撲滅デー」国際肺癌学会がアメリカで11月第3週がタバコ警告週間となっていることから制定。
毎月17日:「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)、「森のたまごの日」(イセ食品)

11月18日
「カスピ海ヨーグルトの日」フジッコが2006年の11月18日にカスピ海ヨーグルトの頒布活動が100万人に達したことから制定。
「雪見だいふくの日」ロッテが、いい(11)と雪見だいふくのパッケージのふたを開けて縦に見たときに18に見えることから制定。
毎月18日:「防犯の日」(セコム)、「おにぎりの日」(中能登町)

11月19日
「いい育児の日」将来世代応援知事同盟が、いい(11)育(19)児の語呂合わせで制定。
明治が、いい(11)息(19)の語呂合わせで制定。
「いい熟成ワインの日」和泉屋(埼玉県朝霞市)が、いい(11)じゅく(19)せいの語呂合わせで制定。
毎月19日:「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)、「食育の日」(食育推進会議)、「イクラの日」(カッパ・クリエイト)

11月20日
「ピザの日」ピザ協議会がピッツア・マルゲリータの名前の由来となったイタリア王妃マルゲリータの誕生日にちなんで制定。
「いいかんぶつの日」日本かんぶつ協会が干物の干が十と一からなることから11月、乾物の乾には十、日、十が含まれることから制定。
「ピザの日」ピザ協議会がピッツァ・マルゲリータの由来のイタリアのマルゲリータ王妃の誕生日にちなんで制定。
「発芽大豆の日」マルヤナギ小倉屋(兵庫県神戸市)が、いい(11)はつが(20)の語呂合わせで制定。
毎月20日:「ワインの日」(日本ソムリエ協会)、「信州ワインブレッドの日」(信州ワインブレッド研究会)、「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)

「トイレの日」日本トイレ協会が、いい(11)トイレ(10)の語呂合わせで制定。

「いい頭皮の日」パナソニックが頭皮ケアの重要さをアピールすることを目的として、いい(11)頭(10)皮の語呂合わせで制定。

「断酒宣言の日」全日本断酒連盟が1963年の11月10日が設立記念日で、もう飲ベンバー(ノヴェンバー=11月)、酒、止まる(10日)の語呂合わせで制定。

「ヒーターの日」デロンギ・ジャパンがヒーターを準備して寒い冬を暖かく過ごしてもらうことを目的として、ヒー(11)ト(10)の語呂合わせで制定。

「下半身痩せの日」Style A 芝公園(東京都港区)がスラッとした美脚をイメージする11と痩せてはいないイメージの10から制定。

「かりんとうの日」全国油菓工業協同組合が、かりんとうの形を11、砂糖の糖を10と読む語呂合わせで制定。

「和紅茶の日」Kigg(兵庫県神戸市)が紅茶をおいしく感じられる11月と10を横にするとソーサーとカップに見えることから制定。

「佐伯ごまだしの日」佐伯ごまだし暖簾会(大分県佐伯市)が、11(いい)、10が主原料の魚(とと)を表すとともに、すり棒(1)と、すり鉢(0)に見立てて制定。

「カリカリ梅の日」群馬県の梅加工業者5社(村岡食品工業、コマックス、梅吉、大利根漬、赤城フーズ)が組織する群馬の梅を応援する会「うめのわ」がカリカリ梅が初めて販売された1971年11月と歯応えを表現する、いい(11)音(10)の語呂合わせで制定。

「希少糖の日」希少糖普及協会(香川県高松市)が、いい(11)糖(10)の語呂合わせで制定。

毎月10日:「植物油の日」(日本植物油協会)、「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)

前回まで紹介したサプリメント・健康食品の広告表現などの規制は、1996年から始まった規制緩和とバランスを取るように、緩和のたびに規制が強化されてきました。

サプリメントの広告規制の根幹となっている「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」は、有効性の一部を表示して販売することができる制度が始まる前に作られたもので、有効性を伝えられる制度に合わせて、少しずつ改正されてきました。

ヒト試験の結果を根拠として機能性が表示できる特定保健用食品(トクホ)の制度が始まったのは1991年のことでした。有効性ではなく、機能性という表記が規制にも使われるようになり、例えば高血圧を改善する有効性ではなく、血圧の上昇を抑えるという機能性という使い分けです。

特定保健用食品で許可された表示の内容を、特定保健用食品として認められていないサプリメント・健康食品が表示すると、以前よりも厳しく取り締まられるようになりました。

ビタミン、ミネラル、脂肪酸の一部が機能性を表示して販売することが認められた栄養機能食品制度が始まったのは2001年です。栄養機能食品は一定の量が含まれていることで、自己責任で機能性の一部を表示することができるものです。

この制度の弱点を突くような形で、ビタミンやミネラルで栄養機能食品として販売ができるだけなのに、それに加えた特徴的な成分が、あたかも国によって栄養機能食品として認められたかのようにして販売する会社が続出しました。

このようなことを取り締まるために、商品パッケージの表示が、より厳しくなっていきました。

論文や既存の食品で機能性が確認されているものは、その根拠を示して届出をすることによって販売できる機能性表示食品制度が始まったのは2015年です。特定保健用食品が販売する商品によって研究を行い、国の許可を受けなければならないのに対して、機能性表示食品は販売会社の自己責任によって行われるもので、かなりのバラツキがみられました。

機能性表示食品についても、許可された表示の内容を、機能性表示食品として認められていないサプリメント・健康食品に表示したときの規制が厳しくなり、「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」の内容を確認する会社が増えました。

そのおかげで規制の講習をする私の仕事も増えたのですが、規制や法律は変わっていない、ほんの少しだけの変化であっても、解釈が変わって厳しく対処されるようになりました。どのような解釈と取り締まりが行われているのか、常に確認をしておかないといけなくなり、修行のような日々勉強は今も続いています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

昭和で数えると100年となる2025年は、さまざまな区切りの年です。その一つがNTTの固定電話がデジタル回線のIP電話に転換されることです。今のところ1月からの転換と発表されていますが、まだスタートの日は明らかにはされていません。

従来のアナログ固定電話は音声信号が銅線を伝って電話局を中継して端末(固定電話)まで届けられています。電話局を結ぶネットワークも電話線を引く電柱までは光ファイバーとなっています。そこから固定電話までが従来のものは銅線が使われていて、光回線の契約をすると固定電話まで光ファイバーの高速・安定の通信が可能となります。

これが2025年1月からは、すべて固定電話がIP電話となり、音声はデジタル化されてインターネット回線を通じて相手方に届きます。そして、デジタル信号がアナログ音声に変換されて、これまでと同じように話ができるようになるということです。

IP電話の利点は通信できる情報量が増えて、さまざまな通信サービスの質が向上するということに加えて、距離に関係なく料金が同じになるという通話料金の全国一律化が実現されることです。

利点がある一方で、難点もあることが懸念されています。それは通常ではない状況になったときに、電話が使えなくなるということです。地震などの災害があって停電になったときには、デジタルの携帯回線は使えなくなっても、アナログの固定回線は使えたというのは、これまでも伝えられてきたことです。

これもあって固定電話は安心して使うことができるということは神話のごとく伝えられてきました。もちろん、基地局は電気が通じているのが最低条件で、基地局が停電で働いていなければ不可能なことです。

その神話も、デジタル回線のIP電話に転換されたときには、通じなくなる可能性があります。震災時の停電だけでなく、デジタル回線の携帯電話はシステム障害によって使えなくなったのは、これまでにも何回もありました。

システム障害の原因が解明されないまま、これまでと同じように使うことができると、システム障害が直ったと認識されることがあるものの、原因究明がされて、完全に修復されていなければ、また発生する可能性があります。

その危険性があるデジタル回線移行の2025年1月と、「昭和100年問題」の時期が偶然にも重なっているので、もしも想定しないシステム障害が起こったときの対策は、各方面で進められているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

新たな活躍の場としての第4の居場所を作っていく活動は、一気に進んでいるように見えることもあれば、同じことを繰り返しているだけに見えることもあります。同じことを繰り返しているように見えると、発展性がないように思われることもあります。

マラソンは走る距離が決まっているだけで、コースは大会によって変化があるのは当然のことですが、競技場のトラックをグルグルと回って42.195kmを走るイベントを開催しても、これはマラソンとは呼ばないはずです。

社会的な活動の場合には、同じことの繰り返しであっても、長く続けることが重要とされることであれば、これは立派な成果となります。
ところが、徐々にであっても向上していくことが目的であって、これが周囲のモデルとなる活動であって場合には、“同じことの繰り返し”は序盤の2〜3回くらいは許されます。これが長く続くようであると批判の対象とされることもあります。

しかし、その“同じことの繰り返し”のように見えることも、視点を変えると決して同じではないことがわかるということがあります。二次元的な視線では同じであっても、三次元的な視線では高まっている、成長を遂げていることが見えてきます。

二次元的な視線というのは、真上から見た場合のことで、これだとグルグルと回っているように見えます。ところが、横からも見る三次元的な視線では、徐々に上昇していることがわかります。

目的が正しければ、同じ行動を繰り返しているように見えても、螺旋状の成長をしていて、これはスパイラルアップ(spiral-up)と呼ばれます。

専門性が異なる複数の専門家の活動、複数の団体の活動では、“同じところをグルグル”という状態であっても、相互の情報交換とインプットによって、実は参加者全員がスパイラルアップしていくことができます。

スパイラルアップは、好循環と訳されることが多く、改善が効果を及ぼしあって継続的な改良・向上に結びつくことを意味しています。

個別のスパイラルアップが組み合わさって、組織としてのスパイラルアップが達成されていくことによって、考えに協賛する人たちの参加が増え、違う出会い、違う行動が起こっていくことになります。

それが第4の居場所に求められていることです。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕

「換気の日」日本電機工業会が、いい(11)く(9)うきの語呂合わせで制定。

「いい靴の日」いい靴の日プロジェクトが、いい(11)く(9)つの語呂合わせで制定。

「IT断食の日」ドリーム・アーツ(東京都渋谷区 )が、いい(11)空(9)気の語呂合わせで制定。

「タピオカの日」安曇野食品工業(長野県松本市)がタピオカミルクティーを2002年11月に日本で初めてチルドカップ容器で製造販売したことと、この商品がQ−PONと呼ばれたことからQ(9)と組み合わせて制定。

「歯ぐきの日」佐藤製薬が、いい(11)歯(8)ぐき(9)の語呂合わせで11月8日と9日を制定。

毎月9日:「クレープの日」(モンテール)

2002年に健康食品・サプリメント業界には大きな転換点となる出来事がありました。それは厚生労働省が「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」の通知を出したことです。

これは、食品成分の機能と活用法について理解し、正しく情報を提供できるアドバイザリースタッフの意義と、習得すべき知識と養成方法について提案し、消費者に適切な情報を提供することを目指した制度です。

その検討委員として、アドバイザリースタッフ制度の構築に参加しました。

複数の団体が通知に従った養成制度を始めましたが、国立健康・栄養研究所のNR(Nutrition Representative:栄養情報担当者)の関連法規講習を担当しました。

また、私が主任研究員を務めていた病院栄養管理HDS研究所の所長が日本臨床栄養協会の副会長であった関係から、同協会のサプリメントアドバイザー認定制度の構築にも参画しました。

両資格は合併され、現在はNR・サプリメントアドバイザーの資格認定講習となり、日本臨床栄養協会が運営しています。

このほかに多くの団体が独自のアドバイザリースタッフの資格認定を実施していますが、NR・サプリメントアドバイザーと並ぶ内容として人気があるのは日本健康・栄養食品協会の食品保健指導士(健康食品販売事業者系)、日本食品安全協会の健康食品管理士(薬学系)です。

各団体のアドバイザリースタッフを合わせると2万人以上はいる状態ですが、20年以上が経過して、実際にアドバイザリースタッフの社会的役割である肝心なことが達成できたのかというと、残念ながら未達成です。

その社会的役割というのは、適切な情報を提供された消費者が自らサプリメントを選んで、効果的に使う方法を身につけられるようにするということです。

このことを達成するには、アドバイスを受けるだけでなく、自分で選んで正しく使えるようにするために知識が必要です。

それを目指して、必要と言ってくれる方に正しく伝えるための講習テキスト「サプリメントスペシャリスト」を用いて話をさせてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

人間の体質は、歴史的な環境と、その環境の中で得られる食品が大きな影響を与えてきました。同じ民族であっても、数百年、数千年と別のところで暮らしていることによって、その環境に合わせるように体質は変化してきました。

東アジアの国民は、世界的に見れば同じような体型、顔立ちと分類することができます。しかし、暮らすところの条件(山なのか平地なのか、海が近いか、気温の差と年間を通じての変化など)によって、徐々に変わってくるのは当然のことです。

日本は島国で、森があり、海に面している地域が多く、比較的温暖で、食べ物の種類も豊富であることから、世界と比較すると身体には楽な環境であり、その中で暮らしてきた日本人は多くのエネルギーを消費することなく生き抜くことができたと評価されています。

生命維持をするために重要な穀類が豊富であり、“瑞穂の国”“米国”と呼ばれてきました。“米国”といっても「アメリカ」のことではなくて、「こめぐに」です。アメリカを亜米利加と表記した時代があり、それを短縮したというのは余計な情報です。

北方で文明が発展したヨーロッパでは穀類が多く採れないことから、主なエネルギー源を肉類に頼ったことで、脂肪をエネルギー源として効率よく使うことができる体質になりました。アジアでも北方のモンゴル、中国でも同じように、脂肪によってエネルギー代謝がよい体質となってきました。

脂肪を効率よくエネルギー化するためには、エネルギー産生のための重要な役割をする全身の細胞の中にあるミトコンドリアに脂肪酸(脂肪の最小単位)を取り込むために必要な代謝促進成分が多く作られるようになりました。

この代謝促進成分はL–カルニチンといって、必須アミノ酸のリシンとメチオニンを材料に体内で合成されています。肉食が多く、脂肪を多く摂取する民族は、その合成量が多く、脂肪を多く摂取しても、それが効率よくエネルギー化されることから、それに合わせた体質となっていきました。

それに対して日本人は、脂肪の摂取量が少なかったことからL–カルニチンの合成量も体内の蓄積量も少なく、一定の摂取量を超えると、脂肪は有効に使われるよりも体内(脂肪細胞)に蓄積されていくことになります。

日本人は年齢を重ねていくと、同じ食事量、同じ運動量でも徐々に太っていくようになるのは、L–カルニチンが不足していることと関係しています。また、L–カルニチンの合成量は20歳代前半がピークで、それ以降は徐々に減少していきます。

日本人は、終戦後には今の先進国では最下位で平均寿命であったところから、一気に世界一の長寿国となりました。L–カルニチンが加齢によって減少していくということは、ますます不足した状態になるということです。

そのことが、どのようなことを招くのかということは次回(シン・日本人の体質12)、説明していきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

3年に渡るコロナ禍の行動制限は、国民全体の健康度を低下させることになり、その回復には、まだまだ相当の期間が必要となります。一般にはマイナスをゼロに戻して、そこからプラスに転換させていくためには、マイナス期間の2倍以上の期間がかかるとされています。

いわゆるV字回復は、そう簡単なことではなくて、表面上は回復したように見えても、身体の中では3年の間に大きなマイナス面が蓄積されています。この蓄積を解消して、短期間のうちにV字回復させようとしたら、これまで2倍、3倍、場合によっては、それ以上の工夫と努力が必要となります。

コロナ禍の3年間は、外出が制限され、日常的な健康づくりの基本となる歩くことまで時間も距離も減らさなければならないという、これまでにない行動制限が行われました。健康は身体的なことだけでなく、精神的な面も大きく影響していて、多くの人との交流は外出の機会を増やし、精神面での健康度も高める役割をしています。

その2つの健康の基本が制限された期間であり、病院はウイルスを持ち込ませない体制に力を注いだこともあって、通院数が大きく減りました。通常であれば通院患者の減少は医療機関の収益にダメージを与えることですが、ワクチン接種という収益が発生したために疾患がある人の検査や治療が減っても大きな影響がないということがありました。

健康診断は、年に1回の法定健診は減ることはなかったものの、人間ドックや特定の疾患をターゲットにした検診も減り、早期に発見される疾患が減りました。病気が少なかったということではあっても、それは短期間の表面上のことで、長期的には発見が遅れることによって重症化することが懸念される状態となりました。

健康づくりに関わるイベントの参加数が大きく減り、フィットネスクラブや体操教室、ヨガ、ダンスなどで身体を動かす機会も減っていきました。また、外出が減ることによって、外食や食品の購入が減り、栄養摂取量も全体的に低下して、健康の維持・増進に大きく影響する運動と食事が減りました。

運動というとスポーツ感覚のものを指すことが多いものの、健康面では生活活動と呼ばれる日常的に身体を使うことも含まれていて、身体強度と時間ではスポーツと変わらないほどの効果があるものもあります。これは買い物や掃除、片付け、子どもとの遊びなどを指しています。

さらに、身体を動かしていたとしてもマスク着用のために、新鮮な酸素を多く吸えない、口から吐いた二酸化炭素を再び吸い込むために、酸素を使ったエネルギー代謝や脳への酸素供給が減るといったこともあり、身体に徐々に影響が与えられることになりました。

このようなことが続く中で、国民的に大きく低下した健康度を高める活動は、今こそ本気で企業や団体、地域などで取り組まなければ、V字回復どころか、そのまま下がり続けることにもなりかねません。

その危機意識を持って、2025年4月から義務化される65歳定年の次回に立ち向かう必要がある、というのがセカンドステージの考えであり、その支援は社会的責任と強く意識しています。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕