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腸内細菌は、善玉菌を増やすと、それにつれて悪玉菌が減っていき、徐々に善玉菌が優勢な状態にしていくことができます。そのために、善玉菌の近い乳酸菌などが含まれる食品であるヨーグルトなどを食べる、善玉菌の栄養源(エサ)である食品(糖質、食物繊維)を摂るといったことがすすめられます。

それでも腸内環境が改善しない人もいますが、善玉菌を増やすために推奨されるのが腸内温度を高めることです。腸内温度は36〜37℃ほどで、一般に体温と呼ばれる皮膚温度よりも0.5〜1℃ほど高くなっています。

これは血流が盛んで、腸壁につながる毛細血管に温かな血液が次々と送られている場合のことで、運動をすると39℃ほどにもなります。この腸の温度が高めに保たれていることが、善玉菌を増やすことにつながります。

善玉菌は腸内温度が高いことによって増殖しやすくなります。乳酸菌は37〜40℃の温度帯で発酵が進みやすくなっています。それと同じように37℃以上に保つことが大切になります。

悪玉菌は腸内温度が高くても低くても増殖することができます。ということは、腸内温度が低いと悪玉菌が増えるようになり、善玉菌の増殖が抑えられるようになります。これとは逆に腸内温度が高くなると善玉菌も悪玉菌も増えるようになるのですが、腸内細菌の数はほぼ決まっているために、善玉菌が増えると悪玉菌の増殖が抑えられるようになります。

善玉菌が増えると、善玉菌の代謝物の酸性物質が増えるために、酸性環境が好環境となる善玉菌が増えやすくなります。運動をする、腹部が冷えないようにする、入浴は腸まで温められる低めの温度で長めに入るといったことによって、腸内環境を整えていくことができるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。

以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「睡眠と嗜好品について」の「アルコール」を紹介します。

〔アルコール〕
「晩酌は控えめにし、寝酒はしない」

アルコール(エタノール)は一時的には寝つきを促進し、睡眠前半では深い睡眠を増加させます。しかし、睡眠後半の眠りの質は顕著に悪化し、飲酒量が増加するにつれて中途覚醒系回数が増加することが報告されています。

アルコールは、摂取後に体内で代謝され、アセトアルデヒドという物質に変換されます。アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質です。また、強い交感神経刺激作用を持ち、睡眠を阻害する血中のカテコールアミン(興奮性物質)を増加させます。

さらに、アルコールは閉塞性睡眠時無呼吸をはじめとした様々な睡眠障害を増悪させます。近年、一晩におけるレム睡眠出現量が少ないと将来の死亡リスクが高まるという報告があり、多量(0.75g/kg以上)のアルコール摂取はレム睡眠を著明に減少させることから、長期的な健康リスクとなりうるとの指摘もあるため、飲酒量には注意しましょう。

アルコールの代謝能には個人差があり、特にアルデヒド分解酵素(アルデヒド脱水素酵素:ALDH)の活性の高さに影響を受けます。ALDHの活性が低い人は飲酒後に顔が赤くなりやすい等の特徴があり、日本人を含むアジア人は西欧人やアフリカ系の人より活性が低い人が多いことが知られています。ALDHの活性が低い人は、アルコール摂取量が少量でも影響を強く受けやすいので、より一層注意が必要です。

アルコールは連用することで依存や耐性を形成し、離脱作用によってアルコールを飲まないとよく眠れない状態に至る可能性があります。そのため、良い睡眠のためには、寝つきを改善させるために飲酒をする、いわゆる「寝酒」も含めて、大量のアルコール摂取(深酒)や、毎日の飲酒は推奨されません。

習慣的な寝酒は睡眠の質の悪化とも関連しており、寝酒の原因となる不眠症状がある場合には、医師に相談することが推奨されます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。

以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「睡眠と嗜好品について」の「カフェイン」(4回)を紹介します。

〔カフェイン〕
「こどもや高齢者、妊婦はさらにカフェインを減量しましょう」

こどもでは1日当たりに1〜3mg/kg以上のカフェイン摂取で、睡眠に悪影響を生じることが報告されています(体重30kgの児童であれば、30〜90mg)、成人よりも少ないカフェイン摂取量で影響を受けるため、注意が必要です。

こどもは、カフェインをお茶やコーヒーの他にコーラタイプの飲料などからも摂取していることが示されており、これらの飲料に含まれるカフェイン量に注意が必要です。

中でも、エナジードリンクのカフェイン含有率は製品により差があり、コーヒーの5倍近いカフェインを含有する製品が存在するため、摂取量を最小限とするだけでなく、摂取は朝に限るなど、注意する必要があります。

高齢者は、加齢に伴いカフェイン代謝能が低下するため、こどもと同様にカフェイン摂取量が少量であっても睡眠に影響を及ぼす可能性があります。

また、妊婦のカフェイン摂取が胎児に影響するという明らかな研究成果は得られていませんが、胎児の成長を阻害するなどの潜在的なリスクから、可能な限りカフェインの摂取を控えることが、複数の国や学会などから勧奨されています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「さつまいもの日」川越いも友の会が、さつまいもが栗(九里)より(四里)うまい十三里と呼ばれることから制定。

「豆の日」全国豆類振興会が陰暦の9月13日は十三夜の名月に丸い豆をそなえる豆名月の風習があったことから新暦の10月13日を制定。

「世界血栓症デー」日本血栓止血学会が血栓症の言葉を作ったドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウの誕生日の1821年10月13日にちなんで制定。

「ピザまんの日」日本加熱食品協会が温かい食べ物がほしくなる10月とピ(1)ザ(3)まんの語呂合わせで制定。

「森永乳業・ソイラテの日」森永乳業がコーヒーの日が10月1日、豆乳の日が10月12日であることから足して制定。

「キングドーナツの日」丸中製菓(兵庫県加西市)がドーナツのドー(10)、トランプの13はキング、十三の十と三を組み合わせると王になることから制定。

「スポーツアミノ酸の日」味の素がスポーツの日の前日になることが多い10月第2日曜日を制定。

毎月13日:「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)

高校3年生のときに、地元選出の衆議院議員の田中角栄が総理大臣になりました。1972年(昭和47年)の7月7日のことで、当時は父親の実家がある新潟県柏崎市に住んでいて、祝賀の提灯行列を初めて目にしました。

内閣支持率が70%という今では信じられない人気ぶりでしたが、その結末は多くの人が知るところです。

私が生まれた1955年(昭和30年)は保守合同(自由党と日本民主党)によって自由民主党が結党された年で、「新潟県から総理大臣を」は当時からの悲願であったと聞いています。

今では、想像もつかないかもしれませんが、新潟県は豪雪地の代名詞とされる地域です。私は小学3年生のときには山奥に住んでいたので、積雪が3mを超える“三八豪雪”(昭和38年1月豪雪)を自ら経験しています。

豪雪でも生きていけるインフラ整備、中でも交通インフラとしての道路、橋、トンネルなどは強く望まれ、その最終形として高速道路と新幹線の開通は多くの県民が求める夢でもありました。

地元の英雄の誕生は、当時の私にとっては他人事で、東京の大学を目指していたので、地元以外で会うこともあるかな、という感覚でしかありませんでした。

ところが、東京に暮らすようになってから、地元の後援会の役員を務める方の息子である高校の同級生から、「父親が上京して目白の田中邸に行くので道案内してほしい」との連絡がありました。

同級生とは高校時代には一緒にバンドを組んでいて、自宅にも行って父親の顔も知っていました。そのため、上野駅で待ち合わせして、田中邸まで迷わずにいくことができました。

案内をして門前で帰るつもりでいたのですが、出迎えた秘書が息子と勘違いしたのか中まで迎え入れられて、錦鯉が泳ぐ自慢の池(テレビでしか見たことがなかった)まで案内されました。

錦鯉が以前よりも元気がないという話を聞いて、大きな池でも密飼いになっていること、水が綺麗すぎること(鯉は少し濁っている環境が合っている)、水道水を入れすぎていないかということを話しました。

この知識は、たまたま母方の叔父が県の職員で、私が高校生のときには錦鯉の育成センターの所長だったこともあって、叔父の知識の伝聞をしただけです。

そのときに、余計なことだったのですが、池の水は水道水ではなく、新潟の湧き水を運んだらよいということも話しました。何しろ、毎日のように地元の方々が県境を越えてクルマでやってきていたのですから。

それが田中議員にも伝わり、錦鯉の世話をすることになり、週に1回ほど通うことになりました。これは大学1年生から2年生の秋まで続きました。

政治的なことは関心がなかったので、錦鯉の世話のほかは来客の履き物の整理や、人手が足りないときにお茶出しの手伝いをしていただけです。これは未就学のときに、親元を離れて母親の実家の寺院で暮らしていたときの経験が活かされただけのことです。

このときの出会いが、後にテレビ業界の仕事をするときに役立つ人脈を得ることとなったのは、ある意味ではラッキーなことでした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「昭和100年」は昭和元年から数えて100年目の2025年で、これを記念日として、新たな区切りの年のイベントとして実施することを行政や企業、そこに売り込もうとする広告代理店などによって企画されています。

これと同じことは今から四半世紀前の2000年にも行われました。いわゆるミレニアム・イヤー(千年紀)で、1900年代から2000年代に移る1999年12月31日の年越しは、ミレニアム(イヤー)イブのイベントとして大々的に行われ、イベントとしては大成功でした。

いつもの年越しイベントは都市を代表する場所に結集してカウントダウンすることが通例で、そのときに高揚感の裏側で、不安感との戦いがあったのは、ほとんど知られていないことです。

それは無事にデジタルのカウンターが2000年という年代を正確に認識して、1999年と同じように、システム障害なしに当たり前に翌年の1月1日0時0分1秒を迎えられるかという、これまでにない社会的な大きな不安でした。

それと同じことが起こるのではないかという社会的な不安は、昭和100年でも同じように抱かれていますが、2000年問題と違っているのは日本だけの出来事であって、世界をあげての対策がとられていないということです。

この「昭和100年問題」については、昭和98年(2023年)、昭和99年(2024年)とカウンドダウンが進むにつれて、問題点を気づいている人が発信をしてきました。その一方で、“気づき”をさせないような動き、気づいて行動を起こしても、世間に大した問題ではないと認識させるような“反イベント”が徐々に行われてきました。

それは「昭和100年」というキーワードがインターネットやSNSで取り上げられ、拡散されても、それが重要問題だと認識されないようにする手法です。

単なる区切り、無理やり100年に当てはめたイベントというような報道で、昭和を振り返るメディア報道も相次いでいます。情報番組、バラエティ番組、クイズ番組などでも「昭和」は重要なキーワードとなっています。

元号表示の実際の問題は「昭和100年」の3と4で2回に渡ってシステム障害の元凶であることを紹介しましたが、その事実を隠すために、まだまだメディアなどで“お気楽な話題”としての発信が続きます。

それは大きな問題であることが判明したとしても、つまりシステム障害が報告されても、それが大した問題ではないと認識させるようなメディア対策の実施も含まれています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

塩分が多く含まれる食事は、高血圧の原因であるから避けるべきだと言われることがあります。健康診断で高血圧を指摘されると、減塩が指導され、それができないなら降圧剤を飲むことがすすめられることも多くなっています。

厚生労働省の国民健康・栄養調査(令和元年)では、高血圧と指摘される収縮期(最高)血圧が140mmHg以上の割合は男性で29.9%、女性で24.9%にもなっています。

同じ調査で食塩の摂取量の平均を見ると、男性は10.9g、女性は9.3gで10年間の推移では減少傾向にあります。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の塩分摂取目標量(食塩相当量)は1日あたり男性が7.5g未満、女性が6.5g未満と設定されています。高血圧や慢性腎臓病がある人の場合は、重症化予防のために男女ともに6.0g未満とすることがすすめられています。

国立循環器病研究センターは「かるしおプロジェクト」という塩を軽くふって美味しさを引き出す減塩運動を進めています。減塩食品には、かるしお認定を実施して、少しでも塩分を減らすことを推奨しています。

それだけに、塩分はいけないもの、減らすことは健康づくりの基本という認識が広まっているのですが、それは本当のことなのかという疑問も同時に高まってきました。塩分を摂取しないと、かえって血圧は上昇すると主張する医師もいます。

厚生労働省は2004年までは食塩の摂取目標は1日あたり10.0gとしていたので、随分と摂取量が少なくなったわけですが、その間に高血圧症患者数は約610万人から約1011万人と約66%も増えているという報告があります。

国民健康・栄養調査(令和元年)によると、高血圧症患者は60〜69歳では56.8%、70歳以上では68.6%になっています。年齢を重ねると血管が硬くなり、弾力性が低下する動脈硬化が進んでいくので、加齢は高血圧の大きな要因といえます。

しかし、血圧が上昇する原因は11種類あるとされ、塩分(ナトリウム)によって血圧が上昇する食塩感受性高血圧は40%ほどとされています。食塩感受性がない人は食塩を多く摂っても血圧が上昇しない一方で、血圧が高い場合には減塩しても血圧が下がらないという特徴があります。

ナトリウムによって血圧が上昇するのは、ナトリウムが水分を吸着することによって血液中の水分が増えて圧力が高まることが一般的に言われる理由です。

血液中のナトリウムが増えると、血管の細胞にナトリウムが多く取り込まれるようになり、細胞内の水分が増えて水膨れ状態になります。そのために血管が狭くなり、これもナトリウムによって血圧が上昇するメカニズムとなっています。

食塩感受性が低い人であっても、年齢を重ねていくと血管の老化が進んで、ナトリウムによる影響を受けやすくなるので、若いときと同じように安心して塩分を摂ってよい、というわけにはいかなくなるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「豆乳の日」日本豆乳協会が豆(10)乳(12)の語呂合わせで制定。

毎月12日:「パンの日」(パン食普及協議会)、「育児の日」(神戸新聞社)

食事に関わる情報収集と発信は、大学4年生のときに始めた厨房機器業界の機関誌『月刊厨房』から始まり、調理師団体(全国病院調理師協会)、栄養士団体(日本臨床栄養協会)、病院給食委託団体(日本メディカル給食協会)、巡回健診団体(日本健康倶楽部)と重なった期間がありながら変化していきました。

これと並行して『日本種苗新聞』などの食に関わる業界の仕事をしてきましたが、それは食品のプラス効果(栄養など)だけでなく、マイナス面(危険性など)についても知って、食べる自分たちにとってのコントロール法(アクセルとブレーキの使い分け)を知りたい、真実を伝えていきたいという思いがありました。

食品の有効性を伝えるメディアはマイナス面を避けるところがあり、危険性を伝えるメディアは食のプラス面に目がいかないことを、出版の世界にも携わってきて、いつも感じていました。

農業関係団体は、有効性と安全性の両方を発信していますが、なかなか表向きの取材では知ることができない「業界人は知っているが、消費者などには知られてはいけない食品に関する事実」を知ることができました。

これは子どものときに暮らしていた山奥の村の隣の家のお兄ちゃんが、後に農業団体の中央組織の広報部長を務めていて、それもあって農薬、ポストハーベスト、食品添加物などについて、生産から加工、流通、販売の関わりから知ることができました。

その内容は、これまで食品の危険性を声高に伝える書籍や雑誌などとは随分と違っていました。これは書籍として残すべきという思いもあって、通常の出版社ではないところ(コミックの出版社の子会社)から1995年に『安全な食べもの事典』を発行しました。

書いたのは私ですが、情報収集に協力してくれた方々と活動していたグループ名での執筆としました。

そのきっかけは、1993年の“平成の米騒動”を受けて、食品の中身が大きく変わったタイミングでした。なぜ海外からの米の輸入が大きく増えたのに検査で農薬検出が減ったのか、日本で禁止された農薬が海外に輸出されて使われている事実についても書きました。

加工食品のPRは、テレビ番組(全国キー局)の食と健康に関わる記念日を担当したときから間接的に関わってきましたが、その成果もあって、2002年に納豆業界、2003年に豆腐業界、2004年に豆乳業界の全国広報を担当して、3つが重なっていた時期は3年間ありました。

テレビ、新聞(日刊紙、業界紙)、週刊誌、月刊誌が中心であったので、どうしてもプラス効果(主には健康面)の広報となりましたが、こういった流れがあると食品の危険性を訴える流れが出てくるのは仕方がないことです。

食品のリスクについても知っていたことから、アクセルとブレーキの使い分けを上手にした広報活動をすることができました。

このときの経験は、消費者庁の機能性表示食品に関する委員として加わったときにも役立ちました。今でも両方の立場から伝えてくれる研究者は、あまり多くはないことから、この年齢になっても、何か社会的な問題があると問い合わせがあるので、食に関わる情報収集、分析で気を抜くことはできません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

日本人は世界1位の長寿を誇っています。女性が1位、男性が3位ではあっても、男女平均ではトップの平均寿命となっています。これは、もともと長生きの要素を持っていたのに栄養的に不足しているところがあり、これは生活が豊かになったことで補われた結果だと考えられています。

健康的に長生きするためには、以前は魚食がすすめられていました。これは肉食を減らすことが前提の話で、肉(獣肉類)を多く食べながら魚も多く食べようということではありません。

肉も魚も同じ良質な動物性たんぱく質であることに違いはないものの、主な脂質(脂肪)に違いがあって、肉には飽和脂肪酸が多く、魚には不飽和脂肪酸が多くなっています。飽和脂肪酸は血液ドロドロ系、不飽和脂肪酸は血液サラサラ系の性質があります。

ところが、日本人の高齢化が一気に進み、65歳以上であっても身体的に若い人が増えてきて、平均寿命、健康寿命ともに延びています。身体の状態を検査すると20年前に比べて、10歳以上も若くなっているとの報告もあります(日本老年学会、日本老年医学会)。

その理由の一つとして、肉のたんぱく質があげられていて、医師の中には「高齢者は肉を食べろ」という人も増えてきています。これは平均寿命、健康寿命を食生活と比較した調査があり、その中で肉を多く食べる高齢者でよい結果が得られていたからです。

この結果は、以前から「肉を多く食べていたから健康なのか、健康だから肉が多く食べられるのか」という疑問が示されていました。しかし、肉食が増えてきたことから血管が丈夫になったのは事実です。

以前に日本人は肉の摂取が不足していたために血管が切れて、これが脳血管疾患、心疾患(心臓病)で亡くなる例が多くなっていました。それに対して今は肉の摂取が多くなりすぎてコレステロールが過剰になって動脈硬化で亡くなる例が増えてきました。

この中間の状態が血管を丈夫にして長生きする条件ということで、肉は適度に食べること、他のものも満遍なく食べるというバランスが大事という当たり前の結論になりそうです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕