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食品やサプリメントに含まれるカルシウムは、そのままの量が腸から吸収されるわけではありません。1日の標準的な目標とされる650mgのカルシウムを食品から摂ったとすると、成人の吸収率は30%なので、吸収される量は平均して195mgほどです。

吸収されなかったカルシウム(455mg)は、どこに行くのかというと、腸を通過して最後は排泄されるわけですが、カルシウムには腸壁を刺激して蠕動運動を盛んにする働きがあり、便通をよくするために使われます。

ヨーロッパの水は、カルシウムとマグネシウムが多く含まれている硬水となっています。フランスで水道水を飲むと軟便になるといわれるのは、その中にカルシウムが多く含まれているからで、カルシウムが少ない軟水を飲んでいる日本人の場合には、軟便を通り越して下痢になることもあります。

カルシウムは、胃や腸の中に野菜(特にほうれん草)に多く含まれるシュウ酸があると、それと結びついてシュウ酸カルシウムとなり、結びついた分はカルシウムとして吸収されなくなります。そのため、シュウ酸が多い食事をすると、カルシウムの吸収量が低下することになります。

腸から吸収されたカルシウムは血液中に入りますが、血液中ではカルシウムはリンとバランスを取っています。血液中のリンが多くなると、リン酸カルシウムとなって、身体に必要のないものとして排泄されるため、せっかく吸収されたカルシウムが不足するようになります。

リンは、食品添加物にリン酸塩として多く含まれているので、加工食品を食べる人は、リンの摂取が多くなり、カルシウムが減少するようになるわけです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ)、「不眠の日」(エスエス製薬)、「国産小ねぎ消費拡大の日」(小ねぎ生産県協議会)

一過性脳虚血発作については前回(日々修行114)、自分に起こった不幸(?)として書きましたが、その後遺症として自分の身に起こったのは「視聴不一致」という専門医でも首を傾げるどころか、“匙を投げる”しかないことでした。

そのため、閃輝暗点のことは、ある程度は理解してくれて、自分の目で見ることができない症状であっても“嘘つき呼ばわり”されることはなくなったものの、視聴不一致のことになると理解不可能という人ばかりです。嘘つき呼ばわりで終わらず、精神科を紹介してくれた医師もいました。

視聴不一致は、どんな状態なのかというと、その名の通りで、視覚と聴覚が一致しないことです。視覚と聴覚とは、普通は一致しているという感覚があります。一致している感覚というよりも、一致しているのが当たり前という人がほとんどです。

目で見たものと耳で聞こえるものは同時に届いていると思われがちですが、神経伝達のメカニズムを知ると一致している方がおかしいことに気づきます。

音と光は速度が違うので、目で見えてから遅れて音が聞こえるというのが普通のことかもしれません。遠くで発生した雷は目で見えてから、数秒ほど遅れて音が聞こえます。その差で、雷までの距離を知ることができます。

ところが、目の前のこととなると、耳に入ってきた情報(声や音)が先に脳の届き、目から入ってきた情報(話している人の口の動きなど)は遅れて届きます。耳から脳に届くまでは0.3秒、目から脳に届くまでは0.5秒とされていて、その差は0.2秒となっています。

0.2秒の差があっても、脳が勝手に調整するので口の動きと声が同時に聞こえるわけですが、その調整ができないのが視聴不一致です。声が聞こえてから口が動くという、いっこく堂の腹話術のような状態に見えています。

演芸であれば短時間のことなので、視聴不一致を楽しんで体験することができます。それが、いつも起こっていることだと、わずか0.2秒の差であっても気持ちが悪いものです。その気持ちの悪い状態を、ずっと感じてしまうのが視聴不一致であり、私が体験し続けていることです。

視聴不一致は医学的には1万人に1人の発生とされているので、日本には1万2000人はいてもおかしくはないのですが、気づいていない人も多く、視聴不一致で困難さを感じている人となると極めて少ない状況です。

先天的に視聴不一致がある人は、自然のうちに調整能力が働いて、徐々に視聴一致に近づいてくることもあるようですが、私の場合は後天的に起こったので、そのギャップに気づくことができました。

それが気になるときには、口の動きを見ないようにしています。マスク着用が続いた3年間は、苦しい期間でしたが、私にとっては口の動きを見なくてもよくて、声だけに集中できたので、とても楽な時期ではありました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

高齢者の脳力というテーマを掲げたときに、避けて通ることができないのは認知症であり、その数は研究に基礎情報となります。

認知症患者は443万人(2022年統計)、その予備群である軽度認知障害患者は400万人と推定されており、65歳以上の4人に1人の割合となっていました。

認知症と軽度認知障害の患者は高齢化が進む我が国においては増え続ける一方で、2030年には認知症患者は523万人、軽度認知障害は593万人を超えると推定されています。2030年の65歳以上の推定人口は2258万人であり、認知症患者と軽度認知障害患者を合わせた1116万人は高齢者の2人に1人にもなります。

軽度認知障害(MCI:Mind Cognitive Impairment)は厚生労働省研究班によって認知症の前段階として位置づけられ、従来の認知症の診断基準に示された項目を満たすようになった段階では、もはや早期とはいえないと指摘されています。

軽度認知障害と認知症は特定の疾患ではなく、認知機能低下症状におけるステージや状態を示すもので、潜在的な疾病、疾患や身体状態が引き金になるとされています。

軽度認知障害のリスクとしては、加齢にプラスして、脳卒中(隠れ脳梗塞を含む)、心疾患(心筋梗塞など)、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症)、高血圧、メタボリックシンドローム、肥満、喫煙歴、アルコール・薬物の影響、不健康な食生活、心身エクササイズの欠如、ストレスや不安、うつ病、社会的孤立などがあげられています。

そのため、厚生労働省による新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)では認知機能低下のリスク要因の疾病・疾患を早期に特定し、早期に適切な介入を行うことが推奨されています。

しかし、軽度認知障害と診断されても、それを完全するための的確な治療薬は存在していません。

認知症の治療薬は複数あって、研究が急速に進んでいることに比べると、ほとんど有効な治療薬がないのと同じ状態で、軽度認知障害と診断されても、食事での改善としてバランスの取れた栄養補給、運動での改善として適度な運動習慣、そして充分な休養としての休息と睡眠の確保が指示されるのがほとんどです。

こうした指導によって軽度認知障害からの改善がみられる人は約30%で、約20%が軽度認知障害のままで維持され、1年で10〜15%が認知症になり、5年で約50%が認知症に進行しています。

このような状態を改善するためには、要因の一つとなっている生活習慣病の改善が重要となりますが、それに加えて生活習慣病対策の栄養と運動、認知機能の向上につながる運動や生活改善も、有効な治療薬がない段階では積極的に取り組むべきこととなっています。

軽度認知障害の状態でも回復することは可能です。認知機能は全体的に低下するものではなく、凹凸があることから、高めに保たれている機能(老いの脳力)を活かす活動こそが、超高齢社会には重要な取り組みとなります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「支援する人を支援する」というテーマを掲げて活動をしていると、普通に聞かれるのは「誰を支援するのか」ということですが、その前に元々の支援先が誰なのかが重要で、その支援先によって「支援する人を支援する」対象が違ってきます。

最終的な支援先が発達障害児であるとすると、「支援する人を支援する」の対象者は第一義的には保護者となります。その保護者への支援は各種団体によって行われていて、発達障害の改善のための運動支援は、充分とは言えないまでも児童発達支援施設などによって実施されています。

児童発達支援施設などで子どもの対応をしている専門スタッフの健康維持は、会社・団体の義務であって、運動などによって健康でいるから的確な仕事をして、子どもも的確な支援が受けられるということになります。

「支援する人を支援する」内容が栄養面である場合は、運動のようにはいかなくて、児童発達支援施設や放課後等デイサービスなどで食事の指導が行われることは非常に少ない状態です。

運動の支援は、子どもに対して直接的に実施されていても、保護者に対して運動指導をすることはほとんどありません。保護者も一緒になって身体を動かす機会を提供していることはあっても、子どもに対する機能訓練的な内容に比べると低いレベルで止まっています。

これに対して、栄養面の支援となると直接的に食事やおやつなどを提供している施設はあっても、栄養の重要性、発達障害に特有の食の困難さを解決するための支援は期待しにくい状態です。

子どもの健康面の改善は、発達障害に限らず、すべての改善対策の基本となることです。これは保護者に直接伝えるか、施設で働く専門スタッフに伝えて間接的に情報発信してもらうというのが通常の「支援する人を支援する」内容となります。

具体的に食事・栄養に関する支援については次回(支援する人を支援する16)紹介します。
〔特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「ジェネリック医薬品の日」ジェネリック医薬品協議会がジェネリック医薬品承認のための科学的根拠を厚生労働省が定めた1997年12月22日にちなんで制定。

「スープの日」日本スープ協会が温かいスープをより温かく感じることができる冬で、いつ(12)もフーフー(22)とスープを飲むという語呂合わせで制定。

「冬のごちそう『ゆめぴりか』の日」北海道米販売拡大委員会(北海道札幌市)が高級ブランド米の販売促進のために12月第4日曜日を制定。

毎月22日:「カニカマの日」(スギヨ)、「禁煙の日」(禁煙推進学術ネットワーク)、「夫婦の日」(毎日新聞、味の素など)、「ラブラブサンドの日」(日糧製パン)

重大な疾患の一つの脳梗塞は、脳血管に血栓が詰まって、血流が途絶え、脳の神経細胞が死んでしまう疾患です。脳の細胞は血流が止まると数時間のうちに完全に死んでしまい、再生されることはありません。

脳梗塞と診断されるのは発症後24時間以上、状態が続いたときです。発症後2時間の障害範囲は4時間後には約5倍に、24時間後には約9倍にも広がるとされています。だから、発症を察知したら、できるだけ早く治療を開始することが重要になります。

このような話をするのは、知人の何人かが初期症状があったのに受診が遅れて、手遅れになったからで、自分のため、周囲の人のために初期症状を知っておくことも健康の維持には必要だと感じているからです。

とは言っても、どの部分の脳血管にダメージがあったのかによって、症状の出方は大きく違っていて、まったく症状なしに経過することもあります。特に症状がない人が、MRIで脳の画像診断をすると“隠れ脳梗塞”が発見されることも少なくありません。

自分の場合は、MRI検査を受けて、年齢にしては隠れ脳梗塞が少ないということがわかり、隠れ脳梗塞がない人はほぼいないという説明をされて安心していたのですが、それから時を経ないときに“脳梗塞の前段階”になってしまいました。

それは一過性脳虚血発作といって、脳梗塞の症状が24時間未満で治った状態を指しています。「間一髪で脳梗塞を逃れた」と言われることもある状態ですが、私の場合は飲酒をしているときに起こりました。

飲み始め(日本酒換算で1合ほど)だったので、普通なら起こるはずがない呂律が回らない状態になりました。出た症状が誰にもわかることであったので、すぐに救急搬送されて、知り合い(医療関係者)が多い大学病院で診察を受けました。

一過性脳虚血発作であるものの、数分の出来事で、すぐに血栓が抜けたようだと言われました。これは飲酒をしていたおかげで、日本酒換算で1合の飲酒量では血管が緩んで血栓が通過しやすい状態だったということでした。

そのときに、「これからは脳のために飲酒をする」と言ったら、それは違うと教授に叱られてしまいました。

一過性脳虚血発作の後遺症としては一般に言われているようなことは何も起こらなかったのですが、一つだけあったのは“視聴不一致”という専門医でも首を傾げるようなことでした。このことについては次回(日々修行115)書くことにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「昭和100年問題」は、2000年問題と並ぶほどのパソコンとインターネットの大問題だと言われている割には、あまり気にしていない人が多いと言われています。

それは2000年問題が世界的な話だったのに対して、昭和100年問題は年数を昭和でカウントするという日本独特のシステムの問題なので気にならないという考えをする人もいます。

しかし、日本のパソコンは日本だけでつながっているわけではなくて、日本で影響が出たら世界に広がり、その広がった先の影響が、また日本に返ってくるという世界的な危機にもなりかねないことです。

2000年問題はデジタルの年数カウントの2000年が1900年と誤った認識をされることになるのを心配して、今まで膨大な金と時間をかけて構築してきたデジタル社会への対処が必要になりました。

「実際には何も起こらなかった」という一般の認識があって、トラブルがあったことを関係会社は隠すようにして、その隠したことを知ったメディアも「わずかなトラブルが発生」「すぐに解消された」といった安心させるような情報が流されただけです。

膨大な金と時間をかけることになったのは、2000年前後は新たなOSに対応するパソコンが次々に登場していた時代で、根本的なトラブルがあってもパソコンを早く買い替えなければならない状況にしておけば、問題が解決しやすいということがありました。

時代の変革機とされたWindows95(1995年)に続いて、Windows98(1998年)、Windows2000(2000年)、WindowsME(2000年)、WindowsXP(2001年)と相次いで更新されました。

ここからWindowsVistaの2007年までは間が空いていますが、このときになって、やっと2000年問題の影響がなくなったと言われたものでした。

現在のWindows11は2021年の登場で、Windows12は2025年の秋とされているので、「昭和100年問題」が起こったとしても対応されたOSが登場されると期待をかけているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

京都の方に「考えとくわ」と言われて、これを真に受けて、考えがまとまるまで待ち続けていたら、何も考えられていなかった、初めから考えるつもりもなかったというのは、京都人の気質を知っている人には当たり前にも思えることです。

「考えとくわ=お断り」という独特の言い回しが理解できていれば、間違った対応をすることはなくなるところですが、京都人の全員が同じ反応をするわけではありません。そのため、「考えておく」と言って、本当に考えていた場合には、そのチャンスを逃すことにもなります。

このようなことは、特に間違いやすい言葉づかいには注意に注意を重ねて対応しないと、とんだ間違いをしかねません。

こう言った間違いやすい言葉づかいの実態を明らかにしている媒体といえば文化庁の「国語に関する世論調査」が最も有名です。

この調査で浮かび上がってきた言葉づかいの中で、京都の方々との付き合いで失敗談が多く報告されているのが「やぶさかではない」です。

「やぶさかではない」は「やぶさか」と「ではない」の2つの言葉で構成される表現です。「やぶさか」(吝か)は、ケチ、物惜しみをする、やりたくない、気が進まない、ためらうといった思い切りの悪い状態を表す言葉です。

物事に対して、消極的で後ろ向きの様子を意味する「やぶさか」を「ではない」と否定している「やぶさかではない」は前向きに対処する、喜んで対処するという積極的に行うという意味になります。

ところが、「やぶさかではない」を仕方なくする、納得していないが承諾するというように本来の意味とは異なる(間違った)使い方をしている人が多く存在しています。

「やぶさかではない」が「国語に関する世論調査」で初めに取り上げられたのは2013年のことで、正しい意味(喜んでする)で捉えているのは33.8%であるのに対して、間違った意味(仕方なくする)で捉えていたのは43.7%にもなっていました。

全国平均でも、この多さであるので、本音を出さない気質がある人については、どのような感覚であるのかを確認しておかないと、思いもしないような読み間違いをすることになりかねないということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「バスケットボールの日」バスケットボール解説者の島本和彦氏がアメリカで正式ルールのバスケットボールの初試合が開催された1891年12月21日にちなんで制定。

「酒風呂の日」高橋助作酒造店(長野県信濃町)が冬至は杜氏を連想させることから酒風呂で健康増進をしてほしいと制定。

「はんぺんの日」東京都蒲鉾水産加工業協同組合が冬至の日に「ん」の字が2つ以上ある食べ物を食べると運が向上して無病息災に効果があると言い伝えられていることから制定。

「大洗濯の日」ライオンが年末の掃除や洗濯の準備を始めるのが12月の第3週が多く、取り組みやすい土曜日を制定。

毎月21日:「木挽BLUEの日」(雲海酒造)、「漬物の日」(全日本漬物協同組合連合会)