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1本の毛髪に注目すると、毛髪は3層の構造になっています。外側はキューティクル(毛小皮)、中間部はコルテックス(皮質)、中心部はメデュラ(髄質)と呼ばれています。この構造は、巻き寿司の海苔、ご飯、具にたとえられます。

キューティクルは薄い外膜で、うろこ状のタンパク質で、5〜10枚が重なって毛髪の内側を守る保護膜の役割をしています。キューティクルは中のコルテックスが崩れないようにするもので、キューティクルとキューティクルの間には18−メチルエイコサン酸(MEA)という脂質成分があって、キューティクルが剥がれにくくしています。

そのおかげで毛髪のツヤが保たれているのですが、紫外線を浴びたり、ブリーチ(毛染め)によって失われやすくなっています。

毛髪の90%ほどを占める中間部のコルテックスは繊維状の束がまとまった構造をしていて、タンパク質と脂質がバランスよく含まれ、水分の豊富に含まれています。

毛髪の付け根にあたる毛母細胞から十分な栄養が送られていれば、太くて柔軟性のある毛髪となります。毛髪の色を左右するメラニン色素はコルテックスに含まれています。

中心部のメデュラは芯の役割をしていて、網目状もしくは多孔質のタンパク質で、全体の2〜3%となっています。メデュラの役割は、長い毛髪研究でも実はよくわかっていなくて、中に空気が含まれることから保温の役割をしているといわれています。

日本人の髪の色は“黒髪”と呼ばれるように、若い時期には黒々としていますが、年齢を重ねるにつれてコルテックスの中にあるメラニン色素が抜けてきます。メラニン色素には黒褐色系のユーメラニンと黄赤色系のフェオメラニンがあります。

ユーメラニンが多いと黒髪になり、少なくなるとブロンドになり、ユーメラニンがほとんど含まれなくなると白髪となります。ブロンドというと金髪を思い浮かべるかもしれませんが、日本人の場合には明るい茶色となります。

メラニン色素は毛母細胞と隣り合った毛球部のメラノサイトで作られます。毛母細胞が細胞分裂をするときに、メラニン色素が移動して毛髪の中に取り込まれています。

メラノサイトは色素形成細胞とも呼ばれていますが、年齢を重ねるとメラノサイトの数が減ってくるのと同時に、メラノサイトがメラニン色素を作り出す能力が低下してきます。この変化が白髪を増やしていくことになり、個人差はあるものの40代後半から60歳では20歳の半分ほどのメラニン色素しか作られなくなるとされています。

個人差だけでなく、遺伝やストレス、シャンプーの影響なども指摘されています。また、メラニン色素の材料となるチロシンの不足も考えられています。

チロシンはタンパク質を合成する作用があるアミノ酸で、チーズや納豆、味噌、肉や魚に多く含まれています。チロシンはチロシナーゼという酵素の働きによって合成されます。チロシナーゼは銅イオンを含む酸化酵素であることから、銅が含まれる魚介類、レバー、ナッツ、大豆、ココアなどを食べるのが良いとされています。

毛髪を黒くするには黒い色の海藻を食べるのがよいと一般に思われているようですが、チロシンとメラニン色素の関係を考えると、海藻は効果がないようです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

“スカルプケア”という言葉を聞くと、頭皮のためのシャンプーを思い浮かべる人が多いかと思います。シャンプーは毛髪と頭皮を洗浄するためのもので、毛髪と頭皮を清潔に保つために使われます。

スカルプケアのためのシャンプーは、もちろん毛髪の洗浄効果はあるものの、頭皮の洗浄に特徴を持たせています。スカルプ(scalp)は頭皮のことで、これをケアするのだから単に洗浄するだけではないことは普通に想像ができます。

では、何をケアするのかというと、それは頭皮の毛穴に詰まった皮脂を取り除いて、毛髪が発育しやすい環境にすることです。

頭皮の毛穴に詰まった皮脂を取り除けば、それでケアが済んだというわけにはいきません。皮脂だけに注目しても、皮脂を減らす方法、皮脂を詰まらせない方法、皮脂を取り除く方法があります。男性は皮脂が詰まりやすくなっています。

男性の皮脂の量は女性の3倍ほどもあります。これは全体的な皮膚でのことで、頭皮は顔の皮膚に比べると2倍以上にもなっています。皮脂は毛穴の内部にある皮脂腺から分泌される皮脂成分で、多く分泌されると毛穴を通って外へと押し出されています。

皮脂の分泌量の男女差に影響しているのは性ホルモンです。分泌量は思春期から成人の間で増えていくのですが、皮脂の分泌を活発にするホルモンはテストステロンとステロイドホルモンの一つのアンドロゲンです。

テストステロンは男性ホルモンで、男性のほうが女性に比べて格段と分泌量が多くなっています。アンドロゲンは身体の男性化を進めるホルモンで、どちらも成長期の男性で分泌量が多くなっています。

そのため、女性は20歳をピークにして皮脂の分泌量が減っていくのに対して、男性は20〜40歳がピークで、その後も皮脂の分泌量が大きく減ることはありません。

頭皮の皮脂は悪者扱いされてしまいますが、そもそも頭皮の皮脂には頭皮を守る大切な役割があります。毛穴の中から皮膚の表面に出てきた皮脂は、汗と混ざり合うことで皮脂膜になります。この皮脂膜が頭皮を覆うことによって、汚れやほこり、紫外線などの外部からの刺激から頭皮を守ってくれます。

頭皮は適度な水分があることで正常に保たれていますが、皮脂膜があると水分の蒸発が防がれて、頭皮の状態がよくなります。男性は女性に比べて皮膚の水分量が半分ほどと少なく、頭皮の水分量も少なくなっています。

また、皮膚は弱酸性に保たれることによって雑菌が繁殖しにくくなります。皮膚の酸性度はpH4.5から6くらいの弱酸性となっていて、この状態では殺菌作用が強くなります。

頭皮も同様ですが、年齢が進むと酸性度が低下していって中性に近づいていきます。pH6を超えると殺菌作用も弱まりから皮膚が荒れやすくなります。

このように皮脂には皮脂膜を作って皮膚の状態をよくする働きがあるわけですが、その皮脂が酸化すると今度はよくないことが起こります。

皮脂が多く分泌されて、皮膚の近くの古い角質(タンパク質)と混ざり合うと角栓となります。角栓様物質とも呼ばれていて、皮脂が固まって栓のようになって毛穴をふさいでしまいます。

角栓は皮脂が多いところでできやすいので、最も多いのは頭皮です。男性は皮脂が女性の3倍もあるので、角栓ができる確率も当然のように高まります。

角質ができるのは皮脂の分泌量だけではありません。皮脂が酸化して過酸化脂質になると固まりやすくなって、短期間で硬い角栓が作られるようになります。頭皮の酸化の原因として一番に考えられるのは紫外線による活性酸素の発生です。

頭皮は太陽光の紫外線を受けやすくて、皮脂が紫外線によって直接的に酸化させられるので、角栓が作られやすくなります。この他にも喫煙や飲酒、農薬や食品添加物、化学物質、ストレスなどによって体内での活性酸素が増えると酸化した状態の皮脂が増えていくこともあります。

角栓は、ワインのコルク栓のように詰まっているので、これを抜いてあげればよいわけです。そのためには頭皮を動かしてあげることが必要で、頭皮マッサージが効果的です。頭皮マッサージというと、揉む方法と叩く方法(タッピング)があります。

養毛剤をつけたときにはトントンと指先で叩くようにして血流を促進させたり浸透させる方法もあるのですが、角栓を抜くとなると頭皮を揉むようにして押し出すのが一番の方法となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

強い日差しを浴びると、太陽光に含まれている紫外線によって皮膚にシミ、シワなどが現れやすくなります。紫外線というのは、虹の七色の端の紫色の外側にある波長の短い電磁波のことで、紫外線を浴びると皮膚で活性酸素が多く発生します。

その活性酸素は頭皮にも影響を与えています。日差しが強い季節には日焼け止めを塗って紫外線対策をする人は多くても、頭皮にまで日焼け止めを塗る人は、あまりいないはずです。

頭上から直接、紫外線を浴びている頭皮は、いくら毛髪によって少しはカバーされるといっても、直射日光では顔の2倍もの紫外線を浴びています。薄毛が気になる人の場合は、直接的なダメージを受けかねません。

紫外線の種類と対策について紹介する前に、活性酸素について説明をします。

活性酸素は酸素が変化したものです。通常の酸素はプラスとマイナスの電子が4つずつあってバランスが取れています。マイナスの電子が一つ欠けてバランスが悪くなったのが活性酸素です。

体内でも発生しますが、紫外線を浴びることでもマイナス電子が欠けて発生します。活性酸素は皮膚の細胞からマイナス電子を奪うと正常な酸素に戻ります。

問題となるのは奪われた細胞のほうで、細胞は傷つけられて皮膚の老化が進んでいきます。これが皮膚の酸化で、頭皮の細胞が傷んだら細胞が再生されにくくなり、血行も悪くなります。毛髪が生えている毛穴からは皮脂が分泌されているのですが、皮脂も活性酸素によって酸化します。

調理用の油が酸化するとネバネバ、ドロドロした状態になるますが、それと同じことが皮脂でも起こって、毛穴が詰まりやすくなります。皮脂による毛穴の詰まりは毛髪の発育の大きな妨げとなります。こういった意味から頭皮に紫外線を浴びることはできるだけ避けるようにすべきです。

頭皮のために紫外線対策をするには、何をすればよいのかということですが、そのためには紫外線の種類と特徴を知っておく必要があります。

紫外線は波長によってUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)に大きく分けられています。UVというのはultravioletの略です。UVCはオゾン層に吸収されて地上に届かないために影響を受けることはありません。

UVAは紫外線の約95%を占めていて、真皮まで届くことから皮膚の弾力を失わせて、頭皮の老化を起こします。UVBは紫外線の約5%ですが、UVAよりも有害性が強く、炎症を起こして色素を沈着させます。

しかし、表皮までしか届かない性質があります。美容の面でいえばUVBのほうが怖いのかもしれませんが、頭皮の健康ということではUVAの対策をするべきです。

紫外線の量は季節によって違っていて、UVBは5〜8月がピークとなっていて、それ以外の季節は少なくなっています。1日では10〜16時に多くなっています。それに対してUVAは4〜8月に量が多く、それ以外の季節も半分ほどの量となっています。

1日の量は昼の時間帯が多いものの、太陽が出ている間はずっと紫外線量が多いので、帽子をかぶって紫外線対策をする場合は、1年を通じて昼間の間は帽子が手放せないことになります。

紫外線は頭皮を乾燥させ、毛髪が少ない場合には軽いやけども起こします。頭皮が乾燥するとバリア機能が低下して炎症を起こしやすくなります。血行も低下しやすく、毛根に栄養素が届きにくくなっていきます。これも抜け毛の原因になります。

また、紫外線によって毛髪のキューティクルが損傷して、メラニン色素が壊されて毛髪が茶色っぽくなっていきます。それだけで終わらずに、毛髪の成分が抜けるようになり、毛髪自体が弱くなって、これが抜け毛を引き起こすようになるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

薄毛に気づくのは、鏡にうつった自分の姿よりもヘアブラシについた抜け毛の数や枕カバーについている数だったという人が少なくありません。毛髪の本数は個人差があり、7万本から14万本と開きはあるのですが、平均すると日本人の場合は約10万本だといわれています。

毛髪が抜けたあとに毛母細胞の分裂によって生えてきて、次に抜けるまでのヘアサイクルは4〜6年となっています。毛髪の成長は1日に0.3〜0.4mmで、1か月で約1cmの長さとなります。正常なヘアサイクルなら1日に50〜100本が抜けています。

この状態なら、毛髪が減っていくことはないわけです。ところが、1日の自然な抜け毛が1日に120本を超えると、補充が間に合わなくなって、だんだんと薄く見えるようになっていきます。

毛髪が多ければ濃くて、少なければ薄いのかというと、そのようなことはありません。気になる部分である前頭部や前頂部の密度が問題で、平均的には1㎡に約150本となっています。この気になる部分の密度が低ければ、全体の本数は同じであっても、見え方が随分と違ってきます。

毛髪は太さにも個人差があって、1本ずつが太ければ、それだけ全体的に髪の毛が多いように見えます。日本人の毛髪の太さは50〜100μmとなっています。1μm(マイクロメートル)は1000分の1mmのサイズです。

毛髪が直毛だと細く、波状毛や縮れ毛だと太くなる傾向があります。これは断面が関係しています。直毛の断面は丸型であるのに対して、波状毛と縮れ毛の断面は楕円形になっています。毛髪が波打っていると頭皮が見えにくくなり、本数の割には髪の毛が濃いように感じます。

毛髪は、通常は1つの毛穴から2〜3本の毛髪が生えていますが、毛髪の付け根の毛母細胞の分裂が遅くなると毛穴から出ている部分が短くなって、本数が減ったように見えます。

日本人の毛髪の本数は10万本であるのに対して欧米人(白人)は約15万本と1.5倍もの本数になっています。しかし、日本人の毛髪は欧米の1.5倍の太さがあり、この割合からいうと日本人も欧米人も同じような髪の毛の濃さに見えるはずです。

金髪は黒髪よりも薄く見えがちですが、欧米人は男性ホルモンの分泌量が多いことから、毛母細胞の毛乳頭細胞に影響を与えて、毛母細胞の成長を抑制するDHT(デヒドロテストステロン)を増やすことから、どうしても薄毛になりやすい傾向があります。

日本人のほうが薄毛になりにくい体質ではあるものの、それを超えて薄毛が気になる場合には、毛髪に影響を与える栄養面についても注意が必要です。

髪の毛を濃くするためには、昔から海藻を食べればよいと言われています。海藻に毛髪の成長を促す成分が含まれているように思われがちですが、海藻に含まれるカルシウムやヨウ素などのミネラルは毛髪の成分の一部ではあっても、多く摂ればとるほど毛髪に送られるわけではありません。

体内に取り込まれたミネラルは、全身の細胞で使われ、余ったものの一部が毛母細胞まで運ばれていきます。ほんのわずかな量しか届けられないため、海藻を多く食べたからといって、それは毛髪の成長や髪質に影響を与えるようなことはありません。

昆布やワカメ、ひじきといった黒い色が毛髪をイメージさせたことから、言われるようになった迷信と考えたほうがよいというのが一般的な回答です。

しかし、海藻に含まれるミネラルの中で、一つだけ毛髪の成長に影響を与えるものがあります。それは亜鉛です。亜鉛といえばカキ(牡蠣)やうなぎの蒲焼、レバーなどに多く含まれていますが、海藻にも多く含まれています。

先ほど触れた毛母細胞の成長を抑制するDHT(デヒドロテストステロン)の働きを抑制する作用が亜鉛には認められています。亜鉛は、新しい細胞が作られるところで必要なミネラルで、多く摂ることによって毛母細胞の働きが抑制されにくくなるので、毛髪の成長にも影響します。

この他には、骨の成長、肝臓や腎臓の再生、膵臓のインスリン分泌、舌で味覚を感じる味蕾の再生、そして睾丸での精子の製造にも亜鉛は必要となります。俗な言い方かもしれませんが、髪の毛を増やすためにも役立つ亜鉛は、精子を増やして男性機能を高めることにも役立つということになります。

亜鉛は吸収率が30%ほどとあまり高くはなく、排出もされやすくなっています。食物繊維と大豆や穀類に含まれるフィチン酸には吸収率を阻害する作用があります。亜鉛は汗や尿から排出されやすくなっていますが、アルコールには亜鉛の排出を進める作用があるので、飲酒量にも注意が必要となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

男性の薄毛の原因としては、皮脂の過剰分泌、睡眠不足、ストレス、喫煙、飲酒、運動不足、栄養バランスの乱れ、体の冷えなどがあげられています。これらを抑えて男性の毛髪の変化に大きな影響を与えているのは、頭皮の血流と男性ホルモンです。

頭皮の部位には特徴があり、どの影響を大きく受けているのかによって、薄毛の状態が変わってきます。その変化の状態はO型、M型、C型、これらの3タイプが進んだU型に大きく分けられています。

薄毛のタイプのうち頭頂部の広い範囲が丸く目立ってくるO型は、頭皮の血流が低下することが主な原因となっているものです。毛髪は、毛根になる毛母細胞が細胞分裂を起こすことによって形づくられています。

この分裂が盛んになるほど成長が早くなり、自然に抜けても次の毛髪が補われるようになります。毛母細胞の分裂にシグナルを伝えているのは、毛母細胞の血管に近いところにある毛乳頭細胞ですが、毛乳頭細胞に必要な栄養や酸素は毛細血管の血液によって運ばれてきます。

この頭皮の毛細血管の中の血液の流れがよければ、栄養と酸素が充分に届けられて、毛母細胞の分裂も盛んになっていきます。頭皮には毛細血管が比較的多く通っているのですが、頭頂部には毛細血管が少なくて、血流が低下すると分裂が遅くなります。そのため、抜け毛をカバーできなくなることから薄くなっていくという特徴があります。

男性ホルモンの特に影響を強く受けているのはM型です。額の生え際から変化していって地肌がM字に見えるところから名付けられました。

薄毛は20歳以上の男性の半分以上が気にしているという調査結果があり、薄毛のタイプの中ではM型が最も多く、おでこが広くなる、いわゆる天然剃り込みで悩んでいる人は若い人ほど多くなっています。

これは進行が早いというよりも、こめかみは毛量が少ないために、少しの変化でも急激に薄くなったように見えることが関係しています。

薄毛に影響する男性ホルモンの中で毛髪に関係しているのはテストステロンだというのは、よく知られていますが、テストステロンそのものが薄毛に影響を与えているわけではありません。

テストステロンは、5αリダクターゼという酵素によってDHT(デヒドロテストステロン)に変化します。DHTは毛乳頭細胞に影響を与えて、毛母細胞が成長するのを抑制します。つまり、仕組みはO型とは違っていても、結果としてO型もM型も毛母細胞の分裂が抑えられているために薄毛になっていくということです。

C型は前頭部から薄くなっていくタイプですが、これにもDHTが影響しています。前頭部にはテストステロンをDHTに変化させる作用がある5αリダクターゼが多く存在しているので、毛母細胞の成長が抑制されやすい部位となっています。このC型がM型と違っているのは、男性ホルモンの影響だけでなく、血流低下の影響も強く受けていることです。

O型もM型も進んでいくと、おでこ全体が後退したようになっていく、いわゆるU型になっていきますが、その進行がC型は早い傾向があります。男性特有の薄毛は、頭皮の血流低下と男性ホルモンの影響を受けていて、その両方が重なると早く変化が現れるようになるということです。

男性ホルモンの影響は、なかなかストップをかけにくいところがあるのですが、最新の研究によってミネラルの亜鉛が5αリダクターゼの作用を抑制して、DHTによる毛母細胞の分裂の悪影響を抑えてくれることがわかってきています。

亜鉛が多く含まれている食品は魚介類、肉類、海藻、豆類、種実類などで、特に多いのはカキ、うなぎの蒲焼、豚レバーです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「れんこんの日」1994年の11月17日に茨城県土浦市で全国の蓮根産地による蓮根サミットが開催されたことから制定。

「肺がん撲滅デー」国際肺癌学会がアメリカで11月第3週がタバコ警告週間となっていることから制定。

毎月17日:「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)、「森のたまごの日」(イセ食品)

スポーツ選手の体脂肪コントロールのタイミングダイエットに私の考えが受け入れられたきっかけについては前回(日々修行78)紹介しましたが、簡単なことではなくて、専門家の間に入って、自分の立ち位置を取っていくのは、なかなか大変なことでした。

スポーツ選手のための栄養管理は、一般にはスポーツ栄養学と呼ばれていて、これは大学の講座の一つにもなっています。スポーツ選手のためだけでなく、健康づくりや生活習慣病の予防・改善のために運動をすすめられている人に対しても栄養指導が行われます。

私が主任研究員を務めていた病院栄養管理HDS研究所は病院出身の管理栄養士が中心でしたが、メンバーには慶應義塾大学病院の食養管理室の出身で、同大学のスポーツ医学研究センターの栄養担当の管理栄養士もいました。

その関係で学ばせてもらったのは、運動科学としての栄養学で、中でも力を入れていたのはエネルギー代謝科学でした。運動と食事のタイミングについては、筑波大学の先生方から学ばせてもらっていましたが、エネルギー代謝を高めるために運動と食事だけでなく、これに入浴も加えることによって、さらに代謝を高める方法でした。

自律神経は自分の意思では調整できないものですが、温度によって交感神経と副交感神経の切り替えをすることは可能です。中でも効果があるのは入浴で、温度が38℃以下では副交感神経の働きが盛んになり、42℃を超えると交感神経の働きが盛んになります。

交感神経に切り替えた後での食事と運動、副交感神経に切り替えた後での食事と運動で体脂肪のつき方が変わってきます。消化と吸収は副交感神経で盛んになっていくので、体脂肪を減らしたいときには熱めの温度での入浴、逆に体脂肪を増やしたいときにはぬるめの温度での入浴が効果的となります。

詳しい説明はメディカルダイエットに関わる講習で伝えさせてもらっています。

このタイミングを理解して、実践できるようになるまでは、入浴の温度を切り替えて、日に何度も入浴やシャワーによって自分の身体で確かめてきました。タイミングによる切り替えは年齢によっても変化していくだけに、温度に変化による研究は今も続けています。ただの入浴好き、綺麗好きと思われがちなことではあるのですが。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

昭和30年(1955年)の平均寿命は男性が63.60歳、女性が67.75歳でした。その時代に生まれた人にとっては、60歳、65歳までを想定して人生設計をするというのが普通の感覚でした。

平均寿命は、その年に誕生した人が、現状の社会システム、経済状況などが継続したと想定して何年まで生きることができるのかという推定値です。最新の平均寿命(2024年)は男性が81.09歳、女性が87.14歳となっていますが、今現在60歳の男性が、あと20年生きられるという数字ではないのです。

昭和30年に生まれた私は、昭和93年までの平均寿命ということになり、とても昭和100年の自分を考えることはできなかったわけです。しかし、この文を書いているということは、まだ生き残っているということで、大災害でもなければ昭和100年(2025年)を迎えられそうな状態となっています。

昭和100年を考えるときに、それぞれの区切りの年が、どんな状況であったのかを振り返ってみることをすすめています。そこで自分を例にしてみると、昭和30年(1955年)は終戦から10年が経過して高度経済成長が始まった年でした。「もはや戦後ではない」と経済白書に書かれたのは、翌年の昭和31年のことでした。

昭和40年(1965年)は、私が10歳になった年で、第2期高度経済成長が始まり、昭和45年までの「いざなぎ景気」の始まりの年でもありました。

昭和30年からの日本始まって以来(神武天皇以来)の好景気の「神武景気」、昭和33年からの神武天皇よりも以前の天の岩戸神話にちなんだ「岩戸景気」を超えるということから、国造り神話にちなんで「いざなぎ景気」と呼ばれました。

昭和30年代は三種の神器(冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ)が家庭に入り、昭和40年代は3C(新・3種の神器)呼ばれるカラーテレビ、クーラー、自動車が急速に普及しました。

昭和50年(1975年)には私は20歳で、「サザエさん」の放送が始まりました。新幹線が岡山駅から博多駅まで延長されて、東海道新幹線・山陽新幹線の東京−博多間が直通となった年です。それが話題となっていたときに、大学の同期が沖縄国際海洋博覧会に行って、「EXPO75」の土産をもらったことを覚えています。

昭和60年(1985年)には私は30歳で、8月12日に日本航空機の墜落事故(群馬県上野村)が起こった年です。この日を迎えるたびに、「あの日から◯年」と報道されます。

1986年から始まる“バブル景気の前夜”とも呼ばれ、1991年2月までは不動産や株式などの資産価格が実体経済からかけ離れて高騰、まるで泡が消えるように一気に萎んでしまった不幸な時期に盛んに仕事をすることになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

食物繊維の量が多いほど咀嚼の回数は増えていきます。野菜の摂取量が少なく、咀嚼回数が少ない状態では、唾液の分泌量が減ります。充分に咀嚼することによって、胃での消化を助ける作用が得られます。

噛む回数が少なくなって唾液の量が不足すると、それだけ胃は多くの胃液(消化酵素)を分泌させないといけなくなることから胃にも余計な負担をかけることになります。

噛む回数の推移については、さまざまな報告がありますが、弥生時代の日本人は1回の食事で約4000回は噛んでいたといいます。

鎌倉時代には約2500回、江戸時代には約2000回になり、第二次世界大戦前には約1400回、食べるものが大きく変化した戦後には600回くらいになり、今では300回を下回る人も少なくありません。

噛むことのメリットについて多くの研究が重ねられていて、消化吸収の促進から虫歯の予防、生活習慣病や認知症の予防、免疫の強化など全身の健康に及んでいることがわかってきています。咀嚼して唾液が分泌されると、その連鎖反応として消化器官が働き始め、たんぱく質や脂質(脂肪)を分解する消化酵素が充分に分泌されるようになります。

消化酵素を直接的に多く分泌させることは難しくても、唾液は咀嚼によって分泌を進めることができるため、よく噛むことで消化吸収を全般的に高めていくことができるというわけです。

唾液の中には、リゾチームやラクトフェリンといった抗菌作用のある成分や唾液の消化酵素でもあるカタラーゼも含まれています。ラクトフェリンは鉄を含んだ糖たんぱく質で、腸内細菌の善玉菌を増やし、免疫を高める作用も認められています。

また、唾液には免疫の抗体の働きを強めて、発がん物質の働きを弱めるラクトペルオキシターゼという酵素も含まれています。さらに、唾液の消化酵素でもあるカタラーゼには活性酸素を消去する作用もあります。

活性酸素を消去するためには、30秒間は必要だといわれます。1回噛むのが1秒とすると一口について30回は噛むのが健康のためによいということがわかります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「いいビール飲みの日」ビール酒造組合が、いい(11)ビール(16)の語呂合わせで制定。

「自然薯の日」麦とろ童子(静岡県熱海市)が、いい(11)い(1)も(6に似ている)の語呂合わせで制定。

毎月16日:「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)