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「風が吹けば桶屋が儲かる」の伝ではないのですが、「カビが生えるとゴキブリが出没する」ということが衛生の世界では言われています。
カビもゴキブリも大量発生(ではなくて場合によっては少数でも)すると、こんなに迷惑なことはありません。

両方が発生したときに、どちらの解決を優先させるかというと、直接的な被害を与えるゴキブリをあげる人が多いかと思います。しかし、衛生業界では“元を断つ”という考えから、カビ対策を優先させています。

カビが厄介なのは、鉄以外には生えると言われるくらいで、ガラスにも生えてしまいます。湿度が高いところに置いておくとカメラのレンズにもカビは生えます。

カビが生えるためには、栄養源、水分(湿度)、温度、適度な風、わずかな光が必要で、要は、どこにでも生える可能性があります。日本の環境は湿度が高く、カビにはもってこいの環境となっています。

カビが生えるとダニが増えます。これはカビがダニのエサの一つになっているからです。ダニはゴキブリのエサになっていて、カビが生えるとゴキブリが増えるのは仕方がない連鎖です。

他にダニのエサとなっているのは、食べ物のカス、人間のフケやアカなどで、生活空間が清潔に保たれていないとダニもゴキブリも増やすことになります。

ゴキブリは雑食性で動物性、植物性、不廃物など、なんでもエサにして生き延び、繁殖していきます。

通気性がよい住宅ではカビは生えにくいものの、ビルでは密閉度が高いことによってカビが生えやすくなっています。近くに水場(川や池など)があって、そこから吹いてくる風によって湿度が高まりやすくなります。

ゴキブリを防ぐには、まずは生活環境から見直すことが必要になるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害に特徴的な感覚過敏によって食べられないものがあるのは、味覚過敏だけではありません。

視覚にも敏感で、揚げ物、炒め物、煮物、焼き物などの茶色の料理が嫌という子どもがいれば、鮮やかな色が落ち着かない、気持ち悪いということを言う子どももいます。

また、嗅覚にも敏感で、苦手な料理の匂いがするだけで気持ちが悪くなるので、単品しか食べられない、他の人と一緒に食べられないという例があります。

噛むときに口の中で発する音が嫌で食べられないという聴覚の過敏や、味覚と温度が一致しないと食べられないという例もあります。

味覚過敏と並んで極端な偏食など食事に影響を与える触覚過敏、視覚過敏、聴覚過敏、嗅覚過敏の特性も知っておくことも大切です。

*触覚過敏
・温かい食べ物を火傷しそうに熱く感じる
・冷たい牛乳が飲めず、温めた牛乳なら飲める
・茹でた野菜が固くて痛い
・三つ葉の茎が喉に刺さる
・氷が歯に当たると痛い
・いつもと違う食器では食欲が湧かない
・茶碗の大きさ、形が違うと手で持てない
・金属の食器では食べられない

*視覚過敏
・白い食品しか食べられない
・白い食べ物や飲み物が嫌い
・食器の形や色が違うと食欲が湧かない

*聴覚過敏
・特定の食べ物の音を嫌がる(バリバリ、ガリガリ、パリパリ、サクサク、シャキシャキなど)
・野菜を噛むときの音が不快
・コロッケを噛むときの音が嫌い
・ナイフやフォークが食器に当たる音が不快

*嗅覚過敏
・焦げた臭い、匂いに非常に敏感
・香辛料の匂いが不快

これらの多くの反応のうち、どれに相当するのか、他にも理由がないのかを確認しないことには対応が難しいのが発達障害の特徴といえます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「しっかりいい朝食の日」カルビーが、し(4)っかりいい(11)朝食の語呂合わせで制定。

「ガッツポーズの日」1974年4月11日にガッツ石松がボクシングWBC世界ライト級タイトルマッチでKO勝利したときのポーズからガッツポーズと名付けられ、スポーツ紙などが制定。

毎月11日:「果物の日」(全国柑橘宣伝協議会、落葉果実宣伝協議会)、「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)

「金さえあれば、よいものを味わうことができる」ということを平気で話す人がいるのは、何もバブル経済社会に限ったことではなくて、今も同じようなことが続いています。

ただ高級食材を使って、シェフが調理をした高価格の料理を食べれば、それが“よいもの”となるわけではありません。

料理そのものがおいしいのは、おいしく食べるための第一段階で、よく噛んで食べないと料理本来の味を引き出すことはできなくなります。噛むことによって分泌される唾液が味わいを変えることになります。

唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼは、ご飯などのデンプンと混ざることによって甘みが増して、おいしさをより感じるようになります。

よいもの、おいしいものを食べるときには、ゆったりとした気分で時間をかけて食べることが多いので、よく噛んで食べるようになるので、結果としては高いものを食べている人は“よいものを味わっている”ということになりそうな感じがします。

しかし、実際の食事の場面を見ていると、「そんなにガツガツして食べていると、せっかくの味わいがわからなくなる」という人も少なくありません。そんな人には咀嚼(そしゃく)についての話をさせてもらっています。

咀嚼は、よく噛んで食べることで、その効果としては唾液によって消化を助けることが第一にあげられます。このほかにも病気予防や脳の活性化などの、さまざまな効果が得られます。

これらの健康効果は「卑弥呼の歯がいーぜ」と表されています。

卑弥呼の時代には固いものを食べていたので歯がよくなければ生きていけないということも表してはいるのですが、それぞれの文字が健康効果を表すために当てられたのが「ヒミコノハガイーゼ」です。

「ヒ:肥満防止」よく噛んで、ゆっくりと食べることは食べ過ぎを防いで肥満を防止する。

「ミ:味覚の発達」噛むことで食べ物の形や固さを感じるとともに、唾液によって分解されて食品本来の味を感じることができる。

「コ:言葉の発達」口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになる。

「ノ:脳の発達」脳に流れる血液の量が増え、酸素と栄養素が送られるため、子どもは脳が発達し、大人は物忘れを予防し、高齢者は認知症を予防することができる。

「ハ:歯の病気予防」よく噛むと唾液が多く分泌され、食べ物のカスや細菌を洗い流す作用によって虫歯や歯肉炎の予防になる。

「ガ:ガンの予防」唾液に含まれる酵素(ペルオキシダーゼ)が食品の発がん性を抑える。

「イー:胃腸快調」消化を助け、食べ過ぎを防ぎ、胃腸の働きを活発にする。

「ゼ:全力投球」身体が活発になり、力いっぱい仕事や遊びに集中できる。

このほかにも、よく噛むことによって、満腹中枢が刺激されて、多くの量を食べなくても満腹を感じやすくなる効果や免疫力の強化、最近では頭皮の血流をよくして抜け毛を防いだり、毛髪を太くするという気になる人が多いであろう効果も確認されています。

私の場合は、その気になる効果を求めるべきかもしれないところですが、他の効果のほうを先に掲げるようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

読み書きが苦手な学習障害児の多くは、文字を書き写すことが苦手です。書き写す漢字が示されたら、その漢字を読んで、次に漢字を記憶して、書き順に従って漢字を筆記していきます。見たものを、そのままアレンジなしで書き写す、いわゆる丸写しですが、一般には簡単なことと認識されています。

しかし、実際には見たものの形を覚えて書き写すという記号の複写のような作業をしているわけではありません。

目で見た漢字を、声を出すか出さないかは別として言葉(音声)にして、その言葉を漢字に変換して書くという作業をしています。しかも、漢字を一つひとつではなく、複数の漢字を組み合わせて、一つの言葉にして覚えて、その言葉の意味を理解して漢字を書くという高等な作業を行っています。

さらに漢字だけでなく、ひらがな、カタカナ、数字が加わり、学習が進んでいくと英文字がプラスされて、そのすべてを理解した上で書き写すことになります。これが日本語の特徴であり、複雑な記憶の経路を使って復元作業をしているのです。

発達障害の一つの学習障害の場合には、文字そのものが覚えられない識字障害、覚えたとしても書けない書字障害があり、短時間の記憶時間であっても変換に戸惑うことがあります。

識字障害と書字障害では、この作業が不可能ということではなくて、認知機能に問題がなければ読んで書くという書き写しを繰り返すことによって、読み書きの総合力を高めていくことができます。

繰り返すというと、続けて長い時間の取り組みが行われがちですが、発達障害の学習障害の場合には集中することが苦手で、長く続けるほど負担が急激に高まっていくことになるため、1日に10分以内で済む分量にして、期間をかけて書き写しに慣れていくことが大切になります。

それぞれの子どもによって認知の特性、つまり引っかかりやすいところが異なっていることから、苦手な部分には時間をかける、アドバイスを丁寧にするといった心遣いも必要になってきます。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕

自分が食べている食事量が、どれくらいなのかを知るための100kcalの分量を使う方法があります。普段は分量を重量(g)で考えることが多くなっていますが、重量からエネルギー量(kcal)を推定するのは、慣れていないと難しいことです。

100kcalの分量は、主食、主菜、副菜、油に分けて、1日に食べている食事量を当てはめて、その枚数から1日に食べている摂取エネルギー量を調べていきます。

主食、主菜、副菜、油の100kcalに相当する分量は、以下のように示されています。

〔主食〕
ご飯1/2杯 赤飯1/2杯 もち小1個 そば1/3玉 うどん1/3玉 中華めん1/3玉 スパゲッティ1カップ 食パン10枚切り1枚 ポテト中1個

〔主菜〕
肉1切れ 魚1切れ 卵1個 豆腐1/2丁

〔副菜〕(25kcal×4)
サラダ1皿 野菜1皿 小鉢1個 味噌汁1杯

〔副菜・乳製品〕
牛乳1カップ 乳製品1個(ヨーグルト1カップ、乳酸菌飲料1カップ)

〔副菜・果物〕
果物1個(リンゴ中1個/かき大1個/みかん中3個/もも中2個)

〔油〕
大さじ1杯 ※通常の使用は大さじ1杯として換算

実際に食べているものを100kcalで足し算していくことで、計算することができます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

4月11日
「しっかりいい朝食の日」カルビーが、し(4)っかりいい(11)朝食の語呂合わせで制定。
「ガッツポーズの日」1974年4月11日にガッツ石松がボクシングWBC世界ライト級タイトルマッチでKO勝利したときのポーズからガッツポーズと名付けられ、スポーツ紙などが制定。
毎月11日:「果物の日」(全国柑橘宣伝協議会、落葉果実宣伝協議会)、「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ダブルソフトの日」(山崎製パン)、「ロールちゃんの日」(山崎製パン)

4月12日
「パンの記念日」パン食普及協議会が日本で初めてパンのようなものが焼かれた1842年4月12日にちなんで制定。
「子どもを紫外線から守る日」ルバンシュとピーカブー(石川県能美市)が良い(4)皮膚(12)の語呂合わせで制定。
「徳島県にんじんの日」徳島県にんじん振興協議会が、よ(4)い(1)に(2)んじんの語呂合わせで制定。
毎月12日:「パンの日」(パン食普及協議会)、「育児の日」(神戸新聞社)

4月13日
「水産デー」大日本水産会が1901年4月13日に漁業法が制定されたことにちなんで制定。
「喫茶店の日」1888年4月13日に東京・上野に日本初の喫茶店「可否茶館」が開業したことにちなんで制定。
「浄水器の日」浄水器協会が良(4)い(1)水(3)の語呂合わせで制定。
「新型インフルエンザ対策の日」練馬桜台クリニックの永野正史医師が2009年4月13日にメキシコで初の新型インフルエンザ患者が確認されたことにちなんで制定。
毎月13日:「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)

4月14日
「オレンジデー」JA全農えひめがバレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)に続いてオレンジやオレンジ色のものを贈りあってほしいとのことで制定。
「ブラックチョコレートの日」明治がバレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)に続いて、韓国では4月14日をブラックデーと呼んで恋人がいない人が黒い服を着て黒いものを飲食して新たな出会いのきっかけとすることにちなんで制定。
「柔道整復の日」全国柔整鍼灸協会が1970年4月14日に柔道整復師法が公布されたことにちなんで制定。
「ピロリ菌検査の日」日本プロバイオティクス学会が1982年4月14日にピロリ菌が発見されたことにちなんで制定。
毎月14日:「ひよこの日」(ひよ子本舗吉野堂)、「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)

4月15日
「いちご大福の日」早稲田大学いちご大福研究会が、よ(4)いいち(1)ご(5)の語呂合わせで制定。
「良いコラーゲンの日」資生堂ジャパンが良(4)い(1)コ(5)ラーゲンの語呂合わせで制定。
「よい酵母の日」日健協サービス(埼玉県鴻巣市)が、よ(4)い(1)酵(5)母の語呂合わせで制定。
「からあげクン誕生日」ニチレイフーズとローソンが、からあげクンが誕生した1986年4月15日にちなんで制定。
毎月15日:「お菓子の日」(全国菓子工業組合連合会)、「惣菜の日」(日本惣菜協会)

4月16日
「エスプレッソの日」デロンギ・ジャパンがイタリア国際カフェテイスティング協会のイタリアエスプレッソデーを日本で行った日にちなんで制定。
「女子マラソンの日」1978年4月16日に東京・多摩湖畔で日本で初めて女子フルマラソン大会の第1回女子タートルマラソン全国大会が開催されたことにちなんで制定。
毎月16日:「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)

4月17日
「なすび記念日」冬春なす主産県協議会が、よ(4)い(1)な(7)すの語呂合わせで制定。
毎月17日:「減塩の日」(日本高血圧学会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)

4月18日
「よい歯の日」日本歯科医師会が、よ(4)い(1)歯(8)の語呂合わせで制定。
「毛穴の日」ドクターシーラボが良(4)い(1)肌(8)の語呂合わせで制定。
「よいお肌の日」明治が良(4)い(1)肌(8)の語呂合わせで制定。
「夏美容はじめの日」パナソニックが、よ(4)い(1)お肌(8)の語呂合わせで制定。
毎月18日:「防犯の日」(セコム)、「おにぎりの日」(中能登町)

4月19日
「良いきゅうりの日」JAあいち経済連西三河冬春きゅうり部会が良(4)い(1)きゅう(9)りの語呂合わせで制定。
「食育の日」三基商事が食(4)育(19)の語呂合わせで制定。
「みんなの保育の日」子ども法人キッズカラー(東京都品川区)が保(フォー=4)、育(19)の語呂合わせで制定。
毎月19日:「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)、「食育の日」(食育推進会議)、「イクラの日」(カッパ・クリエイト)

4月20日
「四川料理の日」四川フェス実行委員会が四川の四で4月、中国語で八十をパーシーと読んで四川語の「すごくおいしい」と同じ意味であることから80÷4で4月20日を制定。
「ジャムの日」日本ジャム工業組合が1910年4月20日に苺ジャムが明治天皇に献上された記録があることから制定。
「珈琲牛乳の日」守山乳業(神奈川県平塚市)が1923年4月20日に珈琲牛乳を初めて販売したことから制定。
「腰痛ゼロの日」420の会が腰(4)痛(2)ゼロ(0)の語呂合わせで制定。
毎月20日:「ワインの日」(日本ソムリエ協会)、「信州ワインブレッドの日」(信州ワインブレッド研究会)、「シチューライスの日」(ハウス食品)、「発芽野菜の日」(村上農園)

「駅弁の日」日本鉄道構内営業中央会が行楽シーズンの4月と、べんとう(10)の語呂合わせで制定。

「よいトマトの日」カゴメが、よい(4)トマト(10)の語呂合わせで制定。

「ほうとうの日」たべるじゃんほうとう推進協議会(山梨県中央市)が、ほう(4)とう(10)の語呂合わせで制定。

「お弁当始めの日」ニチレイフーズが弁は数字の4に似ていて当(10)の語呂合わせで制定。

「酔い止めの日」浅田飴が酔(4)い止(10)めの語呂合わせで制定。

「辛ラーメンの日」農心ジャパン(東京都千代田区)が辛ラーメンの辛いの英語のホッ(4)ト(10)の語呂合わせで制定。

「タネの日」日本種苗協会が種のseedからシー(4)ド(10)の語呂合わせで制定。

「しろえびせんべいの日」日の出屋製菓産業(富山県南砺市)が、しろえびせんべいが世に出た日(1999年4月10日)で、しろえび漁の解禁月の4月にちなんで制定。

「みんな大好き!シーフードサラダの日」マリンフーズがシー(4)フード(10)の語呂合わせで制定。

毎月10日:「植物油の日」(日本植物油協会)、「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)

味わうというのは、何も味覚だけのことではなくて、視覚を使って絵画や書などを鑑賞することにも、聴覚を使って音楽や自然の音を鑑賞することにも該当する表現で、主には芸術作品に接して、理解することを指しています。

この考え方からすると、嗅覚を使って香りを嗅ぐことも、触覚を使って手触りなどで鑑賞することも含まれるようですが、味わうというのは、よいものを鑑賞することに対しての表現で、悪いもの、好ましくないもの、どちらかといったら避けたいものに使ってよい表現ではないことになります。

本当に優れたものを味わうためには、五感のすべてを活かして接することをしないといけないわけで、そのためには“修行”が必要と考えています。何も修行をしなくても、美味しいものは美味しい、綺麗なものは綺麗だと判断することはできます。

多くの人が認める素晴らしい絵画を見て、これはよくない、自分にとって刺激的すぎるということがあっても、このことを大声で主張するようなことをすると(今の時代は声に出さない表現のSNSを使っての誇張した拡散も)、異端とみられるようなことにもなります。

味わうには修行が必要だと考えるといっても、通常の味覚があって、それなりのものを食べた経験があれば、“普通に”味わうことはできます。これが、よく若者言葉として指摘される「普通に美味しい」という表現につながるかもしれません。

高級な料理を食べて(中には食材が高くて、料金が高いだけのことはあるとしても)、料理人が技術の粋(すい)を出し尽くしたものを口にして、その粋を感じ取り、本来の味わいを堪能するためには、よいものを食べる経験の積み重ねは、どうしても必要になってきます。

東京にいたときには、メディア関係の仕事が長かったこともあって、料理の評価を依頼されることもありました。

「料理の鉄人」の店に招かれることもありましたが、得意料理や新作の試食という仕事は私には回ってこなくて、多かったのはシェフと若い料理人の料理の食べ比べ、飲み物の種類を変えたときのテイスティング(味の鑑定)といったことでした。

大きな飲食店になると、すべてをシェフ(料理長)が作っているわけではなくて、スー・シェフ(副料理長)が作ることもあれば、2人以外の人が作って、それをシェフなりが判定して提供するということもあります。

その提供できるレベルかどうかは通常はシェフなり、スー・シェフが味わって決めるところですが、半分(ほとんど!?)素人(私のこと)が食べることで、どこまで通じるかを判定するという機会でした。

「芸能人格付けチェック」は、どちらかがプロの料理、どちらかが素人の料理といった出題ですが、私のチェックの料理は、シェフの調理のこともあれば、若手の料理ということもあって、気を抜いて食べられないことがありました。

また、飲み物のテイスティングは、種類を変えたこと、質を下げたことが気づかれるのかどうかの判定役で、多くはワインや日本酒を変えたときでした。

一番驚いたのは鉄人レベルの店で、インスタントのコーヒーを使うことになり、その反応を確かめる役でした。

前と種類が変わったことはわかっても、それがインスタントであることまでは下で確かめることはできなくて、それをきっかけにインスタントが使われたことを後になって聞きました。

料理を味わっているようで、実は違うことを味わっているようなもので、そんな“損な役回り”を岡山に移住する前の10年ほど続けてきました。

このことは「よいことだけを味わいたい」というのとは真逆の経験でした。それが岡山の地で役立ったことは、まだありません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

2025年4月1日から定年退職年齢が65歳に引き上げられ、これが義務化されました。定年退職をしたら、もう前期高齢者となります。働く意欲がある人の場合には70歳までの雇用が努力義務とされました。

企業や団体などで働いている人は、いつが現役引退になるかは他の人が線引きをしてくれるので判断がつきやすいのですが、雇われたことがない私にとっては、引退のタイミングがピンとこなくて、現役引退の時期を、ずっと考え続けてきました。

本人が「ヤーメタ!」と言えば、その時が引退というのはスポーツ選手などだけに限らず、いわゆるフリーランスや独立事業者は「いつ」とは言い切れないところがあります。

その目安となる年齢を、平均寿命と健康寿命の差から考えています。平均寿命は、一般的な印象としては「何歳まで生きられるか」ですが、実際とは違っています。平均年齢は、正確に表現すると0歳の平均余命であって、「今年、生まれた人が何歳まで生きることができるのか」という推定値です。

生まれた時の社会状況、経済状況などが、ずっと続いた場合に、どこまで生きることができるのだろうという推定値(希望的観測)です。社会状況によっては、長くなることもあれば、逆に短くなることもあるわけです。

一般に平均寿命と呼ばれる0歳の平均余命は、5年ごとに推定値が計算されています。

最新の調査(2023年)では、男性の平均余命(0歳児)は81.90歳です。女性は87.14歳と、5歳以上の差があります。

70歳の平均余命は男性では15.65年です。70歳の(私のような)人は、平均で85.65年となります。昭和30年当時の男性の平均寿命は63.60歳でした。

この年に私は生まれました。今から比べると短くも感じるものの、これが70歳を超えたのは昭和50年のことでした。

長生きをしていればよいということではなくて、健康で長生きをする健康長寿が求められています。その健康長寿を示す数値として用いられているのは健康寿命です。介護や医療に頼ることなく、自立して暮らすことができる年齢の平均で、最新調査(2022年)では男性が72.57歳でした。

平均寿命(81.90歳)との差は9.33歳でした。以前から約9年と言われていて、それと違いがない数値でした。70歳の男性の平均である85.65年から平均寿命の差を計算すると76.32歳となります。

70歳になったばかりの私では、あと6.32年という計算になり、あと6年半しか元気で過ごすことができないことになります。

年齢ごとの健康寿命は、平均寿命のようには計算されていないので、詳しいところはわからないものの、ひょっとしたら、もっと現役生活が延びることが期待されているので、今は80歳が目指すべきところから思っているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕