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健康食品の法規制43 なぜ疑いだけで国税が動くのか

健康食品の広告表示が法律違反の疑いをかけられて、調査が入った、取り締まられたものの無罪放免になった、軽い処分で済んだというときには、それで終わったと考えてしまいがちです。 ところが、年度が終わってから、いきなり国税の調査が入ることがあります。これは毎年のように繰り返されていることです。これは違反の疑いで調査などが入るような会社は、ほかにも違反をしている可能性がある、経理的にしっかりしていない


身体年齢21 肝機能の加齢推移

肝臓の働きは年齢を重ねると低下していきます。それは肝細胞で働く酵素の減少が原因と指摘されることが多いのですが、それだけが原因ではありません。 肝臓は体重の50分の1ほどの重量がある臓器です。身体が大きな欧米人は肝臓が大きく、その分だけ肝臓の能力が高く、日本人は肝機能が低いとされています。男性と女性を比べると、女性は身体が小さい分だけ肝機能も低下しやすくなっています。 肝臓は加齢によって


エネルギー代謝76 甘いものを食べてもダイエット

「汝の敵を愛せよ」というのは新約聖書のマタイ伝に登場する言葉です。 ダイエットの敵といえば“甘いもの”とされることが多いのですが、これは甘いものを食べると太るという印象が強く抱かれるからです。甘いものには砂糖が多く使われていて、砂糖を構成する分子の半分はブドウ糖です。 ブドウ糖のエネルギー量は1gあたり約4kcalで、脂肪酸の約9kcalに比べると同じ重量では半分以下でしかありません。


噛む噛むeverybody3 8020運動

1989年(平成元年)に当時の厚生省(2001年から厚生労働省)と日本歯科医師会によって提唱されたのが8020(はちまるにいまる)運動です。「生涯にわたって自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めて、「80歳になっても20本以上、自分の歯を保とう」と数値目標を掲げた運動が始まりました。 「80」という数字は、当時の平均寿命(平成元年簡易生命表)は男性が75.9歳、女性が81.8


身体年齢20 エネルギー産生で神経伝達を高める

全身の細胞の中では酵素を使って生化学反応が起こっています。酵素は化学反応を盛んにする触媒のような役割をしています。酵素による生化学反応は神経細胞でも同じことですが、生化学反応を起こすためには細胞の中で作り出されるエネルギーが必要になります。 神経細胞は長い形をしていて、神経細胞は受けた刺激は細胞内では電気信号として流れ、神経細胞の端(神経端末のシナプス)までくると神経伝達物質が放出されます。


「人は二度死ぬ」の発想での健康づくり活動

「人は二度死ぬ」というのは、肉体が滅びたときだけでなく、その後で皆の記憶から消えてしまうことを指しています。人間には寿命があるので一度目の死は仕方がないとしても、その人が存在したことを忘れられる二度目の死のほうが悲しいことだと言われています。 どうせ本人は亡くなっているのだから関係ないのでは、という発想もあるものの、亡くなったとしても二度目の死がないとしたら、これは精神的な救いになります。


発達栄養108 セロトニン不足による消化・吸収の低下

健康を維持するためにも、身体的な不調などを改善するためにも、栄養が基本になるということには議論はないところです。そして、健康で発育することは、学習や運動などの子どもの全体的な機能を高めるためにも重要なことで、このことにも栄養摂取が重要になってきます。 発達障害がある子どもは、自律神経の調整が乱れがちで、その原因として神経伝達物質のセロトニンが不足していることが指摘されています。脳内には100


Age free岡山16 介護の“0次予防”

介護予防のための支援活動というと運動と栄養が中心となっています。その対象者は高齢者ですが、コロナ禍を経験して、高齢者だけを対象にしていてよいのかという認識が高まってきています。 介護予防は、これまでは1次予防と2次予防の観点で実施されてきました。1次予防は活動的な高齢者を対象としたもので、介護状態にならないように、支援が必要な状態であっても自分でできる運動、栄養摂取のための食事に積極的に取り


ツイン・ウォーク55 転ばぬ先の“ポール”

「転ばぬ先の杖」という諺(ことわざ)は、失敗しないように前もって充分に準備しておくべきだということを意味しています。転んでから杖を用意しても間に合わないということで、杖の用意は大切だと言われています。 他の表現では、「備えれば憂なし」「石橋を叩いて渡る」「濡れぬ先の傘」「念には念を入れる」「用意周到」ということになりますが、実際に杖を使うことになった人が、そのような状況にならないように普通に


理想実現のための代謝促進25 腸内環境のためのエネルギー代謝

腸内環境を整えることは便通をよくするだけでなく、腸が関わっている免疫や神経伝達の向上など、さまざまな健康効果があげられています。腸内環境に関わっているのは腸内細菌ですが、エネルギー代謝との関わりは、あまり知られていません。 エネルギー代謝は全身の細胞で起こっていることで、腸内細菌は体内にあるものであっても、元々は体内にはいなかったものです。母親の胎内にいた胎児の段階では腸内には腸内細菌は存在