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ツイン・ウォーク54 防災ウォークの意義

災害が起こるたびに重要だと言われてきたのが、被災者の健康と体力の充実でした。それは災害後の生活環境によって健康度も体力も低下することを指していて、外出する機会が減り、運動だけでなく歩く機会が減ることが大きな要因とされています。 高齢者の場合には運動不足による筋力の低下、活動低下による食欲の低下、たんぱく質などの栄養不足、筋肉合成の低下があり、これが筋力の低下につながるということで、このことが


身体年齢18 神経伝達速度の加齢推移

年齢を重ねていくと反射能力が低下することが指摘されています。そのために、反応が鈍くなり、転倒のリスクも高まっていきます。身体年齢測定で、閉眼片足立ちの時間を測定するのは、バランス能力とともに反射能力を知ることも目的としています。 反射能力が低下するのは、神経伝達速度が低下することも関係しています。神経伝達速度は30歳に比べて60歳では90%、70歳を過ぎると大きく低下して、85歳では80%に


あくまでも噂話117「波平さんと同じ年齢の有名人」

いつまで経っても歳を取らない人という不老不死のような人は現実にはいなくても、アニメの世界では多数いて、サザエさんのお父さんの磯野波平さんが代表的な存在といえます。なにせ1年が過ぎても、また同じ年齢の設定のまま続けられているのですから。これはドラえもんでも、ちびまる子ちゃんでも同じことです。 波平さんの設定年齢は54歳で、漫画での連載が始まったばかりの1947年(終戦の2年後)の平均寿命は男性


噛む噛むeverybody1 咀嚼の健康効果

よく噛んで食べることは、唾液によって消化を助けることが第一にあげられます。このほかにも病気予防や脳の活性化などの、さまざまな効果が得られます。これらの健康効果は「卑弥呼の歯がいーぜ」と表されています。 卑弥呼の時代には固いものを食べていたので歯がよくなければ生きていけないということも表してはいるのですが、それぞれの文字が健康効果を表すために当てられたのが「ヒミコノハガイーゼ」です。 「


健康食品の法規制42 損害賠償の恐ろしさ

健康食品の表示の法律違反が指摘されたために販売ができなくなることがあります。健康食品を規制する法律の一つの医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)は医薬品を守るための法律といえるもので、医薬品にしか許されていない医薬品的な効能効果などを表示して健康食品を販売した場合には、“無承認無許可医薬品”とみなされます。 医薬品は国の承認と許可を受けて販売されて


Age free岡山15 コロナ禍の健康度の低下を取り戻す

コロナ禍の3年間で住民の健康度は大きく低下しました。健康づくりの基本とされる運動の機会が減り、歩くことすら制限されるような状況でした。外出が減ったことで食事の内容が変わり、食べ過ぎで太った人が増えました。外食・飲食の機会が減ったことで、かえって栄養面で良い結果になったという人がいるものの、全体では口寂しさを紛らせるために食べる機会が増えたという例のほうが優っています。 健診の受診率が下がり、


エネルギー代謝75 自宅にいないと免疫が高められない

免疫を高めるためには、体温を上昇させることが重要であるということを前回、紹介しましたが、日本人は体温が低めの体質です。血液温度は36.5〜37℃ですが、欧米人や北方系アジア人は血液温度が1℃ほど高くなっています。これは全身の細胞の中で作り出されるエネルギー量が少ないために、血液が温まりにくくなっているためです。 基礎代謝は消費エネルギーの70%を占めていて、基礎代謝のうち70%は体温の上昇に


身体年齢17 身体年齢と体内年齢の関係

体内年齢は体組成計を使って測定した代謝能力を年齢として表示するもので、その中心となっているのは筋肉量です。筋肉はエネルギー代謝が多く、筋肉量は20歳をピークにして年齢を重ねるほど減少していきます。筋肉の割合が高いほど年齢的に若いという想定のもとに年齢を計算しています。 このことは体組成計を開発した会社の会長から直接聞きました。筋肉量は若さの証明ではあるものの、筋肉と体脂肪、骨などの量から筋肉


健康づくりの「カスタムメイド」と「カスタマイズ」

健康づくりを視野に置いたカスタムメイド(custom made)とカスタマイズ(customize)について前回、他の用語についても解説的なところから書きましたが、それに続いて、健康づくりの実践のための考え方について、また用語解説からスタートします。 前回の例は服装のような感じでしたが、これは20年間、東京・原宿のど真ん中で暮らしてきて、日常的に耳にしてきたことが影響しているようです。今回の


発達栄養107 改善に欠かせない発達栄養

発達障害がある子どもは、その状態だけでは発達障害児とはなりません。これは発達障害者支援法に書かれていることで、発達障害があって、社会的障壁があることによって生活に困難さが生じる状況がある場合に発達障害児となるというのが法律的な解釈です。 発達障害があることが前提となっているわけですが、発達障害は身体の障害のように判定しやすいものではありません。自閉症スペクトラム障害は、スペクトラムが連続体・