最新情報

エネルギー代謝81 100kcalの運動の計算式

100kcal単位の運動量を知るためには、METS(メッツ)を用いて消費エネルギー量を計算する方法を活用します。METSは運動や生活活動の強度の単位で、安静時を1としたときと比較して何倍のエネルギーを消費したかで活動の強度を示したものです。 消費エネルギー量は、以下の計算式となっています。 「消費エネルギー量(kcal)=体重(kg)×METS×運動時間(h)×1.05(係数)」


噛む噛むeverybody13 歯・口腔の健康の目標

日本人の健康づくりについて、目標値を定めて国民運動として実施しているのが厚生労働省による「健康日本21」です。正式名称は「21世紀における国民健康づくり運動」といって、10年間での達成目標を定めています。 健康日本(第一次)は2000年から2010年、健康日本21(第二次)は2013年から2023年で、第二次の最終評価は2023年5月31日でした。この評価の発表を受けて、令和6年度から健康日


身体年齢33 コレステロール値と卵の摂取量の関係

身体の健康を保つには血管の健康状態を保つことが大切で、そのためには動脈硬化の要因とされるコレステロールの過剰摂取を抑えることが訴えられていた時代があります。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」は5年ごとに新たなものが発表されています。2010年版までは1日のコレステロール摂取量は200mg未満にすることが推奨されていました。 そのため、卵の摂取量は1日に1個までと言われていました。卵はMサイ


健康づくりの名言「求めよさらば与えられん」

新約聖書マタイ伝に出てくる「求めよさらば与えられん」を面白い解釈で説明してくれた人がいます。面白いというのは、正しい解釈を面白おかしく説明したということではなくて、どちらかといったら間違いです。 「求めよ」は求めなさいで、「与えられん」は与えてくれるだろうという意味です。何が与えられるのかというと正しい信仰で、求めるのは神に対してということになります。問題は「さらば」の解釈で、正しいのは「そ


発達栄養113 セロトニン不足を解消する食品

神経伝達物質のセロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンを材料にして体内で合成されると前回説明しました。セロトニンの合成は脳内で行われていますが、それは全体量の10%ほどでしかありません。これ以外は別のところで合成されて、それが脳に届けられています。その合成場所は腸内です。 腸の状態をよくして、善玉菌が増えやすく、働きやすい状態にして腸内環境を整えることはセロトニンの合成にも役立つことになりま


ツイン・ウォーク65 肥満改善の効果的な歩き方

肥満はBMI(Body Mass Index:体格指数)が25以上になった場合を指しています。BMIは体重(kg)を身長(m)で2回割ることで求められます。最も健康的なBMIは、日本人の場合は22とされています。 肥満は体重が多いだけでなく、体脂肪が過剰に蓄積された状態で、糖尿病や脂質異常症、高血圧、心血管疾患などの原因となることから、体脂肪を減らすことが求められています。 体脂肪は脂


理想実現のための代謝促進30 体脂肪を減らすための代謝促進

代謝促進というと、一般にはエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)をエネルギー化させることがイメージされていて、いわゆる燃焼効果による体脂肪の減少が求められます。これは代謝の前半の“異化”であって、後半には“同化”が控えています。 同化については次回に説明するとして、今回はエネルギーを作り出すほうの代謝について紹介します。エネルギーを作り出しているのは細胞のミトコンドリアという小器官で、エネル


サプリ概論265 ビタミンB群は肌のため?

サプリメントにはビタミンBコンプレックスと呼ばれるものがあります。これはエネルギー代謝に必要な8種類のビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)が1粒で摂れるものを指しています。 本来は全身の細胞の中でエネルギーを作り出すために必要なものですが、女性には美肌のビタミン(美肌サプリメント)と認識されています。 エネル


記念日7月11日〜20日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 7月11日 日本ラーメン協会が7をレンゲ、11を箸に見立てたことと日本でラーメンを初めて食べたとされる水戸光圀の誕生日の1628年7月11日にちなんで「ラーメンの日」と制定。アルカリイオン整水器協議会が7月11日を0711として、お(0)な(7)かにいい(11)水の語呂合わせで「アルカリイオン水の日」と制定。ハワイ州観光局が夏(7)のいい(11)日


身体年齢32 食生活チェックでわかるコレステロール対策

食生活チェック表を用いた栄養バランスの確認では、1週間に食べた副食(おかず)の種類(肉、魚、卵、乳製品など)と摂取量の目安を聞いていますが、コレステロールが多く含まれる食品(肉類、卵類など)の摂取は把握しやすくなっています。 しかし、血液中のコレステロール値は食品にだけ左右されるものではないので、他に注目すべきことがあります。それは全体のエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の摂取の傾向です