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発達栄養講習28 自律神経による吸収の促進
自律神経の交感神経と副交感神経のバランスは、消化後の吸収にも栄養を与えます。充分に消化されていれば、吸収もスムーズに行われるものと考えられがちですが、吸収を進めるのは副交感神経の働きによるもので、交感神経の働きが盛んになっている興奮状態では、吸収力が低下します。 興奮状態にあるときには消化が低下するために、なかなか空腹を感じないことがありますが、それは消化だけでなく、吸収も低下しているからで
整えるダイエット29 筋肉増加には短時間の集中無酸素運動
筋肉を増やすには、強い刺激が短時間のうちに与えられる無酸素運動が効果的でダンベル運動やスクワットなどの筋肉トレーニングが該当します。同じ刺激、同じ回数なら、できるだけ負荷がかからないようにして、1日のうちに分散して実施しようと考える人もいます。無理をして続かないくらいなら、負荷を弱めても続けるほうがよいということをすすめる人もいますが、骨格筋の筋繊維(筋肉細胞)を太くして強化するためには時間も重要
整えるダイエット28 肉を食べたら善玉菌を増やす
筋肉を増やすために、良質なたんぱく質として肉を食べるのはよいことであっても、体調にはマイナスになることもあります。良質なたんぱく質というのは、必須アミノ酸の種類と量が足りているものを指す言葉で、必須アミノ酸を多く摂取することによって身体に必要なタンパク質が多く作られるようになり、筋肉も増えやすくなります。 (食品に含まれるものは“たんぱく質”、身体を構成するものは“タンパク質”と表現) 肉
整えるダイエット27 肉を食べたら脂肪対策
食事で摂っている肉は動物の筋肉です。自分の身体の筋肉を増やすためには、同じ性質の動物性たんぱく質を摂取すればよい、という考え方は正しいことではあるのですが、人間の筋肉と動物の筋肉では違うところがあります。それは脂肪の量です。 人間の身体の行動をみると、筋肉は脂肪酸を消費する器官で、脂肪酸が蓄積されているのは脂肪細胞というように分けられています。脂肪細胞の中では、脂肪酸は3個が結びついた中性脂
健康あない人29 生涯医療費を減らす行動
日本人が一生涯に使う医療費は「生涯医療費」と呼ばれます。その金額は超高齢社会の影響を受けて大きく跳ね上がり、今では2700万円となっています(厚生労働省発表)。これは男女平均で、男性は2600万円、女性は2800万円です。この差は女性が長生きであることと関係しています。 これは医療機関(病院・薬局など)に支払われている金額で、患者自身は保険の種類によって金額が異なります。3割負担の場合には平
発達支援推進16 ストライクゾーンの変化の理解
発達障害がある子どもの支援を考えるときに、初めに考慮しなければならないのは、発達障害の特性とされる行動は誰もが同じではないことです。それぞれの子どもによって状態が異なり、その程度も子どもによって異なっています。 それが固定された状態であれば、まだ的確な対応をしやすいのですが、そのときどきによって状態も程度も変化します。前回に子どもへの対応として実施して、うまくいったことであっても、今回は正解
脂肪代謝促進研究50 吸収とエネルギー代謝
胃で消化されたものを小腸で吸収するときには、ただ染み込むようにして血管まで運ばれていくわけではなくて、腸壁の細胞が栄養素を取り込んでいます。細胞に取り込まれたエネルギー源のブドウ糖と脂肪酸は、細胞の中でエネルギー化されるというイメージがあるかと思います。エネルギー化はされているのですが、エネルギー源を使って、細胞の中で作り出されたエネルギーを使って細胞は、それぞれの働きをしています。 腸壁の
記念日12月27日〜31日
記念日12月27日〜31日 広く健康に関わる記念日について紹介します。 (次回からは10日ごとの記念日を紹介) 12月27日 伏見寒天記念碑を建てる会が12月末に寒天の元となるところてんが伏見で提供されたとの資料から12月とふしみ(24+3=27)から「寒天発祥の日」と制定。毎月27日は「ツナの日」。 12月28日 1888年12月28日に身体検査を実施する訓令を文部省が発したこと
Diet Designer29 太らないための褐色脂肪細胞
若い女性は太ってきても、中年女性のように背中に皮下脂肪が多く蓄積されることは少なくなっています。それは特に背中の皮下脂肪がつきやすい背中の上側の方に、褐色脂肪細胞が多く存在しているからです。 褐色脂肪細胞は、脂肪細胞といっても一般的な白色脂肪のように中性脂肪を蓄積するわけではなくて、むしろ中性脂肪を代謝させて、減らす働きがあるからです。食事をしたあとには背中の上側の方が熱くなってきます。これ
健康・火の用心31 健康リーダーに望まれる“奇特な人”
“奇特”というと奇妙と特別の両方の言葉の一文字ずつを組み合わせた印象があることから、「奇妙で珍しいこと」という意味で使われることがあります。本来の意味は「優れて他と違って感心なこと」であって、妙な行動をする人のことではないのです。 文化庁の「国語に関する世論調査」では本来の意味で使っている人のほうが多いものの、誤用している人は増えてきていて、そのうち誤用のほうが増えてしまうのではないかとの懸