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学習支援60 中1ギャップの実態
モチベーション向上のための動機づけの割合としては、同一化的動機づけ、取り入れ的動機づけが多く、内発的動機づけが続き、外的動機づけは最も少なくなっています。賞罰のような外部からの圧力による外的動機づけは多くの子どもが受け入れにくく、実際には成績に好結果として影響していないことがわかります。 動機づけは、子どもの成長による心理的な変化によっても変わるものであり、特に影響を受けやすいのが中学校に移行す
発達栄養12 朝食を抜くとビタミンB群が不足する
全身の活動のためのエネルギーは、全身の細胞のミトコンドリアの中にあるTCA回路で作り出されています。ミトコンドリアはエネルギー産生の小器官で、その量は全細胞の重量の10%ほどにもなっているほど、生命維持のために重要な器官だということです。 TCA回路にはブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸が変化したピルビン酸、アセチルCoAを経て変化したクエン酸が使われます。このクエン酸が次々に変化して、その途中でエネル
あくまでも噂話12「粗食のすすめ」
栄養学の泰斗と呼ばれる先生から教えを受けて、今の知識を得たところがあり、その先生方の教訓話は今でも身に染みています。栄養学の視点は時代とともに変化して、教訓話も受け止め方が変わってきました。 西洋医学の医学者でもあっても、東洋医学の発想で健康づくりを目指す方もいて、現状の飽食に警鐘を鳴らす方々の中には、生活習慣病が少なかった時代の食事に戻すべきであるという考えをすることも少なくありません。 飽
脳の健康寿命67 脳の機能とEPAの関連性
魚を食べると頭がよくなるという話から、不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれる青背魚の漁獲量が多い地域で、DHAを入れたパンを学校給食に出すという実験が行われました。1年目の結果は頭がよくなる(知能指数の向上)という結果は出なくて、目がよくなる(視力の向上)という結果が出ました。これを続ければ、きっと望む結果が出るものと2年、3年と続けられたのですが、結果は1年目と同じで、この実験
発達障害サポーター47 サプリメント使用の考え方
発達障害の支援には、食の困難さの改善も重要項目として掲げられています。発達障害には感覚過敏から食べられないものが多く、発達障害の中でも自閉症スペクトラム障害では極端な偏食もみられます。食事で摂ることができない栄養素があるなら、それを補うものがサプリメント(supplement)なので、栄養補助食品を使うことも選択肢となってもよいはずですが、栄養は食事で摂るものと考える医師や栄養士などが、いまだに多
サプリ概論164 緑茶の抗酸化成分のカテキン
緑茶には抗酸化成分のカテキンが含まれています。カテキンはポリフェノールの一種で、渋み成分の主成分です。抗菌作用もあって、名称の逸話として“菌に勝て”から名付けられたということが広まったことがありましたが、インド産のアカシア・カテキューの樹液から採れるカテキューに由来しています。 活性酸素を消去する抗酸化作用が強いのですが、抗酸化成分は植物の色素に多く含まれることから、緑茶の緑色の成分だと考えられ
Medical Diet85 体脂肪のエネルギー量は27日分
体重やウエスト周りを気にする人は多くても、体脂肪率までは気にかけている人となると少数派です。体脂肪は内臓脂肪と皮下脂肪を合わせたものを指しています。健康的な体脂肪率は年代によって異なるのですが、60歳以上では15%を下回らないようにすることがすすめられています。 体脂肪率が15%とすると体重が60kgでは9kgの体脂肪が蓄積されていることになります。体脂肪1kgはエネルギー量では7200kcal
記念日5月10日〜16日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 5月10日 黄金糖(大阪府大阪市)が黄金(05)糖(10)の語呂合わせで「黄金糖の日」と制定。毎月10日は「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)。 5月11日 全国ご当地スーパー協会が、ご(5)とう(10)ち(1)の語呂
あくまでも噂話11「村八分の逆転」
村八分という感覚は、都会にいたときだけでなく、生まれてから高校までを過ごした地方においても“死語の世界”(死後の世界ではなくて)でした。生まれ育った地域は知人だらけで、出身地域による差別という人権問題は残っていたものの、排除する側の内々にいたので、歴史の言葉というくらいの感覚しかありませんでした。 東京で44年間過ごして、新たな仕事を呼びかけられて、岡山まで移住したときには、余所者(よそもの)、
認定講習の諺もじり11「オンをオフで返す」その2
「恩を仇で返す」をもじった「オンをオフで返す」は、つまらないと感じさせるような話をしたときに聞いている方からの反応を表しています。資格認定講習で話したことに質問があったときに、それを無視するように講習テキストに沿った話を続けるようなことも「オンをオフで返す」態度となってしまうのですが、そんなことでは受講者からも「オンをオフで返す」というリアクションなしの面白くない講習にもなりかねません。 コロナ