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健康ウォーキング71 歩数の減少にコロナ感染は影響した?
厚生労働省から令和4年10月11日に「健康日本21」(第二次)の結果の最終評価報告書が発表されました。この中の1日の歩数の変化については前回紹介しましたが、目標として掲げた歩数に対して77〜87%の達成率となってしまいました。 「健康日本21」は10年の期間をかけての目標達成を目指したもので、平成25年(2013年)からのスタートでした。平成23年(2011年)3月11日に東日本大震災があっ
健康ウォーキング70 1日の歩数は増えなかった!
歩くことの健康面での重要性は国も認めるところで、健康づくりの目標を掲げた「健康日本21」でも重要な項目となっています。「健康日本21」は10年間という期間を定めて、目標体制に向けて国をあげて努力を重ねていこうとするもので、令和4年10月11日に第二次の結果の最終評価報告書が発表されました。 ベースラインの数字に対して、目標を掲げています。ベースラインの年は平成22年(2010年)の国民健康・
講習NAVI16 バウンド運動の有効性
筋肉の強化は、目的によって主に刺激する筋肉が異なっていますが、バランスボールとしての体幹トレーニングでは白い色をした白筋を主に刺激しています。白筋は筋瞬発力、筋持久力を担っていて、ブドウ糖をエネルギー源としています。有酸素運動のためのバウンドボールとしての使い方では赤い色をした赤筋を主に刺激しています。赤筋は筋代謝力を担っていて、脂肪酸をエネルギー源としています。 全身の筋肉のうち約70%は
エネルギー代謝41 代謝は体内の化学変化
エネルギー代謝は、エネルギー源(脂肪酸、ブドウ糖、アミノ酸)をエネルギー化させることで、その役割をしているのは細胞の中にあるミトコンドリアです。ミトコンドリアには、TCA回路というエネルギー産生の器官があります。 脂肪酸、ブドウ糖、アミノ酸はミトコンドリアの中で化学反応を起こして、アセチルCoAという化合物に変わります。このアセチルCoAがクエン酸となります。TCA回路ではクエン酸をスタート
健康情報共有13 茶葉の農薬
緑茶にはビタミン、ミネラル、アミノ酸、カフェイン、抗酸化成分のカテキンなどの成分が含まれています。健康効果がある飲料という一方で、残留農薬が心配されています。茶葉には防虫のために1年に4〜5回の農薬散布が行われています。その農薬が溶け出ることが心配されているわけですが、茶葉には安全基準が設けられています。 内閣府の食品安全委員会によって定められているのは、一日摂取許容量です。これは動物試験で
発達栄養73 ネタばらし4:支援する人を支援する
発達栄養学は、発達障害児を支える保護者に覚えてほしいことです。子ども食堂のように、実際の食事を提供して、栄養不足や栄養の偏りを修正することは不可能ではないのですが、多くの子どもを対象にして実施するのは大変な苦労と実施体制が必要です。 というのは、発達障害のために抱えている食の困難さは、五感(味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚)だけでも、それぞれ反応が異なり、1クラス分の発達障害児がいたとして同じ状
講習NAVI15 バウンド運動の始まり
運動は資格認定講習に向いていて、ただ歩くだけと思われがちなウォーキングでも複数の資格認定が行われています(日本ウオーキング協会の健康ウオーキング指導士など)。有酸素運動のバウンドボールによるバウンド運動も、資格認定に向いた運動になると考えています。それくらい効果があり、有効性を高めるためには一定の知識と技術が必要になるからです。 バウンドボールは、一般にはバランスボールと呼ばれているものです
サプリ概論225 難消化デキストリンの機能性表示食品
機能性表示食品として消費者庁に届け出するには科学的な研究結果の裏付けが必要ですが、これさえ使っていれば比較的簡単に名乗れるようになる、と言われているものがあります。それは難消化デキストリンで、「食後の血中中性脂肪値や血糖値の上昇を緩やかにする機能があることが報告されています」と機能を表示して販売することができます。 「〜の機能があります」と表示するには、製品を使って独自に研究試験を実施して初
記念日10月11日〜17日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 10月11日 カエタステクノロジー(東京都千代田区)が手(10)にいい(11)の語呂合わせで「ハンドケアの日」と制定。シミックCMO(東京都港区)が足の指はトウ(toe)から10と11で足爪にいいと読み、足爪を休めてケアをする日として「爪休みの日」と制定。三重県漁業協同組合連合会がスポーツの日の前身の体育の日が10月10日であったことから体育の日=
健康情報共有12 オレンジの防カビ剤の正体
果物の皮には栄養成分が多く含まれるというので、皮ごと食べようと言われたこともあります。また、皮の栄養成分を取り入れるために、皮ごと絞ったアウトクラッシュのジュースのほうがよいとされたこともあります。しかし、今は安心して飲むことができるジュースは、皮を剥いて、中身だけを絞ったインクラッシュだということが随分と知られてきました。 海外で栽培された果物を材料としたジュースのうち、国内で販売されてい