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自転車とともに歩くことをすすめる理由

「歩かないと歩けなくなる」と言われます。だから、歩き続けなければいけない、ということをウォーキング関係者ならずとも話をしていますが、歩く代わりに自転車でもよいのではないか、足を動きすだけでもよいのではないか、と言い出す人が必ずいます。 テレビの通販番組で、自動的に歩くような感じで足を動かしてくれる装置が紹介されています。30年後も歩き続けたい!というのがキャッチフレーズですが、足を動かし続ければ


発達栄養学108 脂肪摂取は必要でも肉は増やしすぎない

脂肪は太る原因として避けようとする傾向があるものの、脂肪(脂質)が多く含まれている食品は食べていけないわけではなくて、要は分量の問題です。三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質は、どれも全身の細胞でエネルギーになるのだから、1日に摂取するように定められたエネルギー量の範囲であれば、どれから摂ってもよいだろうという考え方をする人もいます。しかし、偏りすぎはよくないことで、バランスのとれた摂り方が求


健康寿命延伸のための提言35 提言のエビデンス3食事13

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第13回)を紹介します。 FAO(国際連合食料農業機関)のデータベース


学習障害107 運動が学習障害の改善に役立つ理由

運動をすることは酸素を体内に多く取り入れて、この酸素が脳に送り込まれることによって脳細胞の働きがよくなると説明されています。脳細胞は酸素を利用して、エネルギー源となるブドウ糖からエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が作り出されています。酸素不足ではエネルギー代謝も盛んにならないということですが、脳細胞の唯一のブドウ糖は飲食でブドウ糖が含まれる糖質を補っておけば、それで脳細胞にスムーズに取り


1日2食を充実させるという話の根拠

今の前期高齢者が子どもだったときのこと、テレビで見るアメリカの生活に憧れを持ち、朝から家族が大きなテーブルを囲み、その上の豪勢な食事を食べているシーンから、アメリカと日本の違いをまざまざと見せつけられていたといいます。この朝食シーンを持ち出して、「アメリカはパンを食べていたから、ご飯だけの日本に勝った」というような馬鹿げたことを真顔で話す大人がいて、それを今でも思い出すという人は多いようです。日本


記念日5月11日〜17日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 5月11日 全国ご当地スーパー協会が、ご(5)とう(10)ち(1)の語呂合わせで「ご当地スーパーの日」と制定。毎月11日は「ロールちゃんの日」(山崎製パン)、「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)。 5月12日 看護の日制定を願う会がナイチンゲールの誕生日などから「看護の日」と制定。團助が、ごま(5)どうふ(12)の語呂合わせで「永平寺胡麻豆腐の日」


健康経営は幸せになれる方法なのか

健康経営は、働く人の健康を重視した考え方で、これを推進しているのは厚生労働省ではなくて経済産業省です。ということは経営面で健康を取り上げているということですが、経済産業省は以下のように定義しています。 「健康経営とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の構造等の組織の活性化をもたらし、結果


自分でできるツボ療法が悪用?されたことがある

ツボ療法というと東洋医学の治療法であり、予防法としても使われています。ツボ療法を体験するには一般的には東洋医学の治療院などに行くか、専門家に来てもらうということになりますが、日本メディカルダイエット支援機構ではメンバーの専門家の協力のもとに「自分でできるツボ療法」を紹介しています。教えているというと、来てくれ、継続してやってくれという要望がきてしまうので、あえて紹介と言っています。 ツボ療法は経


発達栄養学107 脂肪は太りやすいものの多くのエネルギーとなる

同じだけの量を食べているのに太るということがありますが、それは食品に含まれている脂肪の量が大きく関係しています。三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質はエネルギー量が違っていて、1gあたりで比較すると糖質は約4kcal、脂質は約9kcal、たんぱく質は約4kcalとなっています。脂質は糖質の2倍以上のエネルギー量となっているので、脂肪が多く含まれていると、食べた量に比べて太りやすくなるのは当然の


健康寿命延伸のための提言34 提言のエビデンス3食事12

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第12回)を紹介します。 前回に引き続き、アメリカのNIH(Natio