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発達障害サポーター13 発達障害の“障害”の改善

発達障害は障害であるから治らないという考えがある一方で、改善のためのプログラムがあって、それを実施する専門家も多いのだから改善できるはずとの考えもあります。治ることがないのに改善の手法が実施されるわけはない、という声は発達障害児の保護者からよく聞かれることです。どちらが正しいかによって、発達障害がある人を支援する人の気持ちや態度にも影響があるのではないか、との思いもあります。 “治る”というのは


学習支援35 グレーゾーンの意味

発達障害ではグレーゾーンという用語が一般に使われていますが、これは正式な診断名ではありません。グレーゾーンは生活習慣病においては診断域に達していないもののリスクが高い境界域を指していて、予備群とも呼ばれています。 発達障害のグレーゾーンは、専門家によって発達障害の可能性が指摘されたものの、すべての診断基準を満たしていないことから、確定的な診断ができない状態を指している通称となっています。 グレ


Medical Diet35 乳酸を有効に活用する有酸素運動

運動をして筋肉の中で乳酸が多く作られると筋肉の動きが悪くなることについては前回、その仕組みについて紹介しました。乳酸そのものは疲労物質ではないものの、多く発生すると筋肉が動きにくくなって、いやでも身体を休ませないといけなくなります。乳酸は筋肉が激しく動くほど多く発生しますが、中でも筋肉を直接刺激する無酸素運動の筋トレでは発生量が多くなります。そのために運動後には乳酸を分解することが求められます。


脳の健康寿命42 コグニサイズのウォーキング

脳の活性化には脳トレとして、九九などの掛け算をする、100から7ずつ引いていくという方法があげられましたが、椅子に座ってじっとしているのではなく、身体を動かしながら頭も使う方法が認知症予防に効果があるということで、取り入れる人が増えています。このような運動に他のトレーニング(脳トレ)を組み合わせる方法はコグニサイズ(cognicise)と呼ばれています。認知を意味するコグニション(cognitio


発達障害サポーター12 自律神経調整で消化・吸収・排泄が変化

発達障害がある人は、自律神経の調整が乱れやすく、そのために睡眠のリズムが乱れることが指摘されていますが、それだけではなくて自律神経の調整が乱れると、消化、吸収、循環、代謝、排泄の一連の流れに影響が出てきます。交感神経には消化液(唾液や胃液、膵液など)の分泌を抑える作用があり、副交感神経には分泌を盛んにする働きがあります。通常では交感神経の臓器や器官の働きを高めて、副交感神経が抑えるようになっていま


日本人は冷えやすい体質

日本人の体質の研究は、メディカルダイエットの研究テーマの一つです。同じ方法を実施すれば同じ結果が得られるというメソッドは、健康づくりには強いコンテンツになることは充分に承知しての発言ではあるのですが、私たちの実践方法は、あれてメソッドとは呼んではいません。というのは、日本人を対象にしているといっても、身体の微妙な仕組みとメカニズムは単に日本人という国籍であれば、同じような反応をするわけではないから


Medical Diet34 乳酸は疲労物質なのだろうか

運動をすることによって発生して、身体にとってマイナスになるものとして活性酸素と乳酸があげられます。乳酸は細胞の中のミトコンドリアで糖質が代謝・分解されるときに発生するものです。ミトコンドリアの中に入った糖質のブドウ糖がTCA回路に取り込まれた後には、酸素を用いながら効率的に変化してエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が発生します。このときには完全燃焼のようなエネルギー代謝になることから余計


発達障害サポーター11 自律神経調整による代謝の変化

食事と運動、食事と入浴、運動と入浴のタイミングによって無理なく効果的にエネルギー代謝を高めるメディカルダイエットの手法は、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えを効率的に活用しています。 運動をすると交感神経の働きが盛んになり、代謝が高まります。このときには筋肉に蓄積されたエネルギー源のグリコーゲンが分解されてブドウ糖として血液中に放出されます。ブドウ糖が多い血糖値が高い状態になると、膵臓から


学習支援34 勘違いされやすいギフテッド2

発達障害と勘違いされがちなギフテッド(Gifted)は先天的に平均よりも高度な知的能力を持っている人を指す英語で、アメリカでは「同世代の子どもと比較して、並外れた成果を出せるほど突出した才能を持つ子ども」と連邦教育省が1993年に定義しています。 ギフテッドには、以下のような特徴があり、これだけを見ても注意欠陥・多動性障害と勘違いされるのが多いことがわかります。 ・集中力がない ・つまらない


脳の健康寿命41 脳によい適度な運動

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は生活習慣病の要因となるということで、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)は、できるだけ早く改善することが求められます。肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症は、どれも血管にダメージが与えられるもので、脳の健康ということでは血管性認知症があげられていますが、アルツハイマー型認知症にも影響が出ることも指摘されています。