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ポストコロナ「人は血管とともにオイル」3

コロナ後に健康度の回復を一気に進めるためには、血管の老化を防ぐためにオイル(脂肪)の摂取量を減らすことが重要となるわけですが、これは摂りすぎの人の話で、脂肪が不足してもよくないことが起こります。コレステロールは細胞膜の材料であるので、あまりに不足すると血管の細胞の老化を進めていくことになります。だから、血液中を通って全身にコレステロールを運ぶ役割をするLDLコレステロールが年齢を重ねると増えていく


脳の健康寿命9 認知症の原因

認知症の原因となる原因(病気)は、アルツハイマー型認知症の発症者が多いものの、他にもレビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症、甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、脳腫瘍などがあります。 発症者は、アルツハイマー型認知症が約50%、レビー小体型認知症が約20%、血管性認知症が約15%で、これらは三大認知症と呼ばれています。一般に認知症は治すことができないといわれているものの、


サプリ概論100 ミネラルの摂取量10

鉄は赤血球のヘモグロビンに多くあり、酸素を結合して全身に酸素を運ぶ作用があります。鉄には肉や野菜に含まれるヘム鉄と、野菜などに含まれる非ヘム鉄があり、ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収率が高くなっています。不足すると鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。 1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。鉄の女性の推奨量は年齢によって異なります。また、鉄は出血に


学習支援2 学習障害の特徴

学習障害は、全般的な知的発達には問題がなく、視覚、聴覚に問題がなく、さらに学習環境や本人の意欲にも問題がないにも関わらず、読む、書く、計算するなどの学習に必要な基礎的な能力に影響が出ている状態を指しています。その能力は一つだけでなく、複数の特定の能力について起こることがあり、なかなか習得できなかったり、うまく発揮することができないことによって、学業成績や日常生活に困難が生じています。 学習障害は


ポストコロナ「人は血管とともにオイル」2

血液検査で中性脂肪値、LDLコレステロール値が高いことが確認されると、医師や栄養士による食事の内容の指示や指導が行われます。血液中の脂肪が多いなら、食事の脂肪を減らせばよいのだろうと考えて、脂質制限をする人も少なくありません。しかし、脂肪を減らした割には、なかなか中性脂肪値もLDLコレステロール値も下がりにくいというのは事実です。 頑張った割に報われない結果となるのは、人間の身体に備わっている脂


日本人は脂肪摂取で血糖値が上がる

血糖値は血液中のブドウ糖の量を示す数値なので、血糖値が上昇するのはブドウ糖が含まれる糖質の摂りすぎが一番の原因と考えられます。二番目はブドウ糖を消費して減らすための運動不足です。日本人の食事は、ご飯が中心というのが国民的な伝統で、以前の食事はご飯の量が多くて、おかずが少ないというものでした。その時代には糖尿病の人は少なくて、糖質の摂取の割が減ってきた現在は糖尿病患者が約1000万人、その予備群が約


健康ウォーキング50 歩いて腸内環境を整えるときの条件

歩くと全身の毛細血管の血流が盛んになって、皮膚の温度が上がると同時に、腸の温度も上がります。皮膚と違って腸の温度の上昇は確認しにくいのですが、歩く時間が長くなるほど腸の毛細血管に送られる血液量が増えて、腸の温度も高まっていきます。腸内細菌の善玉菌は高めの温度で増殖しやすくなっています。それに対して悪玉菌は腸内が温かくても冷えた状態でも増えやすくなっています。 腸内が冷えていたら、悪玉菌が増えるの


発達栄養学202 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校9

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 ⑤展開(5時間) 〔主な学習活動〕 *地域または季節の食材やそれらを用いた調理のよさについて話し合う。 *事前のインタビューや広告などを基に、身近な地域で生産されている食材についてグループで調べる。 ・家の周りでは、○○


ポストコロナ「人は血管とともにオイル」1

“人は血管とともに”という言葉が出たら、それに続くのは“老いる”という言葉がくるのは常識的なところですが、今回のコロナ後を考えるために打ち出したのは“オイル”です。もとの言葉の「人は血管とともに老いる」は、医学教育の基礎を築いたアメリカの内科医のウイリアム・オスラー博士(1849-1919)が残したもので、国内外を問わず多くの医学者が健康の話をするときに引用しています。 血管が老化すると病気にも


発達障害者支援のための地方公共団体との連携

発達障害者支援法の第二条の二の「基本理念」には、国や地方公共団体(自治体)が発達障害者を支援する団体との連携を進めることが示されています。連携を進めるということは、発達障害者の支援を自治体に期待するだけでなく、民間の団体にも期待されているということで、自治体の協力を得ながら、市民活動として取り組むべきである、ということが示されています。 そのような取り組みをしようと考え、国や自治体にアプローチし