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注意欠如・多動性障害の教育的ニーズ
文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、注意欠如・多動性障害のある子どもの指導に当たって、教育的にニーズについて示しています。 ①早期からの教育的対応の重要性 注意欠如・多動性障害のある子どもについては、幼少期より気が散りやすく、じっとしていることができない傾向があり、忘れ物や紛失物が多いとしています。そのため、周囲の大人から行動を強く
感染拡大から考える「まごわやさしい」
新型コロナウイルスの感染拡大で学校が休校になり、外出自粛から子どもも親も家庭で食事をする機会が増えています。健康の維持に必要な食事と、できれば避けたい食事については以前から、いろいろな標語を用いて紹介されてきました。その中でも有名なのは「おかあさんはやすめ」で、これは、できれば避けたい料理とされていますが、子どもが好きなものなので、どうしても増えやすいメニューでもあります。 「お」はオムライム、
速歩と普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングの実践
インターバルウォーキングは、速歩と普通歩行を交互に繰り返す歩行法で、形態としてはウォーキングの延長ではあるものの、その目指すところは通常のウォーキングとは大きく異なることがあります。それは運動による間接的な健康の維持・増進ではなく、積極的な健康づくりの手法として歩くことの可能性を最大限に引き出すことであり、さまざまなアプローチに取り組んでいます。 日本ウオーキング協会では、健康ウオーキング指導士
感染拡大から考える抗がん治療と免疫低下
新型コロナウイルスに感染したときに特に注意しなければならないのは抗がん治療を受けている人だということが、女優さんの死亡をきっかけにして広く知られることになりました。 がん治療は手術、放射線、抗がん剤の3種類に大きく分けられますが、このうち免疫に大きな影響を与えるのは抗がん剤による治療です。抗がん剤は骨髄の機能を低下させることから白血球の好中球の数が減少します。抗がん性を使用すると、7〜10日で白
自閉症のある子どもの障害の状態2
文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、自閉症のある子どもの指導に当たって、自閉症の子どもの障害の状態について示しています。前回に続いて、行動に見られる特徴を紹介します。 ③行動に見られる特徴 (1)対人関係 視線が合わない、名前を呼んでも振り向かない、人を意識して行動することや人に働きかけることが見られないほど、人への関わりや人から
感染拡大から考える救命救急センターの受け入れ
救急車によって救急搬送される人は1年間に596万人以上もいます。このうち急病は約65%で、入院治療が必要な人の原因は心疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳血管疾患(脳梗塞、脳出血)が多くなっています。急を要する状態で運び込まれるもので、到着が遅れたら死亡率が一気に高まることになります。そのために、救命救急センターに到着したら、すぐに救命のための治療が行われます。 新型コロナウイルスの感染拡大によって、感
歩くことによる医療費抑制への挑戦
厚生労働省による日本人の生涯医療費(2017年)は男女平均で2700万円、男性が2600万円、女性が2800万円となっています。このうち半分ほどは70歳以降に使われています(男性53%、女性47%)。女性のほうが多いのは長生きであり、年齢を重ねるほど医療費が増えることを示しています。 運動の介入によって医療費を抑制する取り組みには多くの機関が参加していますが、その一つの一般社団法人スマートウエル
感染拡大から考える免疫と脂肪の種類
血流をよくすることは免疫の向上の重要な条件です。血流がよいと免疫細胞の流れが早くなり、それだけ外敵に対して早く対応することができるようになります。血流がよい状態は「血液サラサラ」と表現されますが、血液がサラサラの状態になるかどうかの条件の一つは血液中の脂肪の種類と量です。血液中の脂肪が増えるとドロドロ状態になって、これが血流を低下させると説明されています。脂肪は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大きく分け
自閉症のある子どもの障害の状態
文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、自閉症のある子どもの指導に当たって、自閉症の子どもの障害の状態について示しています。 ①状態の把握 医学的には、自閉症は、現在の状態に加えて、乳幼児期からの発達経過の状態を踏まえて診断されます。 自閉症に類似するアスペルガー症候群は、乳幼児期の状態を把握しただけでは判断がつかない場合もあります。
感染拡大から考える免疫抗体の種類と働き
新型コロナウイルスの感染拡大がメディアで伝えられる中で、免疫についての情報発信もあり、免疫を司っている免疫細胞のB細胞と抗体の関係について、多くの人が知るようになりました。B細胞の役割はウイルスを攻撃する抗体を作り出すことで、B細胞は武器工場とも武器を作る職人とも認識されています。PCR検査では多くの人の感染状況を調べることができないことから、これとは別に抗体の有無を調べる抗体検査が注目されていま