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「ブレイクする」は適当な表現か

ブレイク(break)は、壊す、中断する、離れるなど、使われる場面によって意味合いが違う言葉です。ボクシングでブレイクと言われたら選手はクリンチから離れなければなりません。テニスではサーブ権がある選手がセットを勝つことです。ビリヤードでは初めのショットです。音楽では音やリズムが一時的に止まった空白部分を指します。そして、なかなか芽が出なかったことが急に人気が出ることをいいます。最後の意味は「ブレイ


褐色脂肪細胞の活性化こそヒトケミカルの出番

前回の褐色脂肪酸の活性化については、各方面から意見や感想が寄せられました。褐色脂肪細胞は量が多いほど体脂肪の燃焼が進むものの、褐色脂肪細胞は増やせないので、活性化させるものとして香辛料やカテキン、DHAを摂るのがよいというテレビ番組に対しての感想を述べたものです。それに対して、活性化させるものを摂っているのに褐色脂肪細胞が充分に働いていない人は、どうすればよいのかという質問を受けていましたが、「そ


褐色脂肪細胞は鎖骨にあるのか

脂肪を燃焼させる働きがある褐色脂肪細胞についてのテレビ番組が放送されている最中に、他局のプロデューサーから問い合わせがありました。「褐色脂肪は鎖骨にあるのですか」という質問でした。褐色脂肪細胞が正しいのですが、番組で褐色脂肪と表現していました。褐色脂肪は褐色脂肪細胞の中に蓄積された脂肪なので、褐色脂肪細胞を使って進めることにします。 褐色脂肪細胞は肩甲骨の周りと、肩甲骨と肩甲骨の間、首の周辺、脊


専門以外は口にしないほうがよい、という話

専門分野のことになると詳しすぎるくらいに深いところまで知っている専門家が、一歩でも専門から離れると、とんでもないことを口にするというのは、よくある話です。専門ではない、よくわからないと言ってもよいはずなのに、メディアから取材を受けたり、テレビ番組や聴衆を前にすると言えなくて、「えいや!」で話してしまう先生がいます。メディア関係者から「こんな発言があったのですが、本当ですか」という質問があるのは、そ


本当に老けない食事術

日本メディカルダイエット支援機構の役員は、他の団体の役員も引き受けることがありますが、たまたま理事長、副理事長を含めた3人の理事が、同じ団体で理事を務めることになりました。その名も「ヒトケミカル研究会」という一般社団法人です。一般社団法人というのは、公益社団法人ではない社団法人が名乗るのですが、一般向けにヒトケミカルの活用法を広く伝えていくということでは一般社団法人という名称まで含めて、よいネーミ


本当なのか冗談なのかをチェックも仕事のうち

本人は冗談で言っているつもりなのに、聞いている方が冗談と思わず、これがきっかけで認知機能の低下がわかった、という話を前回したところ、これを見て、納得できるという反応がありました。いつもは即座の反応はネタ探しをしているメディア関係者に多いのですが、今回の反応はセミナーを開催している公益法人の事務局の方でした。講演者が話したことが冗談なのか、本当の話なのかを理解しておかないと、後になってトラブルを起こ


「お刺身ぶり」が通じない

日本メディカルダイエット支援機構の理事長が講演の中に入れ込んでくるギャグは、まず通じないということはなかったのですが、高齢者の中でも認知機能が低下してくると、ギャグをギャグとして感じてくれないことがあります。これが認知機能の検査の一つになるからと、連発してくれと言われることもあります。しかし、連発すると聞いている方は構えてしまい、検査の意味がなくなります。思いもしないところで、いきなり繰り出すので


健康によい食品も年齢を重ねると害になる

断定をしたがるのがメディアの特徴だけに、今回のテーマにあるように「害になる」と断定するような表現は本来なら慎むべきところでしょう。「害になることもある」と書かなければならないところを、あえて断定をしてみました。この文をきっかけに、メディアの問い合わせがあり、問題提起ができればと考えているからです。 健康によい食品といっても一時のブームで終わってしまうようなものではなくて、きな粉や納豆、朝バナナな


和食と洋菓子の組み合わせはよくない

糖尿病についての番組を企画しているディレクターから、「食事面での新しい切り口はないか」との問い合わせがありました。新しいと言われても、糖尿病の食事療法は過去に語られるだけ語られてきたので、正しいことだと患者に間違って認識されていることについて取り上げることを提案しました。それは、このコーナーでも述べていることで、「血糖値を上昇させるからとご飯の量を減らすのではなく、糖尿病は細胞がブドウ糖を充分に取


お酒が許される糖尿病患者の条件とは

糖尿病患者は間食の甘いものが禁止されるという話を前回したときに、お酒のほうが禁止は守られやすいという話をしたところ、すぐに雑誌の編集者から質問がありました。禁止されるといっても、中には許可される場合もあるということに反応したのです。糖尿病患者で、飲酒が許可されるのは、まずは血糖値のコントロールがうまくいっていることが大前提の条件となります。大前提が少しでも崩れていたら、絶対に飲酒は許可されません。