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果糖は太りやすいと誤解されている
果糖は太りにくく、脳を落ち着かせる作用があるものの、「果糖は脂肪を増やす」「果糖が多いフルーツは太りやすい」ということが言われています。果糖が脂肪を増やすというのは動物試験で確認されたことで、果糖を多く与えると肝臓で作り出される中性脂肪が多くなります。その結果から果糖が多いフルーツは太るという話につながっていきました。 しかし、この動物試験は、総摂取エネルギー量のうち20%を果糖で摂取するように
ダイエットのイライラ解消と神経伝達物質
神経伝達物質のセロトニンはアミノ酸のトリプトファンから体内で合成されますが、トリプトファンはブドウ糖と結びつくと優先的に脳に運ばれることもイライラの解消と関係しています。 セロトニンは生体リズム、睡眠、体温調整などに必要な生理活性物質で、脳内で生成されます。腸の蠕動運動にも関わり、過剰に分泌されると下痢を、分泌が少ないと便秘を引き起こします。セロトニンは腸内細菌の善玉菌が多い状態では腸内で生成さ
「糖尿病は認知症になりやすい」というのは本当か
「糖尿病は認知症になりやすい」というのは本当か 糖尿病の患者は約1000万人、その予備群は約1000万人で、合計2000万人という数字は国民健康・栄養調査の対象者の成人人口の約1億人から計算すると5人に1人となります。糖尿病は重大な状態でも、糖尿病予備群と言われると、そんなにひどい状態ではないと思いがちです。しかし、糖尿病としてカウントされているのは「糖尿病が強く疑われる人」であり、予備群の
果糖でもダイエットのイライラは解消される
果糖の糖度は砂糖の1.2〜1.7倍もあるわけですが、エネルギー量としては1g当たり約4kcalとなっていて、これは他の糖質と変わりはありません。甘い分だけ、少ない量の摂取で済むわけですが、ブドウ糖と果糖は脂肪を蓄積させる作用でみると、結果が大きく異なっています。 ブドウ糖が血液中に多くなると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには二つの働きがあり、一つはブドウ糖を細胞の中
甘いものを食べて空腹を抑える方法
ブドウ糖が多く含まれる糖質は、同じ量だけブドウ糖を摂っても、食品の加工の状態によってブドウ糖の小腸からの取り込まれ方は違っています。例えば、白米を炊いたご飯は粒状のために消化液によって分解されるまでに時間がかかります。それに比べて、米を粉にしてから固めた米粉(ビーフン)や米を蒸してついた餅は粉になったものが合わさっているので消化液によって早くブドウ糖に分解されます。麦の場合には、麦そのものを食べる
甘いものを食べてダイエットするための基礎知識
甘いもの(スイーツやフルーツ)を食べながらダイエットをするために、知っておいてほしい糖質とブドウ糖、中枢などの基本的な情報を伝えさせてもらいます。 糖質はエネルギー源の一つで、糖質のほかの脂質、たんぱく質を合わせて三大エネルギー源と呼ばれます。糖質は一般には糖類が多く含まれる、ご飯、麺類、パンなどを指します。また、砂糖などの甘味成分も糖質に分類されます。糖質はブドウ糖や果糖などの糖分が鎖状につな
フルーツとスイーツによる満腹感と空腹感の変化
食品に含まれる糖質は、胃から分泌される消化液(胃酸)によってブドウ糖に分解されます。そして、小腸から吸収されたブドウ糖は血液中に入り、全身を巡って間脳の視床下部にある中枢にも運ばれていきます。中枢の一つの満腹中枢は視床下部の下側にあります。血液中のブドウ糖の量が多くなると神経伝達物質のセロトニンによって刺激されますが、多くのブドウ糖が送られてくると多くの食品を食べたことが認識されて、これ以上は食べ
平成30年簡易生命表
厚生労働省から平成30年簡易生命表が発表になりました。平均生命表で発表された結果は、一般には平均寿命として発表されていますが、ここで発表されているのは平均余命です。平均余命は0歳の人、つまり今年生まれたばかりの人が、今の環境や経済状況などが変化しなかった場合に生きることができる推定の期間です。これによると、男性は81.25歳、女性は87.32歳で、男女ともに過去最高を超えました。昨年の平均余命は男
甘いものは甘味を感じにくくなると食べすぎる
甘いものを食べてダイエットする方法について情報発信する前に、紹介したいのは味覚についてです。舌が感じる甘味、旨味、塩味、酸味、苦味の5種類は基本味と呼ばれ、舌の表面にある味蕾によって感じています。基本味のうち食欲と最も関係しているのは甘味であり、砂糖やブドウ糖、果糖などのエネルギー源になるものを感じる味覚となっています。だから、甘いものには敏感に反応してしまうのです。 味蕾は舌の表面の舌乳頭と呼
ダイエットは甘いものを我慢するしかないのか
甘いものを食べると太るからと、まるで敵(かたき)扱いされることがあります。敵というのは巡り会わなければ敵討ちができないので、これを揶揄して「ダイエットに甘いものは敵なり、どうか敵に巡り会いたし」と言われたりもします。甘いものはダメだ、禁止だと言われて、それに従うことができれば、ダイエットは、それほど難しくはないのかもしれません。しかし、甘いものほど、おいしさを強く感じて、強く求めてしまうものです。