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卵は何個でも食べて大丈夫なのか

講習会のQ&Aコーナーで、卵のコレステロールの話になり、「昔は1日に1個に制限と言われたのに、今では何個でも食べてよいというのは本当か」という質問がありました。コレステロールの1日の摂取上限値は「日本人の食事摂取基準2015」から廃止されました。だから、本当というのが答えですが、コレステロールが含まれる食品を食べ続けても健康が維持できるのかということになると、必ずしも正しい情報だとは言えないのも事


糖と脂肪の関係は紙と木かマッチと木か

エネルギー代謝の主役は糖(ブドウ糖)と脂肪(脂肪酸)です。ブドウ糖も脂肪酸も細胞の中にあるエネルギー産生器官のミトコンドリアに取り込まれて、代謝によってエネルギーが作り出されています。代謝には時間差があって、ブドウ糖はすぐに取り込まれてエネルギー化されますが、数分で終了してしまいます。ウォーキングなどの有酸素運動をした場合に「10〜15分間はブドウ糖が主に燃焼される」と言われるのは、そのためです。


ドライフルーツが甘いのは砂糖のせいなのか

フルーツはブドウ糖よりも果糖が多く含まれるので、甘くても太りにくいと考えられています。考えられている、と書いたのには複数の理由があります。その一つは最近のフルーツは品種改良によって甘くなっていて、それだけブドウ糖が増えています。次に、果糖は摂りすぎると体内での中性脂肪の合成が進むので、これは太る原因となります。その次にあげられるのは、砂糖の使用です。 砂糖を使うのは、甘くして食べやすくするのが一


バターコーヒーダイエットで太った人がいる

バターコーヒーは、普通に飲むだけでやせられるというので人気になっているのですが、このバターコーヒーダイエットに挑戦して、かえって太ったという方に相談されたことがあります。やり方が間違っていたのか、自分の体質のせいなのかという質問もありました。体質というか、肥満遺伝子のタイプによって違いが出ることはあるのですが、よくよく内容を聞いてみると、間違いをしていたことがわかりました。 バターコーヒーという


朝食を食べる理由はブドウ糖とビタミンB群の補給だけか

人間は朝食と夕食を食べてきたという歴史的背景から、脳の唯一のエネルギー源の保持時間が15時間なので朝食抜きはエネルギー不足になること、エネルギー代謝のために必要なビタミンB₆とビタミンB₁₂は体内で12時間ほどしか保持されないので朝食抜きは代謝の低下につながるということを紹介してきました。その二つだけでも朝食を食べなければならない理由としては充分とは思えるのですが、睡眠に関わる講習会のときにメラト


睡眠学習は寝ている間に学習することなのか

子供のころ、といっても、もちろん年代によって大きく異なります。日本メディカルダイエット支援機構の主要メンバーの50年前の話になりますが、“睡眠学習”が流行ったことがあります。流行ったどころか、親の教育熱心のために大学受験を控えた高校生までやり続けたと話すメンバーもいます。睡眠学習は、寝ている間に覚えたいことをテープレコーダー(今は懐かしい)で流しておくことで、その内容が意識をしていなくても脳に刻み


人間は寝るために活動をするのか

どちらが先かという話は“鶏と卵”が代表的なものですが、どちらが重要かという話で、よく取り上げられるのは“人間は働くために食べるのか、食べるために働くのか”という言葉です。グルメ代表の方だと当然のように食べるために働くというのが答えだと主張しますが、本来は生きるためのエネルギー源を得るために食べるしかない、美味しいものを食べると消化も吸収もよくなって、身のための大切な栄養源とすることができます。どち


運動をすると体内で作られる純粋な代謝水

運動をするときには水を飲んでおかないと熱中症の危険性が高まります。運動時だけではなくて、朝の目覚めのときにもコップ1杯の水は必要とされます。これは1日の3分の1もの時間になる睡眠中に蒸発する水分があり、それを補っておかないと全身の細胞の働きが正常に保たれなくなるという意味でも言われます。朝の1杯の水は腸の働きをよくする効果もあります。これは冷たい水による胃の刺激が大腸を働かせる“胃‐大腸反応”によ


初めて出会った人も遠い親戚かもしれない

ウォーキングのための座学講習を日本メディカルダイエット支援機構の理事長が行いました。暑い季節に屋外でウォーキングをすると健康づくりどころか、むしろ身体を傷めることにもなりかねないので、暑い季節には歩くことの意義を学んでもらい、夏の暑さが納まってから本格的に歩いてもらおうということです。ウォーキングの意義のほかに、ウォーキングと食事、入浴との関係など効果を高める方法まで入れてしまったので詰め込みすぎ


毎日できるがん細胞には免疫で対応

1兆に対して5000という数字は随分と少ないと感じます。この割合は何を示しているのかというと、「1日に体内の細胞の入れ代わりの数に対する、がん細胞の発生数」です。体内の細胞は約60兆個とされているので、毎日60分の1が新しくできて、その代わり60分の1の1兆個が壊されて入れ代わっているということになります。その1兆個に対して5000個のがん細胞というのは、人口に例えると2億人に1人ということになり