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加齢が副交感神経の働きを低下させる

交感神経は身体を興奮状態にさせて活発に活動をさせる働きがあることから、加齢によって、あまり機能が低下することはありません。それに対して副交感神経は加齢による低下がみられます。男性は30歳を過ぎたころから、女性は40歳を過ぎたころから大きく機能が低下することが確認されています。そして、年齢を重ねるほど副交感神経が働きにくくなっていくようになります。 自律神経と性ホルモン分泌は深い関係があります。男


子どもの脳の発達に糖質制限は影響するのか

発達障害が知られるようになってきてから随分と経過して、それも子どもの10人に1人の確率で発達障害児がいることがわかってからというもの、書店でも“発達障害”のコーナーが設けられるほどになりました。それだけ書籍が売れる環境ということなのでしょうが、コーナーが広がれば広がるほど、「こんな内容の本が置かれていてよいのか」と考えさせられるものも並んでいます。それは糖質制限の書籍が次々に登場したときに感じたこ


発達障害の食事以外での過敏な反応

発達障害は五感で苦手なことがある、苦手を通り越して受け入れられないことがある、と食事を例にして説明しましたが、食事以外での感覚、つまり味覚以外の触覚、視覚、聴覚、嗅覚についても発達障害の理解のために紹介します。 触覚では、触ることができないものがある(のり、ねんど、スライム、たわし、毛糸)、服の着心地にこだわる、苦手で着られない服、靴下、靴、帽子がある、手がベタベタしたり手が水で濡れることをとて


喫煙とストレスの深い関係

ストレス解消のために喫煙している、と答える人は少なくありません。タバコを吸うとイライラ感が弱まる、集中力が高まると感じていると話をする人は多いのですが、これは喫煙本数が多く、喫煙期間が長い人に多くみられます。しかし、喫煙者がイライラを強く感じるのは中毒症状であり、喫煙によって低下している集中力が普通の状態に戻っただけであり、喫煙のプラス効果にも疑問が抱かれています。 喫煙するとシャキッとするとい


発達障害の食事のこだわりは理解されにくい

発達障害は医学の診断でも法律でも使われているので、あえて使うこととしますが、発達障害の子どもには特徴的な感覚の偏りがあり、中でも感覚過敏と感覚鈍麻が大きな特徴としてあげられています。五感(味覚、触覚、視覚、聴覚、嗅覚)の偏りは、発育につれて神経発達が進む中で、初めのうちが抵抗感があることも普通なら五感の慣れから受け入れられるようになるものです。例えば、味覚の酸味や苦味は有害な物質として判断されるこ


発達障害とメディカルダイエットの関係性

日本メディカルダイエット支援機構が発達障害の支援に取り組んでいるのは、メディカルダイエットの研究が発達障害をきっかけに始まったという経緯があります。 小児肥満に対する食事指導のチームに加わったときに、通常の食事指導が通じない子どもがいました。今にして思うと、発達障害児と推定される割合とほぼ同じ10%くらいでした。 小児肥満は成長期に体脂肪のコントロールをしないといけないことから、通常の食事療法


自律神経とストレスの深い関係

自律神経の調整がスムーズに運ばれていれば、状況に合わせて交感神経と副交感神経が切り替わっていくのですが、多くの人は交感神経が優位に働きすぎて、副交感神経が劣位になっています。その一番の理由としてストレスがあげられています。 ストレスは心身にかかる負担のことと一般には言われていて、実際にはストレスの原因になるストレッサーに対する身体の反応を指しています。精神的なストレスと身体的なストレスに分けられ


交感神経と副交感神経が身体を調整している

交感神経と副交感神経の働きの違いは簡単に示すと、交感神経は機能を向上させるアクセル、副交感神経は機能を抑制するブレーキに相当します。ということで、交感神経は身体を活動的にさせるものであるので、分泌や収縮は盛んにさせる働きをするのが原則となっています。ところが、胃と腸は逆に副交感神経によって盛んになっています。そして、交感神経のほうが抑制の働きをしています。まったく逆の働きをしているのは、交感神経は


自律神経の調整が乱れると何が起こるのか

人間の身体は、さまざまな機能調整によって正常な働きが保たれていますが、中でも自律神経による調整が最も大きな影響をもたらしています。自律神経は、環境や身体の状況に応じて、本人の意思とは無関係に自動的に働き、体内を常に最良の状態に保ち続けるための神経となっています。暑いときに汗をかいて体温の上昇を抑えるのも、運動をしたときに心臓の鼓動を早くして筋肉に大量の酸素を送るのも、食後に胃腸の働きを活発にして消


活性酸素研究の始まりは赤ワインかココアか

“活性酸素”という言葉が知られるようになったのは、赤ワインのポリフェノールからだと認識している人が多いようです。しかし、その2年前にチョコレートとココアのポリフェノールが活性酸素を消去する抗酸化作用について発表されていて、メディアでも取り上げられました。しかし、赤ワインを販売した会社のようには、ココアの販売会社が頑張らなかったことから、抗酸化の名誉を赤ワインに取られてしまったというのが食品業界に共