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栓抜きは栓を抜いていない

旅先で、ご当地の瓶ビールを販売していましたが、瓶(ビン)ビールは一部のものを除くと指では開けられません。新幹線の駅で「栓抜きもついています」と表示して瓶ビールを販売していたので、思わず買ってしまいましたが、よくよく考えると“栓抜き”というのは正しくない呼び名です。栓というのは詰めて使うもので、飲み物でいえばワインのコルク栓が栓です。だから、コルク栓を抜くためにコルクスクリューという回しながら栓に入


「歩けば健康」か「歩けるから健康」か

歩くことの健康効果について、ウエルネス科学の研究者の大学教授にインタビューしたときのこと、理屈が次々に出てくることを期待していたら、「歩けば健康になれるのだから理屈なしで、とにかく歩けばよい」と言われて驚いたことがあります。理屈ではなく、まずは歩いて健康になって、それから必要ならば理屈を知ればよい……という大局的な話かと思ったら、そうではなくて、本人が健康になればいいじゃないかという考えに「?」が


和菓子より洋菓子が太りやすい理由

日本の伝統的な菓子は和菓子と呼ばれています。和菓子の上生菓子は餡を中心とした材料を用いて芸術性も盛り込んで作られた甘い菓子で、これを和菓子の頂点として干菓子から煎餅、おかき、あられなどの米菓まで、さまざまな種類があります。共通しているのは糖質で作られていることです。糖質にはブドウ糖が多く含まれます。ブドウ糖の名称については果物のブドウから初めて発見されたから名付けられたことを以前にも紹介しましたが


気になるところだけやせることは可能か

やせたいという人がいると、私たちは全体的に体脂肪を減らして、ほっそりとさせることを考えます。そのために、この人には、このダイエット法を、この方法で、というプログラムを提示します。ところが、ダイエットを希望する人から、「そんなに期間をかけなくてよいので、部分やせさせてもらえれば」と言われることがあります。全体やせよりも部分的になら範囲が狭いので簡単だろうということなのでしょうが、部分やせのほうが大変


有害物質の危険性は頻度で高まる

危険性があるものは一切摂らないというのは正しい判断なのか、過剰な反応なのかということがメディア関係者との対話の中でよくテーマにのぼります。危険性があることが確認されているものといっても、どれくらいの量と期間かによって健康被害の程度は大きく違ってきます。1回だけで被害が出るようなものでなければ、量が少なくて、使う回数が少ない、もしくは食べる回数が少なければ絶対に摂ってはダメということは言いにくいわけ


荷物を担いで正しい歩行姿勢を身につける

少し前屈みの姿勢で歩行すると前進のための勢いがつきやすくなって足の力が路面に伝わりやすく、腕を大きく振ることができる上に、腹筋と背筋が締まって、上半身と下半身の動きを安定させることによって効果的に前進することができるようになります。前に、正しい歩行姿勢を覚えるにはコツがあるので体験しないとわかりにくいということを書きましたが、「その方法を言葉で伝える方法はないのか」ということをネット関係者から言わ


ダイエットと便秘の関連性

ダイエットに取り組んで食べる量が減ると、どうしても便通が悪くなりがちです。便のうち80%ほどは水分で、残りの20%のうち約3分の1ずつが食べカス、剥がれた腸粘膜、生きた腸内細菌かその死骸となっています。カスは食品のうち腸から吸収されなかったもので、その多くは食物繊維が占めています。食物繊維が多く含まれたものを食べていれば便の量は増えていき、食物繊維の量が少ないと便の量が少なくなって便通が悪くなるわ


大人の粉ミルクはダイエットに適している

赤ちゃんのための粉ミルクを大人にも飲んでもらおうというので乳業メーカーなどが大人用の粉ミルクを開発しています。そのことを紹介したところ、「大人というのは何歳からのことか」、「まだ大人とは言えない10代の成長期が飲んでもよいのか」という質問が来ました。赤ちゃん用の粉ミルクといっても、誕生時から離乳食が始まるまでの6か月間に使用するものと、離乳食を食べ始めてから使うものがあります。私たちがすすめている


三大ヒトケミカルのうち若い人に必要なもの

三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10については何度も説明してきたので、だんだんとメディアの方からの質問は減っていたのですが、雑誌記者から、これまでにない質問がありました。細胞のミトコンドリアの中のエネルギー代謝に必要な三大ヒトケミカルは体内で合成されているもの、加齢によって減少していって、これが代謝の低下を起こす原因となっていることを紹介して、だから中高年以降はサプリメ


気のせいでも健康食品に効果はあるのか

健康食品は機能性食品と呼ばれていた時代があります。そのときに「機能性食品は“うの字”がいらない」と言われたことがあります。日本メディカルダイエット支援機構の理事長は当時の厚生省のお役人から言われた「うの字はいらない」というのは「気のせい」ということだと気づきましたが、すでに機能性食品はエビデンス(科学的根拠)に裏づけられたものが登場していたので、実は気のせいのものと機能性のものがあることは承知して