

最新情報
鯛は腐る前がうまいのか
「鯛(タイ)は腐っても食べられるのですか」と質問されたことがあります。健康セミナーで肉の脂と魚の油の違いについて話をした後の質問コーナーでのことです。これは“腐っても鯛”という諺(ことわざ)から「腐りかけでも食べられるのか」ということは文章にしたことがありますが、腐っても食べられるのかということは考えたことがありませんでした。結論から言えば、“腐ったら食べられない”です。これは鯛に限った話ではなく
塩分の摂りすぎで細胞の働きが低下する
体内の60%ほど水分だと言われています。そんなにも多いのだから運動で汗をかいても、問題はないのではないか、という質問を健康セミナーで受けたことがあります。それと同じ質問を新聞社の記者からされたこともあります。体重が60kgだとすると、その60%なら36kgになる計算なので、2リットル(2kg)の水分が失われても5%ほどの量なので、大したことはないと考えるのかもしれません。 しかし、体内の水分のう
塩味がおいしいから摂りすぎる
おいしいものとして甘いものと脂肪が多いものを、これまで取り上げてきましたが、もう一つ忘れてはならないのは塩味です。昆布や鰹節で出汁(だし)をとっても、これに塩味が加わらないと本当のおいしさを引き出すことはできません。塩分の摂りすぎは血圧を上昇させることから、おいしい塩味を我慢している人は少なくありません。 加工食品を買うときには塩分量が表示されているので、見比べて塩分量が少ないものが選ばれる傾向
なぜおいしいものは食べ過ぎるのか
生活習慣病の予防・改善のために栄養指導を受けると、必ずといっていいほど制限されるのが“おいしい”ものです。おいしいは「美味しい」とも書かれますが、美味の食品・料理は、どうしても食べ過ぎになりがちです。おいしいものを、ついつい食べてしまう生活習慣が生活習慣病を引き起こすとみられているわけですが、この生活習慣病という名称は、100歳を超えても現役医師として活躍して105歳で亡くなった日野原重明先生が命
豚肉と牛肉の脂肪酸の違い
肉まんは中華饅頭の具として肉が入ってるものですが、「肉まんなのに豚肉じゃないか」と話している人がいました。これは関西出身の人なら、あるあるの反応で、関西では“肉”といえば牛肉を指します。だから、豚肉を使ったものは、わざわざ「豚まん」と言わないと、牛肉じゃないのかとツッコミをされます。豚まんで有名な551蓬莱のサイトを見ると「豚まん(肉まん)」と書かれています。かつては551蓬莱では牛肉入りの肉まん
中国が高齢化率30%になる日
高齢化が最も高いのは日本です。今は国民の30%には達していないのですが、これは男女平均の話で女性だけに30%に達しています。男女平均で30%に達するのは2020年と予測されています。このことは日本国内にとっては大問題ですが、世界的に見ると大きな問題は指摘されていません。高齢になると外出が減り、消費金額も減り、その分だけ医療費や介護費に回る分が多くなっていくわけですが、日本の高齢化は徐々に進んでいて
大陸系の方は体温が高い
身体が冷えやすい日本人には温泉は絶好の身体を温める機会です。温泉は低めの温度であっても身体が温まりやすく、冷めにくくなっています。その理由については以前に紹介しています。紹介はしているものの、過去の文章から探し出してくれというのは無責任とも言われかねないので、ここで簡単に振り返ると、まずは家庭の浴槽よりも深いことによる水圧の深さです。深いほど水圧が強くかかるようになって、特に下半身の血管が圧迫され
“稼ぐ力”が自治体から求められる
公的な事業や公共団体の仕事を受けるとき、以前だったら「損だけはしないようにしてください」と、本来なら仕事を出す上の立場の役所や団体から言われたものでした。公(おおやけ)の金、つまり税金を使うのだから、「儲けろとは言わないが、少なくとも損だけはしないようにしてくれ」という意向を伝えられても、実際に損をしないことだけに気を使っていれば“成功”と言われた時代があったものです。 ところが、今では、損をし
腕を横に振って歩く原因
歩くときには腕を前後に大きく振って、というのは西洋式の歩行法で、日本人には合っていない歩行法だと考える人もいます。長い江戸時代が終わり、明治時代になって持ち込まれた軍隊式の歩き方である、とうようなことを言う人もいます。私たちは日本人の体質を研究していて、体質に合った生活法による健康づくりを提案しています。それもあって、日本人に適した歩き方について聞かれることもあります。 以前の日本人は腕を大きく
多彩な歩き方ができるポールのパッド
ノルディックスタイルのウォーキングは、ポールを後方に突いて勢いよく前進するノルディックウォーキングと、ポールを前方に突いて身体を安定させて歩くポールウォーキングに大きく分けられています。ノルディックウォーキングをアクティブ、ポールウォーキングをディフェンシブと呼ぶこともあります。 ノルディックウォーキングは北欧でクロスカントリースキーの夏場のトレーニングから始まったこともあり、スポーツ感覚で身体