食生活チェック表には、より正確な判定と指導ができるように、生活習慣病のチェックも判定項目に入れています。これは生活習慣病の患者や予備群の人にとって、摂りすぎを控えるように指導される食品を示すのが一つの目的となっています。
生活習慣病のリスクを高める食品は減らすのが原則であっても、減らせば解決するということではありません。実際に生活習慣病で治療をしている人の場合には、栄養指導に従って注意をしている結果ということもあるので、そのことについて食事内容と生活習慣病について照らし合わせながら会話ができるツールとしています。
生活習慣病は医薬品を使う段階まで進んだからといって、食事に注意しなくてよいというものではありません。生活習慣病の多くは、食事の改善が治療の前提となっています。中でも糖尿病は食事療法と運動療法が前提となっていて、その両方が実施された上で、まだ数値(血糖値とヘモグロビンA1c)が改善されていないときに医薬品(血糖降下剤)が処方されます。
医薬品を使っているから、もう安心して好きなものを、好きなだけ食べてもよいというわけではないのです。それなのに、生活習慣病の予防のために心がけなければならないことを、医薬品を飲んでいるからと安心して、元の通りの食生活にしている人がいるのも事実です。
血糖値が高めでも治療の範囲まで進んでいない糖尿病予備群では食事療法が実施されていないことはあっても、糖尿病と指摘された人は治療が必要で、食事療法の指導もされているはずです。指導をされて、その通りに実施している人がいる反面、指導をされても実施していない人がいるのも事実です。
食生活チェック表の結果を見ながら、指導をされているのか、指導通りにしているのかどうかなどを聞きながら、実際の食事内容についての指導をすることになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)