消費のための運動時間が短くて済むスイーツ

甘いものを食べて、いつもよりもエネルギー摂取量が増えたら、その分だけウォーキングなどの運動をしてエネルギー消費量を増やすのが一番の対応です。お菓子のエネルギー量が高いものを食べたら、歩く距離と時間を長くしなければならないことになります。できることなら運動はしたくないという人は、甘いものを食べるならエネルギー量が低いものを選ぶべきです。
砂糖と脂肪が使われた洋菓子よりも砂糖が中心の和菓子のほうがエネルギー量は低く、ショートケーキやミルフィーユのように脂肪が多いもののほうがエネルギー量は高くなっています。同じケーキでもシフォンケーキは脂肪が少ないのですが、1食分を食べれば1時間以上も歩かなければならないほど、実はエネルギー量が高いのです。
和菓子で高エネルギー量となっているのはあんこで、最中(もなか)よりもどら焼きのほうがエネルギー量は高く、あんこが使われていても串だんごのほうがエネルギー量は低くなっています。同じ串だんごなら醤油味のほうが低くなっているものの、これでも30分ほど歩いて消費できる量です。
甘くてもエネルギー量が低いのはドライフルーツで、プルーンなら2粒を食べても、5分も歩けば消費される程度のエネルギー量でしかないので、安心して食べることができます。ドライフルーツというのは、乾燥(dry)と果物(fruit)を組み合わせた和製英語で、英語ではdried fruitといいます。果物を乾燥させて保存性を高めたもので、食物繊維が多く、噛みごたえがあるためにダイエット効果があります。果物に多く含まれる果糖が凝縮されていますが、果糖は血糖値を上昇させず、消化にも時間がかかるために空腹を感じにくくなっています。

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