077 バナナ型の肥満とバナナの関係性

バナナ型の肥満は、リンゴ型とも洋ナシ型とも違った特徴があります。糖質が脂肪に変わりやすいわけでもなく、脂肪が蓄積されやすいわけでもないので、むしろ太りにくくなっています。しかし、筋肉量が少なくて代謝が低いので、食べ過ぎや運動不足が続いて太ってしまったときには、なかなかやせないという特徴があります。全体に細い体型ということで、その名がつけられています。このタイプには糖質と脂質の摂取量を減らしぎみにするというダイエットの基本を守ると同時に、筋肉を増やせるようにたんぱく質を多めに摂ることがすすめられます。
筋肉を増やすためには、たんぱく質が充分に消化されてアミノ酸に分解される必要があるわけですが、バナナには消化酵素が多く、たんぱく質の吸収促進が期待されています。
バナナが甘いのは糖質が5分の1も含まれていて、リンゴや洋ナシの2倍ほどになっています。ブドウ糖が果糖よりも多いので、血糖値を上昇させやすく、バナナはブドウ糖で太りやすいリンゴ型には向いていないと言われています。
バナナ型の肥満の予防と改善には、バナナを多く食べればよいというのではなくて、適度な量を食べておくのがよいと言えます。