078 体重を毎日計るだけでやせられる

日本メディカルダイエット支援機構はダイエット調査を依頼されることがあります。運動によるダイエット効果の測定を得意としているのですが、たまにダイエットに効果があるという食品やサプリメントの有効性を確認するための調査の依頼もあります。運動の調査にしても食品の調査にしても協力者への謝礼の費用がかかるうえに、血液検査の費用もかなりかかります。というのは、血液検査は病気の検査として実施するときには医療保険が使えるので安く済むのに対して、病気の検査でない場合には医療保険が使えないので、1回あたり1万円ほどもかかります。
実施する前後で1回ずつであっても10人に実施すると20万円、比較検査をする場合には、その2倍がかかります。これが検査だけでもかかるので、謝礼と事務局費を加えると100万円を超えるのも普通のことです。血液検査では血糖値や中性脂肪値などダイエットに関わる項目の検査が行われるわけですが、検査数値の結果をよくするための方法があります。それは毎日、起床後と就寝前に体重測定をすることです。
例えば1か月間の調査期間で、調査前と調査後に、つまり1か月後に測定するのと、毎週測定するのとでは頻繁に測定したほうが体重も体脂肪も減ります。体脂肪は体内に蓄積される脂肪のことで、主には内臓脂肪と皮下脂肪に分けられます。体内の脂肪の割合は体脂肪率と呼ばれます。体脂肪率を測定することで肥満の度合いがわかります。
ダイエット調査で毎日2回測定して、それを折れ線グラフで記録すると、さらに下がって、血液検査の結果もよくなります。これは数値の変化を目の当たりにすると、自分の生活を気づかうようになって、自然と食べる量が減ったり、運動量が増えていくからです。これは自分がダイエットをするときには有効に活かすことができます。しかし、ダイエットの効果を示された場合には、どんな体重測定などをしたのかを知っておかないと、データにだまされてしまうことにもなるのです。