ウォーキングは長めに歩くこと、早歩きをすることによって脂肪燃焼の効果があがることはわかっていても、実際にやるとなると、毎日続けるとなると、誰もが実施できるというものではありません。特にネックとなっているのは一定の時間がかかるということです。10分くらいの時間は取れても、30分以上を歩くとなると案外と大変です。
そこで日本メディカルダイエット支援機構が提案しているのが坂道の活用と、荷物を背負ってのウォーキングです。私たちのモットーは「無理なく無駄なく」です。無理をすることなく、ということは続けやすくて、効果が高まりやすい方法を常に研究しています。その中で生まれたのがカロリー係数と坂道係数の活用です。カロリー係数は日常生活のエネルギー消費の強度を通知化したもので、係数が高いものほど同じ時間の活動であっても消費エネルギー量が高まります。
活動による消費エネルギーは「活動係数×補正係数×体重(kg)×時間(分)」で計算されます。体重が50kgの女性が分速100mで30分の歩行をした場合には「0.1083×0.959×50×30」となって消費エネルギー量は155.790kcalとなります。補正係数は性別と年齢による代謝の差を反映させていて、男性のほうが女性よりも高く、年齢を重ねるほど減っていきます。
体重が多いほど、体を移動させるために多くのエネルギーが必要になるわけですが、荷物を背負って歩けば体重が増えたのと同じようになります。20代の女性が分速60mで荷物を背負って30分間歩くと1kgについて約15kcalの消費エネルギーが増えることになります。「0.0534×0.959×1×30」となり、4kgの荷物を背負って1時間歩けば120kcalの消費エネルギー量のプラスとなります。
坂道(上り坂)を歩くと筋肉に負荷がかかり、消費エネルギー量が高まります。平らな道を歩いているときの係数を1とすると、傾斜が1%増すたびに係数は0125ずつ高まっていきます。傾斜の1%は100mで1mの高さに達する角度です。ウォーキングをするときには坂道をコースに入れるのが、より効果が高まる方法ということです。