098 背中に皮下脂肪がたまっていく

太り方には順番があって、まず内臓脂肪がたまっていって多くなると次に皮下脂肪がたまっていきます。皮下脂肪がたまる量には限界があって、それを超えると、さらに内臓脂肪がたまっていきます。これは男性も女性も同じなのですが、女性は40代に脂肪細胞が増えることができるという特徴があります。増えやすいのは皮下脂肪ですが、あまり下半身の皮下脂肪は増えていきません。では、どこに脂肪(中性脂肪)がつくのかというと背中です。中高年の太っている女性を見ると、背中が大きく丸くなっている人が目立ちます。これは背中の皮下脂肪が増えた結果です。
背中につく皮下脂肪にも限界があって、それ以上の脂肪がたまるときには内臓脂肪となります。内臓脂肪が多くなると、おなかが丸くなってくるのは男性の特徴のように思われがちですが、女性も中高年になって激しく太ると、男性型の肥満となってくるのです。
このような姿にならないようにするためには、もちろん食べすぎないこと、運動不足にならないことも大切です。それと並んで大切なことは、若いときに肥満と呼ばれるほど太らないことです。若いうちに太ると脂肪を多くたくわえておけるように脂肪細胞の数が増えます。増えた脂肪細胞は減ることはなくて、脂肪が入るところが多くなったことで蓄積量が増えて、減りにくくなります。そんなことにならないようにするためには、途中から対応するのではなく、スタート地点で内臓脂肪が増えすぎてしまわないように食事と運動を気づかうところから始めることが大切だということです。