コンビニの食事は、どうしても糖質(炭水化物)と脂肪が多いので、ダイエットを心がける人は糖質と脂質の吸収を抑えたいと考え、その作用があるダイエット茶を一緒に購入することがあります。ダイエット茶といっても特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品なら、どれくらい吸収が抑えられるかのエビデンス(科学的な評価結果)が示されているものの、ウーロン茶などのダイエット効果は明らかではなく、これらのお茶でダイエット効果を得ようと考えるなら、みそ汁を飲んだほうがよいこともあります。
みそ(味噌)の原料の大豆には糖質と脂質を燃焼させるビタミンB群が含まれ、腸の働きを整えて余分な脂肪の吸収を抑える作用がある大豆サポニンも含まれています。また、大豆ペプチドには代謝を高める作用もあり、さらに女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンも含まれています。家で作るみそ汁と違って、コンビニのみそ汁には具は多くはないのですが、豆腐の材料も大豆なので、みそと同じような効果が期待できます。
みそは大きく赤みそと白みそに分けられます。赤みそには色素成分のメラノイジンが含まれ、腸の状態を整えるとともに抗酸化作用があります。白みそには麹が赤みその2倍ほども使われ、酵素も多く含まれているので、空腹感を抑える作用は赤みそよりも強いといわれます。
わかめなどの海藻には水溶性食物繊維が含まれていて、糖質の吸収をゆっくりとさせる作用のほか脂肪の一部を吸着して吸収されにくくする作用があります。なめこなどのキノコにも水溶性食物繊維が含まれています。1杯で摂れる量は少なくても、毎日の積み重ねでダイエットを補助することができます。
インスタントみそ汁のダイエット効果を高めるために、みそ汁にプラスで入れる乾燥わかめを持ち歩いている人もいます。わかめは水分を吸うと大きく膨らみますが、これは水溶性食物繊維が多く含まれているからです。量が多いほうが糖質の吸収を遅くするとともに、脂肪の吸収量を減らすことができます。キノコにも水溶性食物繊維が含まれていますが、ダイエット効果ということでは脂肪を燃焼させる作用があるビタミンB群も含まれています。また、ビタミンDにはカルシウムの吸収を高める作用があり、カルシウムが多いと脂肪の合成が減りやすく、ダイエット中のイライラを抑えやすくなります。