100kcal単位の摂取エネルギー量は計算しやすく、これを減らすときにも目安量がはっきりとしているので簡単に対応できます。主に糖質を摂取する目的の主食では100kcalの量は、ごはん1/2杯、もち1個、パン10枚切1切れ、そば1/3玉、うどん1/3玉、スパゲティ1/2カップとなります。パンは関西エリアに多い5枚切り1切れが200kcalとなり、ご飯茶碗1杯分に相当することがわかります。ご飯は茶碗1杯を食べると200kcalですが、麺類だと1玉は300kcalとなることもわかります。
主菜はたんぱく源の摂取を目的としたもので、100kcalの量は肉1切れ、魚1切れ、卵1個、豆腐半丁、牛乳1カップとなります。100kcalだけ摂取エネルギーを増やすためには、どれだけの量を増やせばよいのかがわかります。副菜はビタミン、ミネラルの摂取が主な目的で、100kcalの量は野菜3皿とみそ汁1杯となります。野菜(サラダ)1皿と、みそ汁1杯は25kcalで計算されています。また、果物(りんご小)では1個の分量です。
これだけの情報で100kcalを判別しにくいという人のために、手を使った100kcalの簡単な目安の付け方を紹介します。肉と魚は手の厚さで、手のひら半分(指4本分)となります。卵は手で軽く握れる空間が卵1個分となります。豆腐は手を握ったグーの大きさで、果物も手を握ったグーの大きさとなります。野菜は両手のひらの上に山に載せた量が1日分となり、これを3回に分けて食べるようにします。みそは親指第1関節大または梅干大が25kcalとなります。
脂肪はエネルギー量が高くて、1gあたり約9kcalとなります。これは手を使って例示することは難しいので別の判別法を示します。揚げ油は吸収されやすく、材料の10%が脂肪となります。100gの豚カツの場合は10gの油となります。油大さじ1は13gで、てんぷら以外の揚げ物は1人前10g前後となっています。このことを知っただけでも、脂肪の摂取量を減らすことができるようになります。