講習のときに、質問が多くて講習テキストどおりに進まないことがあるのは、きっと講習テキストがよくないのか、講師の伝え方がよくないのか(ひょっとすると講師の人格の問題?)、少なくとも教える側の問題が多いということは認識しています。
質問が多くても、それが多くの受講者にとって知っておいたほうがよい内容であったら、時間がかかっても答えるべきで、そこに労力を惜しむようなことがあってはいけないはずです。
ところが、質問をされた方の中には、自分の質問に対して、自分にだけ返答してくれないことに抵抗感を示すこともあり、機嫌が悪くなり、反発をされることもあります。
それを防ぐために、講習の初めに「よい質問への返答は、多くの方に聞いてもらいたい」とか「皆さんに役立つよい質問をされることを望みます」ということを言っておいても、あまり効果がないようなことも何度か経験しました。
そのようなことがないようにする一番の方法は、複数を対象とした講習をしないことです。
とはいっても、DNA認定講習は認定講師が講習を行うので、手間と収益を考えると受講生は多いに越したことはありません。前出のようなことがあったときの対応法を教えるくらいにしておくのですが、自分が講師をする認定講師養成講習は、疑問を解決しないままスルーするのはよくないと考えていることもあって、質問には即座に返答するようにしています。
ということで、認定講師養成講習は1対1(マンツーマン)の講習が原則で、相性がよい方の組み合わせのときだけ1対2(講師1人で受講者2人)にしています。そのために受講者に来てもらうのではなくて、こちらから出向く形になっています。
こうなると認定講師養成講習は講習時間を設定していても、なかなか予定通りにはいきません。時間を決めているのは座学講習なので、時間が不足したときには残りを通信講習にするように試験問題の工夫をしています。
それでも間に合わないというときには、1日の講習時間を受講生の都合に合わせて延ばす、別に日に残った分を講習するというようにしています。講習時間が長くなったからといって受講料を値上げするわけにはいかないので、別の日に出向いて講習をするときには時給と交通費をいただくと話しています。
ただ、交通費は別にして、時給は受講者が考える適正価格になってしまいます。もしも少ない金額であったら、これは私の講習に魅力がないということなので、どんな評価なのかを気にしているところです。
〔発達栄養指南:小林正人〕