悪性新生物

悪性腫瘍の別の呼び名で、疾病の統計では悪性腫瘍、がんではなく悪性新生物が使われています。細胞が何らかの原因で変異して増殖を続け、周囲の正常な組織を破壊するのが腫瘍で、がんや肉腫が該当します。正常の細胞の中には、がん発生を促進させるがん遺伝子と、がん発生を抑制するがん抑制遺伝子があり、発がん物質、ウイルス感染、放射線照射、紫外線などの外部からの刺激によって、がん遺伝子の働きが強くなり、逆にがん抑制遺伝子の働きが弱くなることで悪性新生物が発生すると考えられています。悪性新生物は治療を行わないと転移して最終的には死に至ることになります。悪性新生物は、昭和56年に日本人の死因の第1位となって以来、トップを占めており、現在では死因の約30%を占めています。
〔参照〕白血球免疫リンパ球