インフルエンザウイルスによって発症し、38~40℃の高熱を伴うウイルス性呼吸器感染疾患です。かぜ(普通感冒)が鼻やのどに症状が現れるのに対して、インフルエンザは高熱のほか倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などの強い全身症状があり、気管支炎や肺炎のほかに重症化すると心不全や脳炎を起こします。免疫が低い高齢者や子供では死につながることもあります。インフルエンザウイルスは乾燥状態で増殖しやすいため、冬に流行します。「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」で五類感染症に定められている感染症です。抗原の違いからA型、B型、C型に分けられ、さらにAソ連型、A香港型などに分類されます。
〔参照〕ウイルス、免疫