赤血球の色素であるヘモグロビンと血液中のブドウ糖が結びついたもので、ブドウ糖の量が多い高血糖状態になると発生します。赤血球は誕生してから役割を終えて壊れるまでの活動期間は約120日であることから、ヘモグロビンA1cを測定することで、この期間の血糖値の状態を判定することができます。ヘモグロビンは肺で酸素を結合させて全身に運び、末端で酸素の結合を解き、二酸化炭素を結合して肺まで運び去る働きをしています。しかし、ヘモグロビンA1cとなると、酸素を結合しても、結合を解くことができなくなります。ヘモグロビンA1cの数が増えるほど、全身に運ばれる酸素の量が少なくなることになります。
〔参照〕血糖値、ブドウ糖、ヘモグロビン