内臓脂肪の蓄積により、インスリンの働きが低下するインスリン抵抗性が起こり、糖代謝異常、脂質代謝異常、高血圧などの動脈硬化の危険因子が高まる状態をいいます。内臓脂肪症候群ともいわれます。内臓脂肪が蓄積されると脂肪細胞から生理活性物質のアディポサイトカインが異常に分泌されます。アディポは脂肪、サイトカインは生理活性物質を意味します。血圧の上昇やインスリン抵抗性などを引き起こすため、動脈硬化のリスクが高まります。腹囲(ウエスト周囲径)が男性で85cm以上、女性では90cm以上で、腹囲に加えて血糖値、血圧、中性脂肪値、HDLコレステロール値のうち2項目以上が該当する場合に診断されます。また、喫煙している場合には1項目が該当する場合に診断されます。
〔参照〕インスリン、血圧、血糖値、高血圧、中性脂肪、動脈硬化、内臓脂肪