便が腸管に長期間とどまって水分が減って硬くなり、排便に困難を伴う状態を指します。通常は3日以上便通がなく、腹痛や膨満感などの不快な症状がある場合をいいます。腸の働きの異常によって起こる機能性便秘、大腸がんやポリープ、炎症など大腸の病気などによって便の通り道が狭くなる症候性便秘に分けられます。機能性便秘には、ストレスによって副交感神経の緊張による痙攣性、腸の運動が低下によって起こる弛緩性、便意を我慢する習慣によって起こる直腸性があります。女性は腹筋が弱いために便を押し出す力が弱く、女性ホルモンの黄体ホルモンが腸壁からの水分吸収を促進させることなどによって便秘になりやすくなっています。
〔参照〕下痢、ストレス、副交感神経、ホルモン