肥満は正常な状態に比べて体脂肪が過剰に蓄積された状態を指します。BMI(体格指数)が25以上で肥満とされます。脂肪が多く蓄積する部位によって皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満に分けられます。医学的に問題とされるのは内臓の周囲に脂肪が蓄積される内臓脂肪型肥満で、治療が必要なほど内臓脂肪が蓄積された状態が肥満症と呼ばれます。肥満症は糖尿病や高血圧症、動脈硬化などの発症リスクが高くなります。一般社団法人日本肥満学会では2000年に、肥満症として「肥満に起因ないしは関連する健康障害を合併する、あるいは、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態」と定義しています。
〔参照〕高血圧、糖尿病、動脈硬化、肥満