全身に酸素を運ぶ血液中の赤血球が何らかの原因によって減ったために起こる酸欠状態のことです。貧血の種類としては、鉄不足による鉄欠乏性貧血、ビタミンB₁₂や葉酸が欠乏して赤血球になる前段階の赤芽球が成熟できなくなる巨赤芽球性貧血、赤血球が早く壊されて不足する溶血性貧血、骨髄の造血機能に異常が生じる再生不良性貧血があります。最も多い鉄欠乏貧血は、女性に多く、月経の出血もあって30代女性では20%が該当するといわれています。高齢者では鉄欠乏性貧血が多くみられます。顔色が悪い、疲れやすい、動悸や息切れ、頭痛、めまい、集中力の低下などが共通する症状です。
〔参照〕赤血球、ビタミン