Medical Diet100 スクワットの効果の違い

スクワットは脚と臀部の筋肉を鍛える運動ですが、方法によっては腹筋を鍛えることもできて、エネルギー代謝を高めることができます。一般にスクワットは膝を前に出さないようにして腰を低くしていくように指導されます。
これは腰からお尻を鍛えるためには大切なことですが、これだけが正解というわけでもありません。膝を前に出すようにして、太腿が水平に近くなるように腰を低くする方法では太腿の筋肉が鍛えられます。この方法では起立筋が全体的に鍛えられ、歩くときに重要になる筋肉が強化されます。ウォーキングの前に、このストレッチをすることで脚全体の血流量が増えて、歩くことによって酸素を用いて脂肪酸をエネルギー代謝させる能力を高めていくことができます。
目標によって違うスクワットがあり、両方の効果を得るためには、違ったスクワットを交互に行う(5回ずつ変えるなど)という方法がすすめられます。
スクワットは勢いをつけて行っては筋肉強化の効果が低下するので、ゆっくりと5秒ほどかけて腰を下げ、2〜3秒止めてから5秒ほどかけて腰を高くしていきます。そのときに脚を完全に伸ばすのではなくて、伸ばし切らないことによって筋肉を強化することができます。
この方法は、スクワットを始めたばかりではきつくて、続かないという人も多くいます。そこですすめられるのがバランスボールに腰掛けて、身体を上下する方法です。バランスボールは体幹トレーニングと有酸素運動の2つの効果があるものとして初めに紹介されましたが、いつの間にか有酸素運動のほうが忘れられていきました。
椅子にバネがついていて、座席をバウンドさせる器具がダイエット効果が高いということで人気になったことがありますが、バランスボールを使ってのバウンドは、それと同じ効果で、安定性があり、価格の安さもあって多くの人に対してすすめられます。
筋肉強化効果は弱くても長く続けることができて、徐々に体感も鍛えられ、同時に有酸素運動によって体脂肪を減らす効果もあるので、エネルギー代謝が低下してきた人には有効な方法となります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)