メディカルダイエットは、エネルギー代謝を高めて、効果的に体脂肪を減らすことをメインに講習していますが、それと同時に、逆のことをして太る方法についても教えています。そんなことは知りたくないという人も中にはいるのですが、そんな声があっても構わずに話を続けています。
というのは、いくら効果がある生理学に基づいたダイエット法を実践しても、その一方でダイエット効果を妨げることや、太る生活を続けていたのでは、せっかくのメディカルダイエットの手法が通じにくくなってしまうからです。
そのことを説明するのに例としてあげているのは、高血圧と喫煙の関係です。喫煙すると血圧は上昇します。これはタバコに含まれる化学成分が血管を収縮させるのが主な原因です。高血圧症で医薬品の降圧剤を使っている人が、血圧が下がってきているからといって安心してタバコを吸ったら、血圧が上がってきて降圧剤の効果が出にくくなります。糖尿病の人が血糖降下剤を使っているから、インスリン注射を使っているから血糖値が上がりにくいといって甘いものを食べているのも、同じようなことが言えます。
メディカルダイエットのエネルギー代謝を高めて体脂肪を減らす方法は、身体的なメカニズムを活用しているわけですが、そのメカニズムは体脂肪を減らすだけでなく、逆に体脂肪を増やすことにもなります。そんな体脂肪が増えるメカニズムに合致した生活をしていたら、頑張ってダイエットとしての食事法、運動法をしても、その効果を妨げることになります。そんなに勿体無いことはありません。
だから、代謝のメカニズムを話すときには、ダイエット効果とマイナスの作用の両方を伝えるようにしているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)