Medical Diet30 タバコで太りにくくなる理由

喫煙とダイエットの関係についての項目もメディカルダイエットの講習では扱いたいのですが、提携先から「健康にダイエットしようとする人がタバコを吸っているわけがないから必要ない」ということを言われて、省くことがあります。私たちが目指しているのは、学んだ人のためだけでなく、その人からダイエット情報を伝えられる人のことも考えているので、その伝えられる人の中には喫煙している人もいるはずです。
ダイエット指導をしていく中で、「ダイエットをするとストレスが溜まるのでタバコは欠かせない」という人がいたり、「タバコをやめると太るからダイエットに成功するまでは吸い続ける」という人までいます。そもそもダイエットでストレスが高まってはいけないはずで、私たちのメディカルダイエットでは無理なく、無駄なくがモットーなので、ストレスを言い訳にしなくてもよい方法を伝えています。
そこで資格認定者には、情報発信の形で、なぜタバコを吸うと太りにくくなるのか、なぜ禁煙すると太るのかということを紹介しています。
これは食後にタバコを吸ってもらい、レントゲン撮影をして胃の動きを観察するというボランティア実験の結果ですが、タバコを吸うと胃が急に激しく収縮して、食べたばかりのものを先へと送ろうとする動きが起こります。これはタバコに含まれる有害物質を早く体外に排出するためのこと、といった説明もされていますが、理由はともかく胃の変化は起こっています。この変化のために胃の中に溜まったものが早く先へと送られていくので、食後の一服は胃が楽になるように感じます。
胃では糖質の消化に2時間、たんぱく質の消化に4時間はかかるのですが、まだ消化されていないのに小腸へと送られていきます。充分に消化されていないので、吸収も少なくなり、食べた割には吸収量が少ないことが、太りにくくなることと関係しています。ただし、食後の一服で胃が楽になるからと食べ過ぎている人の場合は例外となるのですが。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)