資格認定講習の仕組みづくり、講習テキスト作成、講師といった講習に必要な仕事は、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構となってからも続けてきましたが、あくまで実施団体のサポートでした。資格認定制度の構築だけを依頼されることもありました。教育と情報発信は公益活動として収益を得ることが特定非営利活動法人認められても、自主的な資格認定を始めるまでには、もう少し時間がかかりました。
というのは、得意分野の栄養やサプリメントだけでは、メディカルダイエットの看板を掲げることに内容的な不足を感じていたからです。運動科学の研究者との付き合いは、日本健康スポーツ連盟の理事となる前からあり、ウォーキングや筋肉トレーニングの研究をしてきても、これにも不足を感じていました。
そんなときにたどり着いたのがエネルギー代謝の研究でした。臨床栄養の世界では肥満症、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDL血症)への対応はエネルギーコントロール食と呼ばれていて、食事によるエネルギー量を減らすことが中心になっています。これに対して運動科学によるエネルギーコントロールは、食事によって摂ったエネルギー源(糖質、脂質)を運動によってエネルギー代謝を進めることが中心となっています。
食事量を減らし、運動量を増やせば効果的に体脂肪を減らせるということですが、食事を減らしても運動を増やしても効果が表れにくい人は数多くいます。これは食事と運動の量の問題だけではなく、食事と運動の、どちらを先にするかのタイミングによってエネルギー代謝の活性化が異なることが関係しています。その科学的研究の成果を実際に体脂肪コントロールに活用することができることがわかり、さらに運動と入浴、食事と入浴のタイミングによってもエネルギー代謝が異なることがわかりました。
この内容ならメディカルダイエットの考えと合致します。また、タイミングコントロールの手法を伝えて実践してもらうためには、知識を与えるだけでなく、情報も継続的に発信していくことが重要であるとの思いから、会員のフォローをし続ける資格認定方式での実施をしていくことを決意しました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)