ダイエットを目的としたサプリメントには糖質をターゲットにしたものと、脂質をターゲットにしたものがあります。
糖質をターゲットにしたサプリメントは、その作用によって分類されています。糖質が分解されてブドウ糖になるのを阻害するもの、ブドウ糖の吸収を阻害するもの、吸収されたブドウ糖を細胞に吸収させるインスリンを多く分泌させるもの、ブドウ糖の代謝を高めるもの、ブドウ糖をグリコーゲンに合成させて血糖値を下げるものなどがあります。
脂質をターゲットにしたサプリメントも、その作用によって分類されています。脂肪の分解を阻害するもの、脂肪の吸収を妨げるもの、吸収された脂肪の代謝を進めるもの、脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を分解するものなどがあります。
どれもダイエット効果があり、異なる作用のものを組み合わせることによって、より高い効果を得ることができます。最も効果が得やすいのは、糖質も脂質も分解阻害、吸収阻害するものですが、メディカルダイエットの立場では、これらはすすめてはいません。というのは、せっかくのエネルギー源の糖質と脂質を吸収させないのはもったいないことで、これらをエネルギー化させることによって、作り出されたエネルギーを使って、身体や脳を有効に活動させるために使ってほしいからです。
細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中だけでしか使われません。電気のように他の細胞に流れて、使われるということはありません。全身の細胞をすべて働かせて、健康効果を得るためには、全身の細胞にエネルギー源の糖質と脂質が取り込まれて、それが効率よくエネルギー化されることが大切です。だから、吸収を妨げるようなことはしてほしくはないと講習などで伝えています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)