Medical Diet73 やせるための昼食での脂肪抑制

夕食で脂肪を多く摂ると、脂肪が吸収されやすい時間帯で、しかも食事で摂った脂肪が肝臓で蓄積型の脂肪に合成されるときに使われるエネルギー量が少ないので、エネルギーロスが少ないことをあげて、前回は太ることを目的としている人のための脂肪摂取のタイミングについて紹介しました。
再確認の意味で触れておくと、食事で摂った脂肪が肝臓で蓄積のための中性脂肪に合成されるときには、似たようなものに変化させるだけなので、その合成に使われるエネルギーは食事で摂ったもののエネルギー量のうち3%ほどとなっています。それに対して、糖質とたんぱく質は脂肪という違った形に変化させるために肝臓で多くのエネルギーが必要になります。その量は糖質では20%、たんぱく質では23%とされています。
夕食の時間帯は自律神経の副交感神経の働きが盛んで、膵臓から多くのインスリンが分泌されます。インスリンには細胞にブドウ糖を取り込ませる働きと当時に、肝臓での脂肪合成を進め、合成された脂肪と食事で摂った血液中にある脂肪を脂肪細胞の中に取り込ませる働きもあります。インスリンは糖と脂肪の取り込みを促進するホルモンということです。
脂肪は重要なエネルギー源であり、体内組織の成分でもあることから、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)では全エネルギー量の20〜30%を摂ることをすすめています。だから、太りにくくする、やせることを目的とした場合には、脂肪を摂らないということではなくて、摂るタイミングを夕食から朝食と昼食にスライドさせることがすすめられるわけです。
実際には朝食から脂肪が多い食事をすることが難しいという人も多いので、脂肪が多い料理は昼食に食べるというのが通常の方法となります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)