食品で不足する栄養素をサプリメントで補うということは当たり前のように行われています。サプリメントに使われるビタミンの成分のほとんどは天然物を素材としていて、不足分を補えば、食品と同じように栄養補給されるというのが前提です。
健康食品の一つの分野の栄養機能食品はビタミン、ミネラル、脂肪酸が指定されていて、栄養機能食品は一般的なイメージのサプリメントとなります。ちなみにサプリメント(supplement)は補助、補充、補完を意味している言葉です。これも食品に含まれる成分とサプリメント成分が同じという前提ですが、実際にそうなのかという疑問があります。
ビタミンEを例にして話を進めると、ビタミンEは強い抗酸化力を持つ脂溶性ビタミンで、トコフェロールとも呼ばれています。しかし、実際にはビタミンEはトコフェノールとトコトリエノールがあり、それぞれ4種類(α=アルファ、β=ベータ、γ=ガンマ、δ=デルタ)があり、8種類が組み合わさってビタミンEとなります。
ビタミンEがトコフェロールとされることが多いのはトコフェロールが大半を占めていて、その中でもα−トコフェノールが最も効果が高いことが確認されているからです。α−トコフェノールの生理活性を100とすると、β−トコフェノールは40、γ−トコフェノールは10、δ−トコフェノールは1とされています。そのためにサプリメントではα−トコフェノールだけを抽出して素材としたものが多くなっています。
ビタミンEは抗酸化作用や有害な過酸化脂質の発生を防ぎ、LDLの酸化を防いで動脈硬化を予防するほか、全身の細胞の老化を防ぐ作用があります。その働きは、複数のトコフェオールとトコトリエノールが組み合わさった効果のはずですが、α−トコフェノールだけで同じ効果が得られると断言してよいのかという疑問があり、食品に含まれるビタミンEとα−トコフェノールを同じもとと扱ってよいのかも、まだ結論は出ていません。
ちなみにビタミンEが多く含まれる食品は、食物油、卵、豆、種子などです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

