2023年は親鸞聖人生誕850年、開宗800年に当たります。
私は母の実家の浄土真宗の寺(新潟県出雲崎町)で生まれて、子どものときに親元を離れて寺で暮らしていたこともあって、ずっと親鸞聖人マニア(博士ちゃん)と呼ばれるような時期を長く過ごしてきました。
今から50年前の18歳のとき、東洋大学に入学して、原点のインド哲学を学ばせてもらう中で、あまりに現在の仏教が変わってしまったこと、その中でも浄土真宗が原理に近いことを学ばせてもらいました。
寺院数が最も多いのは浄土真宗で、真宗十派と呼ばれる十大勢力があります。その中に2大勢力は言わずと知れた西本願寺(浄土真宗本願寺派)と東本願寺(真宗大谷派)です。
浄土真宗の寺院が最も多いのは新潟県で、4割を超えているとされます。これは割合の話であって、浄土真宗の寺院の数では愛知県です。それは愛知県の寺院の数が最も多いからです。
親鸞聖人は、従来の仏教団体の反発(信心だけで誰もが極楽浄土に行けるとの普及)もあって後鳥羽上皇によって越後に流罪となっています。流罪先は居多ヶ浜(現在の上越市直江津)で、僧籍を取り上げられて、国分寺の草庵で暮らしました。生誕は1173年で、35歳で流罪となり、4年後に流罪が解かれて、各地を巡りながら50歳で開宗しました。京都に辿り着いたのは62歳のときで、90歳で亡くなるまで布教に努めてきました。
親鸞聖人生誕850年の年に、在家信徒グループとして“純粋真理”を追い求める活動を本格化させました。これは仏教の普及をしようというのではなくて、今の時代にも通じる“純粋真理”に基づいた仕事や家族を通じた生き方を見直そうということで、個人的な活動の集まりのようなものです。
私は、自分の活動である健康に関する情報提供を“純粋真理”を胸に実行しているだけです。ちょっと変わった活動をしているので、その背景である親鸞聖人の教えについて記させてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕