SELME1 自分の健康は自分で守る

タイトルの「SELME」は造語で、セルフメディケーション(self medication)の一部をとったものです。日本式略語のセルメを英語風にしたもので、キャッチーな表現を普及のために使おうとして考えられたものです。

セルフメディケーションというと、「自分自身の健康に責任を持って、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」というのはWHO(世界保健機関)の定義です。
これは適した表現だとは思うのですが、医療機関に行くのではなく、薬局・薬店で購入できる市販医薬品を使って、悪化しないようにしよう、軽度の状態で済ませようというイメージが広まっています。

そのようなことになったのは、厚生労働省によるセルフメディケーション税制が大きく影響しています。セルフメディケーション税制は、医療費控除の特例として健康の維持増進や疾病の予防を目的としてスイッチOTC医薬品(要指導医薬品や一般用医薬品のうち医療用から転用された医薬品)を購入したときに、購入費用が所得控除を受けることができるというものです。

官民あげて大々的にPRしたこともあって、「セルフメディケーション=薬局で買う医薬品」というイメージが浸透していきました。それと同時に、一般には本来の意味が薄れていくことにもなりました。

SELMEは平たくいうと「自分の健康は自分で守る」ということです。何も医療を否定するということではなく、自分で治せるレベル、悪化しないようにできるレベルでは医者に頼らないようにするという考えです。

発熱や痛みなど自分では対処できない状態になったら医療機関に行くのは普通のことです。

生活習慣病は初期段階では自覚症状がほとんど現れないために、医療機関で検査を受けないことには、身体の重大な変化を見逃してしまうということにもなることから、自分の状態を的確に知っておくことは重要なことです。

そして、的確に把握した後に、自分でできることは自分でするということが必要です。こういった考え方をするのは、医者にだけ頼っていたら、健康を害する可能性があるという現実があるからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕