Supplement Design15 血管対策の飲み合わせ

サプリメント素材と医薬品の相互作用(飲み合わせ)で最も有名なものはイチョウ葉エキスとアスリピンの組み合わせです。

イチョウ葉エキスはドイツを初めとした各国で医薬品(認知症予防・改善など)として用いられていますが、血管の血小板を剥がすことで血管の中で大きな血栓が作られ、血栓によって血管が詰まって動脈硬化が発症するのを抑える作用があります。これによる血流の促進が認知症予防・改善につながると考えられています。

アスピリンは、いわゆる血液サラサラ系の医薬品で、サプリメントでは対応できなかった人に対して使われています。イチョウ葉エキスとアスピリンを同時に使うと、血小板を剥がしすぎることになり、腕や足の血管が浮き出るようになります。これは両方の作用は重なって出血した結果です。これは腕や足だけでなく、全身の血管でも起こることです。

サプリメントと医薬品の相互作用では、医薬品の有効性を弱める作用も知られています。その代表的な例がアロエです。アロエは果肉のネバネバのゲル(ジェル)状の部分が、血糖値や中性脂肪値の上昇を抑えることが知られていますが、医薬品成分を吸着して吸収されないようにすることから医薬品の作用を低下させます。医薬品成分だけでなく、サプリメントについても同じような働きをします。

〔イチョウ葉エキス〕
イチョウの緑色の葉の抽出エキスで、30種類以上の抗酸化成分のフラボノイドが含まれます。フラボノイドには血管を拡張して血行をよくするとともに、悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL(低比重リポ蛋白)の酸化を防いで動脈硬化を予防する作用があります。イチョウ葉エキスのフラボノイドには2つのフラボノイドが重なった二重フラボンが含まれ、血液循環効果は他のフラボノイドに比べて約3倍も高いことが認められています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕