オリーブ油、菜種油(キャノーラ油)、綿実油などに含まれる一価不飽和脂肪酸で、n‐9系に分類されます。地中海周辺の国々で脂肪の摂取量が多いにも関わらず心臓疾患による死亡率が低いのはオレイン酸の多いオリーブ油を摂っているからだといわれています。善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロール(高比重リポたんぱく)を低下させずに、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロール(低比重リポたんぱく)を低下させるため、動脈硬化を予防する作用があります。体内で酸化されにくく、有害な過酸化脂質を作りにくくなっています。また、胃酸の分泌抑制、乳化作用による排泄物の軟化による便通の促進のほか、皮脂の構成成分であることから肌の健康維持の効果もあります。